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【どがわ】〈体験レポート②〉「おぉい!別にふんどしに意味はないんかい!」※閲覧注意
渡川のお祭り、行ってきました。楽しすぎました。飲みすぎました。気づけば朝でした。当日の模様は酔っ払っていてあまり覚えていないので、このレポートは主に妻からの伝聞をもとに書いております。すみません。
11月10日、お祭り会場に到着したらJDから酒とおでんを購入し即乾杯。その後は芋焼酎片手に焚き火の周りで暖を取りながら、老若男女による神楽を堪能しました。
ところが、渡川に向かう車の助手席で飲んだハイボール2本がボディブローのように効いてきたのか、私、いつの間にか焚き火の前で寝落ちしていたようです。
焚き火あったかい…。
ゆらゆら揺れながらおもむろに暖かい焚火に突っ込もうとする私。それを必死で止める地元渡川のおばちゃんたち。放置したら危ないと思われたのか、眠っている私の周りを皆さんが取り囲んでくれていたとのこと。渡川おばちゃんズ。焚き火よりよっぽど温かいです。このままいつまでも寝ていたい。。。
「うぉい!オラ!起きろ!」
突如、野太い声で目が覚めました。「ほら!もう着替えますよ!」 誰かと思えばキャプテン今西でした。
「ふぇ…?着替え…?ん…なんで…?」
よくわからないまま神社の裏に連行された私が目にしたのは、11月の厳しい寒さの中ふんどし姿で一升瓶をあおる頭のいかれた男たち。話を聞いてみると、『蛇まき(じゃまき)』と言って、蛇に見立てた大きな綱をふんどし一枚の男衆が持って走り回り踊り子を巻いていく踊りが、祭りの伝統行事のようです。
「で、伝統じゃあ、しょうがねえな……」
「郷に入っては郷に従う」が座右の銘の私は、寝起きにも関わらず覚悟を決めてふんどしに着替え一升瓶の焼酎をあおりました。
目覚めて5分後です。寒いです。意味が分からないです。
プロレスの毒霧よろしく、焼酎を霧状に吹き付けてくるやからまでいる。「マッカショーレ!マッカショーレ!」周りの男たちが叫んでいます。意味もわからぬままマネしてみたら、なぜかテンションが上がってきました。綱を持ってグルグルグルグル。「マッカショーレ!マッカショーレ!」 なんだかもうよくわかりません。そうして、渡川の不思議な夜は更けていきました。
気づけば朝。
裸足で走ったせいか、足の裏が痛いです。酒でむくんでいるのか、顔もパンパンです。けれど、なぜだか心地よい達成感がありました。ふんどしで走り回ったのも良い思い出。というか、それくらいしか記憶がありません。
後日、チーム渡川監督の園田さんと話していたら、驚きの事実が判明しました。
私「渡川のお祭り面白いっすねえ。あの、ふんどしのインパクトすごいっすねえ」
監督「あぁあれ本当は、別にふんどしになる必要ないんですけどね」
「・・・・・・は?」
どうやら、渡川未来会議の若者(おっさん)たちが「ふんどしでやったら、おもしろいんじゃね?」という軽いノリで2年ほど前から始めたとのこと。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉいぃぃぃ!!!!」
「渡川に受け入れてもらうには、まずは渡川の伝統を受け入れなければ」という私の熱い想いはどこに向かえばよいのか。
しかし、実はそこに渡川の祭りというか、地域全体を盛り上げるヒントが隠れているとも思いました。地域に来るお客様は、やっぱりいつまでたってもお客様。祭りを盛り上げるには、祭りの参加者じゃなく『当事者』を増やすことが一番の近道じゃないか。
すでにカタチが決まっているプロジェクトに途中参加すると、なかなか当事者意識を持ちづらい。けれど、これから自分たちのアイデアで変えていける可能性があるなら、そのプロジェクトは自分事として捉えられる。
「ふんどしでやったら、おもしろいんじゃね?」というノリで、気軽にアイデアをぶつける場があるなら、渡川の街を盛り上げる面白さをたくさんの人が味わえるはず。
というわけで、渡川をつくっていく当事者を増やすためのアイデアを、これから考えていきたいと思います。
「いつまでもお客様気分じゃダメだなあ」という自戒の念も込めて。
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