映画へのこだわり ~音楽×映画~
一昨日観たグレイテストショーマンに感動を受けて。
2018年初映画館となった。安定の八千代のTOHOシネマズに足を運ぶ。去年の映画館でこのグレイテストショーマンの予告を見て、すごく観たいと思っていた。まさか公開初日に観に行くことになるとは・・・(笑)
多分、初です。人生で初。公開初日にその映画を見るってことが初めての体験。映画館で映画を観るってことは自分にとって異世界へ行くに等しい。なんだろうな~、ライブハウスと同じでそこの空間は現実という世界から切り離されて孤立しているような、そんな感覚。
こだわりもすごいある。まずは20時以降の上演、いわゆるレイトショーに限る。この理由は単純に安いから(笑)
小さい頃から映画館で映画を観るのが好きで、たくさん通った。少し大きくなって親とより、友達と見に行くことが増えてそこで初めて映画館での料金を知る。高校生までなんと1000円で観れるのだ。
バイトで1時間働けば簡単に足を運べてしまう。それがどうだ、大学生は学割が効くが、18歳から学生じゃなくなってしまった俺は1800円もかかってしまう。
これが当時は怖かったな。大人の洗礼ってやつかと。
それを知ったあと簡単に映画館で映画を観れなくなり、引きこもって配信サービスを利用しずっと見ていた。でもやっぱり映画館で観たいと思って調べたらレイトショーが安いではないか!1000円に比べたら割高だけど。
でも、学生の頃は外に出れなかった時間に映画館で映画を観れると思うと、それはそれで何か得したようで大人になった気分も味わえた。
実際、高校生の頃も夜遊びしていたけど・・・それはまた別のお話。お酒とか、タバコとか、女遊びとかしていたわけじゃないからきっと大丈夫。
他にもレイトショーの良いところはある。まず、人が少ない、うるさい学生がいない、1人で観に来てる割合が高い。
映画館で何人かいるのは当たり前だけどそれらの人が上映最中に動いたり、モソモソされると集中が途切れてしまう。自分で言うのもなんだが、映画を観てるときの自分はものすごく集中している。誰かと一緒に見て上映の最中に話しかけられたりしようものならもうね・・・怒です。
恋人は別。逆に手を握ったり、泣いてないかな?楽しんでるかな?なんて自分からチラチラ横を見てしまう。完全に、恋愛になるとアホになるタイプがここで出る。
一回だけ、楽しんでるかな~と横見たら寝てたことがある。ぶっ飛ばしてやろうかと思った。いつも俺からこの映画見ようと誘うから、嫌と言わずについてきてくれていたんだね。その節はありがとうございます。
とまぁ、そんな話はさておき。こだわりの話でしたね。
・レイトショーで観る
・真ん中の席で観る
・上映期間終了間近orブームがすこし過ぎた頃に観る
・パンフレットを買う
・ポップコーンセットを頼む(コーラ好きの俺だけど映画館で観るときは必ずジンジャエールにする)
ポップコーンは断然、塩派です。バター付き。
おお~自分でリストアップしてみたけど、こだわってんな~(笑) やっぱり色々買ったりするからお金を使う。お金を使うことに関しては何も思ってないが、見返りという名のこだわりは持ちたい。せっかく気分よくお金を払ってみるのだから邪魔されたくないし、しっかりその作品を見届けたい。映画館で。
ここが重要だ。邪魔されたくなくて集中したいのであれば家で観ろ、という人もいるだろう。でも最初に書いたとおり、映画館で映画を観ることは自分にとって異世界に行ける唯一の手段なのだ。それなのに異世界の中に現実でも味わえるような出来事が起こってしまっては本末転倒である。
だから、その可能性をなるべく減らすために、上映期間のブームを少しずらして観に行く。公開日に行こうものなら可能性が高まるだけだ。
ブームが過ぎて、もともと人の少ないレイトだと席が選べやすい。いつも同じ映画館だが決まった席はないが必ず中心で観る。音響とかを気にしているわけではない。一番豪華にみえるからだ(笑)
ホントに好条件のときは自分の他にお客さんが一人や、二人、数える程しかいない。しかもそういう人たちはこだわりがあるのか後ろの方の端に座る。すなわち、真ん中に座れば視界にはいる人はいなくなり、実質あの広い映画館、スクリーンを独り占めにできるのだ!そこに大好きなジンジャエールと塩味のポップコーン。これで1300円+飲食代は自分にとって安い!(笑)
そして、先ほどのこだわりリストに載せ忘れたが、もう一つ。
・チケットに記載されてる上映時間の10分前に必ず入る
これは映画館に行けばわかるが、上映10分前に入ればあの巨大なスクリーンで他の映画のラインナップ、予告が始まる。これを逃すのは非常にもったいない!家のテレビでCMを見るのとはわけが違う。どの映画もおもしそうに見える。
あとは、テレビではまだやらない映画の予告や上映時期を教えてくれる。そしてこれから映画を観るぞという準備運動のようなワクワク感、いわば前哨戦だと思ってる。この10分前に入れなかったときは結構落ち込む。
紙兎ロペとかもまたおもしろさの一つ。でも一時期、短期間に映画を観すぎて予告を全部覚えてしまったことがある。これは要反省(笑)
そして、パンフレット。これを買い続けてるのは親の影響だろう。読み物を読むという習慣を身につける一つだったのかもしれない。今では映画とセットだ。
これまで買ったものをひとまとめにして持ってみた。非常に重かった…(笑) たくさんある。でも少ないなとも感じる。悲しいことに、ここ一年か二年くらいパンフレットを全く買わなかった。
それは金銭的に余裕がなかったからが大きな要因だが、映画館で観る頻度が多すぎたのも事実。パンフレットも決して安いわけではない。映画によっては一冊1000円するものもある。
高校生の時だったら映画が一本見れてしまう金額だ。そこをケチってたくさん映画を観ようと俺は考えたのだ。
だが今になって気づく。余韻が少ない!とてもとても余韻が少ない。作品に対しての自分の思いが小さすぎて嫌になった。これからはちゃんと昔みたいに読みます。異世界からのお土産みたいな感じかな?
