Si estás vivo Dispara 帝国における各種小火器
小説の本編ではメルセデスとヘルトルーデスが拳銃や小銃の腕前を披露しましたが、帝国世界では様々な火器(アルマ デ・フエゴ)が広く使用されており、それはありふれた日常の風景と言ってもよいほどです。ところが、そのような状況にもかかわらず、帝国世界では火器も弾薬もほとんど自製できないため、銃そのものはもちろん、名称や用語についても地球の言葉を借用しています。ただし、帝国世界における火器の位置づけや用途については、地球におけるそれと大きく異なっています。それは火器の別名がアルマ デ・テリンゴ(地球の武器)となっていることからも、帝国における位置づけがうかがえるでしょう。
そのため、同じ言葉でも地球における意味や使い方とは異なる場合があって、また当然ながら言葉が生まれた文脈はすっかり失われています。そのため、帝国に来た地球人が戸惑うことはしばしばあり、はなはだしい場合は意思の疎通に問題が生じることすらあります。
ただ、帝国へやってきた地球人(テリンゴ)が言葉の意味や解釈の相違に戸惑ったり悩んだりすることは火器に限ったことではなく、日常のほとんどあらゆる局面におよんでいます。そればかりか、特に「自分の意志に反して帝国へ来てしまった地球人」は、大なり小なり正気を失っているため、そもそも意思の疎通が困難でした。このような事情から、地球と言葉の意味や使い方が異なっていることを帝国人が認識することは極めてまれでした。
では、帝国世界における火器の位置づけや用途は、具体的に地球とどのように異なっていたのでしょう?
端的に言うと帝国における火器はまず第一に殺人兵器であり、次に権威あるいは富の象徴であり、そして決闘用の武器、あるいは護身用の場合もあるといったところでした。なぜなら、帝国では奇跡術(ミラグロ)との「棲み分け」というか、ある種の競合が生じたためです。そして、その関係は旧帝国時代にまでさかのぼります。
まず、旧帝国成立以前から銃そのものは地球より持ち込まれており、地球人が滑腔前装火縄銃(ジャベ デ・メチャ デ・アニマ リサ デ・アバンカルガ)を示すアルカブースという単語は現代にも残っています。ただし、現代の帝国では「でくのぼう」とか「やくたたず」を意味する卑語となっているため、地球人をしばしば戸惑わせています。
名称が卑語となってしまったことにも現れているように、滑腔前装火縄銃は大きくて重くて命中率が悪く、装填にも時間がかかるうえに射程距離も短かったので、奇跡術を自在に操る帝国人のいい笑いものでした。
まず、旧帝国においては食料を得るために狩猟を行うことがほとんど無く、食肉はほぼ全て畜肉もしくは奇跡肉によってまかなわれていました。また、儀式の生贄などを確保する場合には罠や奇跡術を用いて「生け捕りにする」ため、殺傷力を持つ武器を用いることがありません。その他、農地を荒らす鳥獣に対しては「奇跡術による結界」や奇跡術そのもので駆除するため、銃の出番はありません。
さらに、旧帝国における大規模な戦いは双方の奇跡術師(ミラへレーロ)が互いに爆発物や可燃物を相手の陣や隊列へ転移させたり、従属させた森の黒い仔山羊などを差し向ける、あるいは決死隊が相手方の奇跡術師を暗殺したり、密かに純潔を奪うなどといった奇跡合戦と隠密行動の組み合わせが基本で、優れた能力を持つ願訴人でもない限りは「奇跡術能力を持たない人間」の出る幕はないし、また無力な一般人を攻撃する意味もほとんどなかったのです。
そのような状況で、命中率が悪い上に射程も短く、装填にも時間がかかって発射音がうるさい滑腔前装火縄銃が意味を持たなかったのは、まったく当然の成り行きでしょう。
ところが、旧帝国の末期に地球人の探索者(インベスチガドール)が槓桿式小銃(フシル デ・セロホ)や狙撃銃(フシル デ・フランコチラドール)、さらには底碪式(ていがんしき)銃(アクシオーン デ・パランカ)を持ち込んで儀式中の奇跡術師や願訴人(ケレランテ)を狙い撃ち、あるいは助訴人などに紛れて接近し、至近距離から半自動拳銃(ピストーラ セミアウトマーチカ)で銃撃するなどし始めたため、火器に対する認識が一変しました。それに加え、旧帝国に敵対する黄印の兄弟団(エルマノス デル・シグノ・アマリージョ)も地球の探索者から火器を入手し、射撃法を学んで狙撃や銃撃を繰り返しました。
