ガーベラにも表情がある
今日は良い日だったから、ガーベラを買った。お花屋さんには「うんと元気なやつで」とお願いして。
ピンクと紅の間のような濃い色の花弁には、まさに私が求めていた力強さがある。
お花の顔の中心部までみっちりと植物体が詰まっていて、濃密なエネルギーを感じた。
うちの玄関には、いつも花が一輪だけ飾られている。朝に夕に、玄関を通過するたびに花のことを考えるから、良い気分転換になるのだ。
一方で、「花を飾る」って簡単に言うけど、やることが多いよなぁって、今日も思った。
花を選んで、花瓶も選んで、花をいけ、時間が経てば水を変える。場合によっては、茎を更に切ってあげて水を吸いやすくする工夫が必要だ。
いやいやそんだけかよと言われれば、そんだけなのかもしれない。
手間だと分かって続けることこそが、自己満足というものなんだろうな。
あと、ほぼ週間になってしまって、うちになくてはならない存在になってしまった。
何度か生きた花の代わりに花瓶だけ飾ったり、オブジェ的なものを飾ってみたりした。
でも何か足りない…。
「表情」足りない気がした。
生きている花には、表情があり、眼力があるように思う。
今日のガーベラは、吸い込まれるような眼力をもっていた。
ツボやオブジェには無い、語りかけたくなる存在感が良い。
素敵な人にはつい声をかけたくなる。気持ちとしてはそんな感じ。お花屋さんの店員のマダムにも感謝しなくては。
今の私は皆様を一人ひとり家に招いて、
玄関のガーベラだけお見せしたいくらいの気持ちでいる。
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