放っておけないアイツ
実家のお風呂場の窓に、大きなお腹を抱えたカマキリさんが。
何日か前からそこにジッとしているそう。
すぐに事情を察してどうしようどうしようと会議が始まった。
私「窓の開閉ができなくなるといけないし、どいてもらった方が良いんじゃないかな?」
母「動かすにもどこを掴もうか…掴んだ瞬間にプリッて出てきたらいけないし💦」
私「昆虫は頭胸腹に体節が別れているから、胸を持ったら良いと思う」
母「動かした先も高いところが良いよね?」
私「ホントかウソか知らないけど、雪の積もる量よりも高い場所に卵産むっていうよね…」
うちの母は優しすぎて雌カマキリにまで配慮がすごい。
あと、虫だから気持ち悪いとか、触れないとか、そういったことも言わない人だ。
その後もカマキリは「拝み虫」とも言われていて縁起の良い虫なんだとか、家に卵を産んでくれるって子孫繁栄のご利益があるらしいとか、もうお母さん子孫繁栄しなくてもいいじゃんとか、色んな話をして盛り上がった。
その後のカマキリさんはというと
結局、自転車小屋の柱に移ってもらったそうな。やっぱり放っておけなかったようだ。
しかし、数時間後には自転車小屋からいなくなっていたらしい。
母は私が実家を後にしてからも、律儀にLINEで報告してくれた。
母「何だか悪いことをしてしまった💦」
だってさ。
通りすがりの流れカマキリにそこまで申し訳なさを感じる母はやっぱりすごい人だ。
律儀で真面目で優しい、可愛い可愛い母を放っておけない。
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