そのため、旧帝国側も火器で対抗し始めます。
ただし、旧帝国側は探索者や黄印の兄弟団のような槓桿式小銃や半自動拳銃ではなく、地球ではずっと旧式の前装式施条小銃(フシル アバンカルガ)と回転式前装拳銃(リボールベル アバンカルガ)を用いたとされます。その理由については諸説ありますが、旧帝国時代の記録は大半が失われているばかりか、わずかに残されたものもすべて黄印の兄弟団が厳重に管理しているので、定説と呼べるものはありません。
いちおう、旧帝国は地球から新式の槓桿式小銃を購入できず、旧式の前装銃しか入手できなかったとする説と、新式の銃が使用する薬莢(カルトゥチョ)は奇跡術で創出も複製もできないことから、あえて旧式の前装銃を選んだという説があります。なぜなら前装銃で用いる弾頭と発射薬、そして管打式(ジャベ デ・ペルクシオーン)前装銃の雷管(セボ)は奇跡術での複製が可能で、術師の能力などによっては創出も不可能ではなかったのです。しかも、旧帝国は前装施条火縄銃(ジャベ デ・メチャ・デ・フシル アバンカルガ)も広く用いていたとされるため、かなり説得力がある説とされています。なぜなら、火縄や導火線(いずれもメチャ)を湿らさない奇跡術は古くから存在しており、旧帝国の前装施条火縄銃は雨中でも射撃可能だったとされているのです。
ともあれ旧帝国時代の末期、いわゆる内戦時代と呼ばれる時期には、双方の狙撃、あるいは少人数での闇討ち、さらには騎馬隊による乗馬射撃までが帝国のあちこちで行われるようになり、戦いの様相は一変したのです。そして、新帝国が成立するまでには、地球から持ち込まれた膨大な小火器が社会に行き渡ってしまい、黄印の兄弟団といえどもそれらを一掃することは困難でした。
結局、新帝国は火器で武装した治安憲兵を創設して取締をすすめる一方、恭順の意を示した地域には自警団(チャロ)の結成を認めて火器を与えました。こうして、帝国には様々な火器が満ちあふれていったのです。
つぎに、帝国で用いられる代表的な火器を紹介します。
拳銃(ピストーラ)
帝国でも地球とほぼ同様に半自動拳銃と回転式拳銃の両方が広く出回っていましたが、回転式前装拳銃も少なからず使われていました。その中でもエスミト・イ・ゲッソンの回転式拳銃は数が多く、中折れ式拳銃の代名詞となっています。その他、コルトとレェミントンの回転式拳銃も使用されていましたが、射撃後の再装填に手間がかかるため(空薬莢を一発づつ突きだし、その上で空いた弾倉へ一発づつ装填します)、人気という点ではやや劣るところがありました。
また、回転式前装拳銃はコルトとレェミントンが使われていましたが、旧帝国時代から補修を繰り返しているため、原型をとどめていない銃も少なくないとされています。
他方、半自動拳銃はコルト製が多かったものの、その他にもマゥセルやガルテル、ルガール、ブログィン、アストラなども使われており、多種多様な形式が混在していました。後述する小銃はメーカや形式の区別がかなり雑だったのに対し、拳銃は過剰なほどブランドや形式が細分化されていました。それは使用弾薬の種別という実用問題もさることながら、拳銃と所有者の権威や名誉が深く結びついていたためです。
たとえば、拳銃は支給品であっても私物のように扱われることが多々あり、将兵と個人的に深く結びついていました。拳銃は地球から持ち込むしかないこともあり、ただでさえ特別な意味を持ちやすかったのですが、高級将校へ支給される拳銃には様々な装飾も施されたため、時として階級章以上にその社会的な地位を誇示することもあったのです。興味深いことに、黄印の兄弟団も拳銃へ祝福を授けるなどして権威付けしており、拳銃は帝国社会における独特な地位を有していました。
エスミト・イ・ゲッソンの回転式拳銃を解説しています。帝国で大量に使われている銃は、このモデルやその姉妹型です。