あとは バカみたいに増えていく3Dメガネ。家のいたるところにある。いい加減1つくらいずっとバックに入れておこうかな。
さて、自分の映画に対するこだわりを再確認したとこで今回の本題。音楽と映画と。
これはもう言わずもがな、二つは密接な関係にある。ひとつのシーンをより良く魅せるための効果だったり、心情をあらわす要素だったり。これらはどれも歌がついてない、言わば楽器だけで表現してる。今回はそれとはまた違ったミュージカル映画について語っていく。
自分が一番最初に観たミュージカル映画と呼ばれるものはサウンドオブミュージックだろう。これはきっと全世代で幅広く知名度がある作品ではないだろうか。
音楽の教科書にも載っていてエーデルワイスなども有名だろう。事実、自分がこの映画を観たのも小学校の音楽の授業で見せられたからだ。実際この作品は実在した人の自伝をもとに作られたミュージカルで後に映画化された。
初めて見たとき音楽の授業だったということもありあんまり面白く感じなかった。今この映画を観ればまた違ったものを味わうだろう。
再びミュージカル映画を見ることになったのは中学に入ってからのことだ。ハイスクールミュージカル。これはディズニーチャンネルという番組で作られたTVムービー。
当時、弟くんがディズニーチャンネルがすごい好きで家に帰ったらいつもついてた。その中に一時期毎週のようにこのムービーがやっていた。主役のザックエフロンがバスケ少年で高校に進学すると黒人の女の子に恋をする。二人はお互い違うスクールカーストだったが惹かれ合い、学校内のミュージカル出演をかけてオーディションを受ける。青春スクールストーリー、その中にミュージカル要素を取り込んだティーンエイジャー向けの作品。
ものの見事に俺はこれにドハマりした。まず、英語に憧れてたのと向こうの学校生活が羨ましかった。 そして中学生の心を揺さぶるには十分すぎる歌のメロディー。
この作品は向こうで大ヒットし、パート2が作られた。これまた大ヒットして劇場スクリーンでの上映、すなわち、映画化となったのだ。その映画化の宣伝であの時は毎週のように1と2が繰り返し放映されていたのだろう。
まんまとその策にハマり、映画館で観ることは出来なかったが、DVDを買って今も家にある。個人的に3の映画化より1のファーストムービーの方が良かったなぁ(笑) そしてここで一つ、恋愛になるとアホになるタイプが顔を出す。
中学の頃、仲の良い女の子に恋愛相談された。どうやら俺の当時の親友を好きになったらしく、告白するために距離を近づけたいから手助けして欲しいとのこと。快く引き受けた俺はどうするか悩んだ挙句、俺んちでDVDを借りて映画を観ることになった。
このとき、おれは三人で見ればいいやと思ってたのに女の子はなぜか、俺が好きだった女の子を連れてきた。ただただ、緊張である(笑)
彼女なりに、お手伝いする代わりに自分も何かしたいと思ってのことだろう。あのときはめちゃくちゃドキドキしたぞ(笑) その時に観た映画がハイスクールミュージカル。映画も俺が決めた。成功だったか失敗だったかはわからない。だが、結局その親友と仲良かった子が付き合うことはなかった・・・
あのとき仲良かった子が成人式でお腹おっきくして来てた時はびっくりしたなぁ。今じゃもう立派なお母さんかぁ・・・。そして、俺はのちに好きだった子と付き合える。あの時一緒に観た思い出話をしたらそんなことあったけ?よく覚えてないな~って言われた。
おまえ、もしかしてあの時寝てただろ。映画館で寝ちまうやつだもんな。ごめんな、あんときも俺の独断であの映画選んだんだよ、つまんなくてごめんな!(笑)
すぐ話が脱線するし、思い出話になるのはなんででしょうか。自分でもよくわかりませんね。
話を戻して、ミュージカル映画を知れたきっかけの作品。その後に他のミュージカル映画を観ることはあまりなかった。
久しぶりに観たのは何かなぁ。映画館で観たのは美女と野獣とSingくらいかな。どれもいい作品だった。だけど、他の良さも目立つ作品だったから真のミュージカル映画とは言えないのではないだろうか。
ここでやっと出てくる、一昨日観てきたグレイテストショーマン。これはもう、絶賛としか言い様がないミュージカル映画だったのではないだろうか。
始まりからヒュージャックマン演じるPTバーナムが歌いだす。ここでもう俺の心は完全に掴まれた。
