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ビーチと夕日とホテルステイ旅
非日常を味わいながら、のんびりライフを楽しむホテルステイがここ数年注目を集めている。
暦上ではもう春。だけど今期は特に寒暖差が激しく、冬の寒さがまだ続くこの時期に、ささやかなお祝いも兼ねて沖縄旅行にいくことを決めた。
学生のとき卒業旅行で訪れて以来虜になり、今までに数えきれないくらい訪れている。
本島はよく知っているので、今回は観光ではなくホテルステイをメインに計画した。
沖縄病という言葉が存在するほど、多くの人を魅了させる南の島で、ゆるくはじまりを祝う旅。
ホテル日航アリビラ
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宿泊したのは読谷村に位置するホテル日航アリビラ
異国情緒漂うスパニッシュコロニアル風の建物が特徴的なビーチに面したリゾートホテル。
海外にいるような気分にさせてくれる美しいホテルで過ごした。
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鮮やかな光がホテルに差し込む。
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バルコニーから海が眺められるお部屋にテンションが上がる。
日中の気温は27度を超えていた。
時間帯によっては陽射しも強かったが、海岸で木陰やパラソルの下であたる風は心地よかった。
わたしは夏が苦手なのに、沖縄の気候は好きだった。
水の流れる音も好きだから、今回はできるだけビーチや海がすぐ見えるところにいたかった。
ホテル日航アリビラでは、観光に出なくともホテルで十分楽しめるレストランや施設がそろっていた。
朝はビーチで散歩。
昼はラウンジでランチ。
少し贅沢しすぎかなとも思ったけど、ご褒美旅行でもあったのでホテル内のエステで施術をうけて、全身をほぐす。
普段からパソコン作業が多いわたしのカラダは凝り固まりやすく、入念にトリートメントをしてもらった。
夕方はビーチからサンセットを眺める。
夜はレストランでディナー。
周りに気を使わず部屋で食事をしたい人には嬉しい、テイクアウトメニューもある。
一度だけ利用させてもらったけど、クオリティーの高さにびっくり。沖縄県産和牛とあぐー豚のステーキ重弁当は美味しかった。
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夜になるとライトアップ。
さすが沖縄のリゾートホテル、上位ランキングされているだけあり、雰囲気は抜群。
人生に一度は行ってみたいと賞賛されるホテルの価値があった。
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せっかくなので夕食はちょっと豪華に。
ドリンクはジンジャーエールをたのみ、心のなかで乾杯した。
料理が順番に提供される。
ふと、前方のテーブルをみると年配の男性がお肉の焼き具合やワインのおかわりについて、頻繁に人を呼びつけている光景が目についた。
何度も呼びつけては要望を伝えているので、静かな店内では少し目立っていた。
レストランのウェイターさんも少し手をやいているように見えた。
だけどクレームをつけたいわけではない。
こういう人は誰とでも、やたらとコミュニケーションをとりたいだけ。
そうゆう人を一人知っている。
わたしの父である。
初めて会った人でも、馴れ馴れしくどこに行っても友達を作ってくる。
向かいの席には奥さまらしき人が座っていた。
男性を背後からしか確認できていなかったが、奥さまは男性より少し若くみえた。
〇〇がお腹にいたときは〜と家族の思い出話を交えながら食事をしていた。
ご夫婦の世代や年齢差も相まって、急に両親を思い出した。
お恥ずかしい話、大人になってもわたしは反抗期が続いており、いまだに上手く親とコミュニケーションがとれない。
なのに、このご夫婦が両親と重なってしまい、両目がにじんだ。
こんなところに連れてきてあげたことないな。
わたしの後方のテーブルは、落ち着いた若いカップルが食事をしていた。
年配夫婦と若年夫婦に挟まれたテーブルに座り、わたしは鼻をすすりながら目を潤ませる。
2組のカップルに挟まれた、女の人がひとりで泣きそうになりながら食事をしている。
女の人がひとりで。。。?
この状況を認識したとき、急に我に返った。
え、ちがうで!?
静かな店内で側から見たら、わたしはどのように映っていただろう。
決して傷心旅行ではない。
ひとりで食事していたからでもないからね!!
部屋にもどると足をのばせる広いお風呂でリラックス。
夜は真っ暗で波の音だけが聞こえてくるバルコニーで、湯上がりにパックをしながらメガネをかけて、椅子に三角座りで腰掛ける。
きっと不思議な光景だったに違いない。
さんぴん茶を飲みながら、波の音をBGMに星空を見上げた。
流れ星を見たわけではない。
だけど、みんなが健康で笑顔の絶えない日々がこれから送れますように、とひそかに願った。
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カフェがしたくなったら、ホテル内でこんな可愛いケーキだって食べられる。
どのケーキにしようか悩んでいるとスタッフの方が、気さくに話かけてくれた。
何気ないコミュニケーションに癒される。
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ホテル前のニライビーチで、こうやって夕日を眺めた。
わたしは新しい人生の幕開けを目前にしていた。
ここまで本当によく頑張ったね、と自分を褒めたい状況だったがいまいち実感が湧かなかった。
新しいはじまりにワクワクする一方で、不安も同じくらいあり、ここに辿り着くまでの過去を回想しながら感情がごちゃまぜだった。
お祝い旅行のはずが、少し感傷的になっていることにも気づいていた。
夕日が沈んだあともまだ少し明るく、みんながホテルに戻っていくなか、わたしだけは名残り惜しくてしばらく動けなかった。
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青い海と広い空とガジュマルの木がある沖縄がやっぱり好き。
旅行好きはよく耳にする言葉
土地に呼ばれる
人生の節目に、再出発のお祝いを沖縄でできたことに感謝。
わたしにとっては縁のある場所なんだと思っている。
余談。じつは滞在したホテル日航アリビラをうまく覚えることができなかった。
ホテルまでのリムジンバスを手配するとき、宿泊先を聞かれ「ホテルアラビヤです!!」と言ったり、ホテル近くのカフェでも「わたしはアラビラに宿泊してます!」と答えたりしていた。
そのたびに、みんな丁寧に「アリビラに宿泊なんですね〜」と毎回言い直しされた。
「そうそう、それです!」と返答するわたし。
そんな他愛もないやりとりが、今回の旅では定番だった。
沖縄タイムという言葉が存在するほど、のんびり流れる時間のなかで自然を感じながら、わずかな休息を楽しんだ。