ヘルトルーデスが使ったマゥセルのバッタモンです。ただし、ヘルトルーデスの銃もフルオート射撃が可能かどうかは定かでありません。
こちらは、ほんまもんのマゥセルです。
回転式前装拳銃の解説動画です。やや長めですが、全編視聴する価値はあります。
コルトやレェミントンの回転式拳銃で、弾丸を装填する動画です。射撃後は空薬莢を一発づつ突きだし、その上で空いた弾倉へ一発づつ装填します。
小銃(フシル)
帝国における小銃には、大きく分けて槓桿式小銃と前装式施条小銃のふたつがありました。興味深いことに、火打ち石から転じてフシルの由来となった燧石式小銃は、滑腔式はもちろん施条式も帝国に定着せず、先述のように前装銃は管打式あるいは火縄式が使われていました。その理由についてはよくわかっていませんが、そもそも帝国では火打ち石がほとんど使われておらず、燧石式の名称についてもジャベ デ・チスパと、 ジャベ デ・ペデルナという、同じ火打ち石を意味する言葉が混在したままでした。その他、燧石式は発射時の振動が大きくて命中精度に悪影響が及び、また微妙な調整が必要な上に故障も少なくなかったとされています。これらの要素から、帝国では燧石式が定着しなかったのであろうと考えられています。
他方、槓桿式小銃は大半がマゥセルあるいはアリサーカでしたが、使用弾薬が8ミリの小銃はなんでもマゥセルと呼ばれ、また6.5ミリの小銃はいずれもアリサーカと呼ばれていたので、実際のところはよくわかりません。同じように底碪式(ていがんしき)銃も各種ひっくるめてギンチェステルと呼ばれていたため、細かい形式についてはよくわかりません。
さらに、地球では騎兵銃(カラビナ)と呼ばれていた、やや短めの小銃についても、帝国では区別なくフシルと呼んでいました。結局、帝国における小銃の種別は前装式と槓桿式、あるいは底碪式といった装填形式によるもの、または光学式照準器などを備えた狙撃銃とその他との区別、そして使用弾薬による区別がなされた程度で、拳銃に比べるとはるかに雑な扱いでした。
ただし、狙撃銃(フシル デ・フランコチラドール)は別格で、補修を繰り返して何年も使われ続け、使用者の名前や銃の固有名称が刻印されたり、特徴ある装飾を施されたものも少なくありません。光学式照準器を備えた狙撃銃、特に前装銃には固有名詞を持つものが多く、なかば神格化されているようなところもあります。狙撃銃の光学式照準器は、そのほとんどがいわゆるガリレオ式望遠鏡で、ほぼ銃身長に匹敵する長さをもち、さらに視野もけっして広くはない、いささか厄介な代物でした。そのため、使いこなせた射手は非常に少なかったのですが、練達の狙撃手は光学式照準器を使って驚異的な遠距離射撃を行ったため、神業射手の象徴として尊敬と畏怖の念を集めていました。
また、黄印の兄弟団が地球人から入手した槓桿式狙撃銃には、新式の十字線入り屈折式光学式照準器が装着されていたようですが、その数は極めて限られていました。
前装式施条小銃の実射動画です。
上記とは異なる前装式施条小銃の実射動画です。弾頭の違いにご注目ください。
こちらも前装式施条小銃の実射動画です。装填動作にご注目ください。
前装式施条小銃で1300ヤード(約1.2キロ)遠方の目標を狙撃する動画です。
有坂小銃の実射動画です。
底碪式銃(アクシオーン デ・パランカ)の解説動画です。
マゥセル小銃の実射動画です。
薬莢を使う後装銃ですが、ガリレオ式光学式照準器を備えた狙撃銃の実射動画です。
前装狙撃銃の実写動画です。光学式照準器への言及と、再装填時の銃身清掃および装填動作にもご注目ください。
十字線入り屈折式光学式照準器を装着した槓桿式狙撃銃による遠距離射撃の動画です。
アメトラジャドーラ
アメトラジャドーラとは薬莢式小銃弾を連続発射する大型の火器で、三脚などに据え付けて使います。もちろん全て地球製で、地球人が積極的に黄印の兄弟団へ売りつけています。
