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秋に見つける様々な「重み」


今朝、鈴なりのザクロの実でちぎれそうになっている若木を見た。

枝は細くともしなかやかに曲がり、
どちらかと言うとポキッとおれずに引きちぎれそうな雰囲気があった。

セイタカアワダチソウの群れは、文字通り背が伸びすぎて押合い圧し合い倒れ込んでいたし、

晩生の稲も熟してきており、重たそうにこうべを垂れていた。
整然と並ぶ稲の姿も力強さを感じるし、刈り取られて稲架掛け(島根では、はで干しって言う)された姿も、そこから農家さんの手仕事を感じて味わい深い。


秋には含みがある。
春・夏の成長が実りに繋がっていることを植物から感じられるし、人は冬を乗り越えるための備えと来春からの作付けに頭を使う。


今や、自力でせっせと食材を調達するタイミングなんてほとんど無い。秋の重みが分かりにくい時代になった。
だからこそ、小さな秋をみつけた今日のことを忘れたくなくてnoteにまとめている。

田舎で生まれ育ったから当たり前になっていたけど、改めて感じたこの時期のふくよかさを今のうちに楽しんでおきたい。

秋は、すぐ終わる。

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