映画というのは登場人物の心情や、心理、物事の流れを深く覗き込めば込むほど面白さが滲み出す。でもこれはミュージカル映画だ。音楽と映画を楽しめるもの。
もちろん深くまで覗き込めば面白さが滲み出すが、深く覗こうとすると今度は音楽が楽しめない。彼らの歌が聞こえなくなってくるのだ。
音楽を楽しむ上で歌詞の内容を意識することは大切だが、音を楽しむと書いて音楽である。音を楽しむことになんの疑問も、深く覗き込む必要もないのだ。それを如実に表してるのがミュージカルだと思う。
映画ではないミュージカルを観たのはオペラ座の怪人だけだが、これもまた登場人物の心理や深いところは音楽に乗せている。だからそれをそのまま受け入れて楽しめばいい。
だから今回のグレイテストショーマンも、映画単体としてみれば他の登場人物にもう少しだけスポットライトを当てて掘り下げても良いと思ったし、細かく描写しても良かったのでは?と思う点はある。でもそうすると今度はミュージカルとしての音楽が成り立たなくなってくる。あれはあれで完成された映画なのだと考えさせられた。
当時見ていたハイスクールオブミュージカルと同じようにキャッチーで、ものすごく耳に残りやすいメロディー。そこに人物の心情がしっかり乗った歌詞。十分だろう。
ここからはミュージカルを除いてグレイテストショーマンが面白く感じたことを語っていく。
主演のヒュージャックマン。彼は確かに格好良いが自分の中でどうもウルヴァリンが抜けない。これは俳優さんにとっては致命的なのだろう。
現に、子役からシリーズが続いている俺が大好きな作品、ハリーポッターの人たちなんかは大変だろう。しかし、エマワトソンは美女と野獣で完全にハーマイオニーを断ち切った、と自分は思う。エマワトソン演じるベルがもう美しすぎて美しすぎて。
映画館で寝ちまうあの子が、俺を差し置いて友達と観に行ってしまい、俺は拗ねてしまった。そしたらまた観たいから行こうと言ってくれて観に行ったらそりゃもう、ね。映画館で寝てしまう君が二回も観たいなんて言ってたのがわかったよ。あんなに綺麗にドレス着られたら女の子は憧れるもんね、珍しく興奮してたもんな。
ってそうじゃない。またアホになる奴が出た。これで何度目だ、もういい加減しつこいぞ。それからPCでこんなに長い時間タイピングしてるの久しぶりだからな。もう指が疲れてきたぞ(笑)5000文字だって。案外打てるもんだ。
主役のヒュージャックマンのウルヴァリンは俺の中で完全に消え去った。あれはまさしく、PTバーナムであり、ヒュージャックマンなのだ。俳優さんってすげえなと改めて感じました。演じる父親役にも俺はノックアウトだった。
そしてもうひとり、俺の心を震わせたのがバーナムのパートナーとなる、フィリップ。この人を演じてる俳優さんがまたイケメンで。でもどっかで見たことある。演技や、歌いかた、ミュージカルの動きを完璧に分かってる演技から漂うオーラ。
ザックエフロンだった。
言わば俺の中で原点であるミュージカル映画の主役だった子だ。今じゃもう、子ではなく立派な1人の大人。びっくりしたよ、嬉しすぎて泣いてしまった。エンドロールでヒュージャックマンのあとにデカデカと映し出される名前。感涙とはこのことだろう。
グレイテストショーマンの余韻と、原点であるあの頃のハイスクールミュージカルを好きになって、ミュージカル映画というものを好きになった自分。ここまで、映画を好きになったまま育ってきた自分。同じように、その第一線で活躍してる俳優さんを観れたのは感激だった。
相手の成長を知り、そして自分の成長を知る。映画を見てこれを味わえたのはハリーポッター以来だった。あの映画もまた、俺が小学校という、人生で初めてしっかりと勉を学ぶ場所に入ったと同時に公開された映画。
ハリーポッターシリーズ終了と同じ時期に、学生を終えてしまったときはもう何とも言えない虚無感と、幸福感と。まさにあの時味わった感覚と似てるものだった。
でも今回違うのは、これは一作品だ。シリーズものではない。これからもまた違う作品で、当時見ていた俳優さんたちをいろいろな役で見れるのは自分との比較になると確信した。
音楽と映画と。というタイトルだが、映画の方は比重が重くなってしまった。
これからも自分の好きな映画館で映画を観るということを、こだわりもって、続けていこう。
さあ、次は何を観る?
2018年のグレイテストショーマンが公開されたとある日の綴り。
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