ただし、旧帝国時代の末期にもメトラジェラと呼ばれる肉挽き機(ピカドーラ デ・カルネ )のような外見の連続発射火器が存在していたようで、なかば神話と化しているジャンゴ(El Llango あるいは Yango)という伝説の無法者(フォラヒード デ・レジェンダ)が使ったとされています。とはいえ、旧帝国のメトラジェラは一丁も現存しておらず、記録も残されておりません。また、エル・ジャンゴについても様々な伝承があり、背格好や肌、髪の色、性別さえまったく定まっていません(定冠詞は男性形のelなのですが、男装の女性であったとする伝承は大変な人気を博しています)。
このように、帝国におけるメトラジェラもエル・ジャンゴも、地球人がもたらすアメトラジャドーラとは全く無関係の存在なのですが、黄印の兄弟団は民衆に受け継がれている神話を利用して人びとの関心を集めるため、しばしば公開の場で連続射撃能力を誇示しています。また、兄弟団に歯向かった煙草農園の労働者を広場に集め、アメトラジャドーラの一斉射撃で処分したこともあったようです。
本文に登場するオチキスと同形式のアメトラジャドーラの紹介と実写動画です。
この形式のアメトラジャドーラが帝国に存在するかどうかは定かではありません。しかし動画に登場する保弾板はほぼ同じなので、薬莢を板へ押し込む道具の作動にご注目ください。
辺境の地では、しばしばアメトラジャドーラを抱えて撃つ無法者が出現したと伝えられます。いちおう、このレギスならできなくもないということですが、実際には不可能でしょうね。
火器と奇跡術、そして帝国社会
先述のように、新式の火器がもたらされたことで帝国社会は大きく様変わりしました。また、火器の登場によって、奇跡術も少なからぬ影響を受けました。ただ、そのすべてを説明するためには、あまりにも多くの言葉が必要です。そのため、ここでは新式の火器が多くの人びとに「殺害能力」をもたらしたことと、火器のために用いられる奇跡術を説明するのみにとどめます。
まず、新式の火器が登場する以前は、人間や大型動物を殺傷することが困難でした。厳密には、殺すことよりも「蘇生させないようにすること」が非常に困難だったのです。なぜなら、奇跡術は「心臓や脳が残っていて互いにつながっている限り、蘇生が可能」だったので、確実に殺すためには心臓や脳を破壊するか、首を完全に切断する、あるいは全身を破壊する必要がありました。
そのため、旧帝国では火刑と斬首刑が行われていたのですが、公権力による処刑あるいは組織や一族の構成員による「私刑」と違って、個人が他人の心臓や脳を破壊したり、首を完全に切断する、あるいは全身を破壊することはなかなか難しく、奇跡術によらない殺人はさほど多くありませんでした。
ところが、新式の火器を用いれば斬首や火刑のような準備や技術が不要で、個人でも比較的簡単に他人の脳を破壊することが可能となり、さらには「短時間で大勢の人を殺害することも可能となってしまったのです。しかも、火器による殺害は「純潔を失って奇跡術能力を持たない人びと」でも可能だったため、支配階級にある司祭たちは敵対する奇跡術師のみならず、無力だったはずの民衆をも警戒せねばならなくなりました。
その結果、特に新帝国が支配を確立するまでには新式の火器による大量処刑が横行し、とある治安憲兵が撃鉄を起こしすぎて「親指の皮がすりむける」まで、処刑を繰り返したという記録も残されています。
次に、火器のために用いられる奇跡術を、ごく簡単に説明します。
旧帝国時代から「物品を補修する奇跡術」が存在しており、部品単位なら摩滅や欠損を修復することも可能でした。この奇跡術は、特にユゴスよりのものがもたらした様々な機器、道具類の補修には欠かせなかった他、司祭や富裕層が伝来の寺宝、家宝などを修繕、補修する際に用いられた他、寺院や屋敷など建物も補修したとされています。
この奇跡術は火器の補修にも用いられ、特に焼損、汚損した銃身、劣化した作動バネの再生に重宝されました。そのため、狙撃銃などは旧帝国時代から補修、修繕を繰り返して使われ続けたものがあり、固有の名を持つ伝説の神器とされる銃もあります。
