立山黒部アルペンルート 弥陀ヶ原散策

先日の富山出張の際に、少し時間ができたので立山黒部アルペンルートに行ってみることにした。
黒部ダムを見に行ってみたいなと思い調べてみると、思いのほか金額と時間がかかるようでダムまでは断念した。
ちょうど良さそうな時間で行ける、「弥陀ヶ原」まで行って、散策することにした。
まずは車で立山駅へ。平日だけど駐車場はほぼ満車。一つ空いていた駐車スペースに車を停めて、作業着と安全靴、普通のリュック、といつもの通勤スタイルでケーブルカー乗り場まで歩いていく。

ケーブカー乗り場

ケーブルカーは時間指定が必要で、乗車時間まで少し時間があるのでとりあえずお昼にした。
写真も撮っていないし、名前も忘れてしまったが、ゲストハウスのレストランで食事をした。
バックパック旅行をしていた時期のことを思い出し、「あぁ、こういうところでのんびり過ごして、次の行き先の計画立てたりしてたなぁ」と懐かしく思いながら、熱々のナポリタンを食した。
ナポリタンもおいしかったけど、セットででてきた味噌汁が良かった。ナポリタンだからスープがくるのかと思っていたけど。

乗車時間が近くなったので、駅へ向かう。
どこで待っていたんだろう?というくらい人が集まっている。
本当に全員乗れるのか?と思っていたら、ケーブルカーはしっかりと全員を収容して力強く動き出した。
ケーブルカーの後ろ側に見える風景を眺めながら、どれくらいの勾配があるのだろうと、「サインコサインタンジェント、標高が500mくらい上がって、距離が…」と想像していたら、アナウンスが流れて「平均勾配24°」と、いとも簡単に答えを教えてくれた。
ものの数分で500mを登り切ったケーブルカー、トレランであんなにつらい登りがあっという間で、勝手に尊敬してしまった。
無事美女平へ到着、ここからはバスだ

予想以上の収容力
美女平到着 美女杉でかい

バスに乗り込み、弥陀ヶ原へ向かう。
立山杉や称名滝を眺め、ウネウネと曲がりくねった道を進み、徐々に標高を上げていく。
弥陀ヶ原に到着し、さっそく散策を開始する。
天気は晴れ、暑くも寒くもなくちょうど良い。景色は抜群。本当に素敵な景色だ。
あとでわかったことだけれど、この景色は火山と氷河、水の作り出した景色だそうだ。
火山や地殻変動による隆起、氷河と川による浸食。その土地それぞれの要因で特異な風景を見せてくれる。
日本は火山と地震が土地を作ったと思っていたけど、氷河でも作られた土地でもあるんだなと知った。

散策路の木道

こんな高地にまでこんな大量の水を運ぶ太陽の力に感動しながら、こんな高地に水を貯める湿地にも驚きながら散策を続けた。
帰りのバスの時間も気にしながら、どこまで行こうか考え、川の流れる谷底まで行って帰ってこようと決める。
川には石を支柱にした橋が架かっていた。
豊富な水量で流れる水に耐える支柱。黒光りする石。どうやったらこの質感や雰囲気が写真に残せるかなと思いながら撮影した。
dp2sのモニターで確認する分には…よくわからん。F値9辺りでパシャパシャとってみる。大きなモニターで確認してみないとよくわかりません。
でも、なんとなくこんな感じで良いんでないの?と思いながら、パソコンモニターで見てみるのが楽しみだなと思いながら。

この特徴的な風景をどうしたら表現できるか考えながら、気になる風景を撮影していく。
点在する水たまり、青空と雲と山、湿地帯に伸びていく木道、また今度はゆっくり来たいなと、黒部ダムへの思いを馳せて帰路へと着いた。
一眼レフカメラ、注文してしまった。

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