また、先述のように雷管付きの薬莢は奇跡術による複製や創生が不可能だったものの、転送は可能でした。また、弾帯や弾薬盒の弾丸と薬室内の空薬莢を入れ替える奇跡術も存在するとされています。その使い手が撃つ銃は、あたかも無尽蔵の弾倉を備えているがごとくであったとされていますが、残念ながら詳細は不明です。
その他、前装銃で用いる弾頭と発射薬、そして雷管は奇跡術で複製できましたし、優れた能力を持つ術師は創出すら可能でした。
その他、新式の火器と弾薬の供給は完全に地球へ依存していたため、帝国と地球との結びつきが過剰なほど深まっていったこと、さらに帝国で一儲けをたくらむ地球人も続々と訪れるようになったことは、社会の根底を揺るがす変化をもたらしました。なぜなら、帝人は必要に応じ金塊や銀貨を複製して地球人への支払いへあてていたため、文字通りの意味で「無限の富を持つ黄金郷」とされ、地球人の興味を掻き立てたのです。
このような生死と富、そして奇跡術に直結する状況の変化は、当然ながら帝国社会に大きな変化をもたらしました。ただし、そのすべてを説明することは困難なため、ここでは変化が生じたことのみを記すにとどめておきます。
了
名称など表記一覧
火器
アルマ デ・フエゴ
Arma de fuego
アルマ デ・テリンゴ
地球の武器
Arma de tierringo
地球人
テリンゴ
Tierringo
奇跡術
ミラグロ
Milagro
滑空前装火縄銃
ジャベ デ・メチャ デ・アニマ リサ デ・アバンカルガ
Llave de mecha de ánima lisa de avancarga
アルカブース
火縄銃
Arcabuz
奇跡術師
ミラへレーロ
Milagrero
探索者
インベスチガドール
Investigador
槓桿式小銃
フシル デ・セロホ
Fusil de cerrojo
狙撃銃
フシル デ・フランコチラドール
Fusil de francotirador
底碪式(ていがんしき)銃
アクシオーン デ・パランカ
Acción de palanca
願訴人
ケレランテ
Querelante
半自動拳銃
ピストーラ セミアウトマーチカ
Pistola semiautomática
黄印の兄弟団
エルマノス デル・シグノ・アマリージョ
Hermanos del Signo Amarillo
前装式施条小銃
フシル アバンカルガ
Fusil avancarga
回転式前装拳銃
リボールベル アバンカルガ
Revólver avancarga
薬莢
カルトゥチョ
Cartucho
管打式
ジャベ デ・ペルクシオーン
Llave de percusión
雷管
セボ
Cebo
前装施条火縄銃
ジャベ デ・メチャ・デ・フシル アバンカルガ
Llave de mecha de fusil avancarga
火縄、導火線
いずれもメチャ
Mecha
自警団
チャロ
Charro
拳銃
ピストーラ
Pistola
エスミト・イ・ゲッソン
Smith & Wesson
コルト
Colt
レェミントン
Remington
マゥセル
Mauser
ガルテル
Walther
ルガール
Luger
ブログィン
Browning
アストラ
Astra
小銃
フシル
Fusil
燧石式
ジャベ デ・チスパ
Llave de chispa
ジャベ デ・ペデルナ
Llave de pedernal
アリサーカ
Arisaka
ギンチェステル
Winchester
騎兵銃
カラビナ
Carabina
アメトラジャドーラ
Ametralladora
メトラジェラ
Metrallera
肉挽き機
ピカドーラ デ・カルネ
Picadora de carne
伝説の無法者
フォラヒード デ・レジェンダ
Forajido de leyenda
レギス
Lewis
作者より
火器メーカの固有名詞については帝国式の読みというか、いささか誇張したカタカナ表記としています。実際のスペイン語圏では外来語として基本的に英語に近い発音がなされており、特にアメリカ合衆国との行き来が盛んなメキシコや中米では英語話者も多いため、ほぼ英語(米語)発音で通用しています。