ネットワークビジネス、MLMの印象はどのように作られたのか?
さて今日はMLMの印象についてできるだけロジカルになぜこのような悪いイメージがついてしまったのかを分析していきたいと思います。
人にも印象があるように物事には必ずイメージというものが存在します。
企業は自社商品や自社のブランド価値を上げるために年間数十億円以上の広告費をかけていきます。年間の広告業界全体の売り上げを見てみるとそのイメージに対してのこだわりがわかります。
そしてこのイメージというのは①行っていること②言っていること③思っていることの3つの事実レイヤーに対して表現とストーリーとあらゆるイメージ発信をすることで定着するものです。なので思ってもいない、言ってもいない、行ってもいないことに対してどれだけ広告や宣伝をしたところで一切響くわけがございません。。。
このMLMの業界に関しての印象はまさにこの「事実レイヤー」と「発信レイヤー」の2つに根本的な構造の問題があるということなんです。
簡単にいうと
会社の理念が③の思っていることに値するわけです。そしてそれを実行するために何をどのように行うのか?が企業の理念→戦略→戦術→戦法になっていくわけなのですが、ことさらMLMの業界になると現場のリーダーが自分がなぜこのビジネス(ネットワークビジネスという不労所得を得るための事業)を行ってるのか?そしてその先に個人的な夢をどうやって達成するか?を現場で話すわけです。(ちなみにこの活動をスポンサリングやプレゼンテーションと言います)なので、簡単にいうと「不労所得が得られるこのビジネスをやって夢が叶ったぜ!」を話し、そんな夢など持ったことがない若者が知らない世界に足を踏み入れたかの如く影響され、俺も私もそうなりたい!!という錯覚がこのビジネスのスタートになるわけですね。。
この憧れからくる感動が動機となって、「お前もこの人の話聞いてみろよ」とか「一回でいいから説明聞いてみて」、
終いには「夢とか志とかを持たないで生きて行くと大変な人生になるよ」など人の人生を説教するような事態にまでなるわけです・・・笑
僕はこれを業界の末期症状と呼んでます。
なぜ末期症状かというと、この状態になっている組織やチームは確実に盲目的になりやすく、上位mのリーダーがタイトルや目標を達成する際に1番機動力があり、盲信的なので人をたくさん連れてくることができるメンバーだからです。
このようなメンバーに自然とリーダーはコンタクト回数が増え、ご贔屓を初め、結果目標が未達に近づくと「将来の投資のために」とか「先に仕入れておくだけ」とか、最後の最後に「〇〇さんのためなら!!!」と謎の男気を見せて買い込みなどを行う確率が高いわけです、、、
もちろんこのような盲目的で合理的意思決定ができにくいメンバーは的確なビジネス構築がしにくく、クレジットカードのリボ払いの最高の顧客にされ、キャッシュアウトしてドロップアウトしていく流れになるんです。人というのは4つの要素の健全さでできています。
①身の健康
②心の健康
③経済の健康
④人間関係の健康
この4つともがダメになってしまうのが末期症状なんですね。
しかもリーダーはその末期症状になったメンバーのことを救おうとはしません。
なぜなら次に自分の意のままに動かせるエネルギーが高いメンバーを探し出し、その彼を中心にまた人集めをするからです。
そしてこのようなカリスマ型というやり方で、自分の人生を変えるために頑張ろうぜ!
という旧時代の人種がリーダーという立場に君臨しているのがこの業界のまさに根本的な癌になっているということなんです。
まるで政治家の世界のように・・・笑
一般の企業であれば必ず
・定年
・評価制度
・配置換え
がありますよね。これがあるおかげで風通しやフレキシブルさ、新陳代謝ができるわけです。人間の細胞と同じです。
しかしこの業界にはその3つの代謝要素が機能しません。
なので常にトップには60代のおっさんかおばはん。
共通点は
車やアクセサリー、バック、時計を高級品に揃えて周りのメンバーから「00さんはすごい人」「特別な人」「なかなか会えない人」と業界あるある3拍子で称えられています。
一般社会に出たらSNSでどんな経営者であっても絡むことはできるし、時計や車なんて中古でローンを組めばある程度のサラリーマンでも買えます。
でもそのコミュニティに入ると盲目的になり、カリスマ化したリーダーが特別を演じ、それに熱狂して人を集めるという旧時代がいまだに生きた化石のように行われているのがこの業界ということなんですね笑
一旦今日はこの辺で筆をおきますが、明日はなぜこのカリスマリーダーが生まれたのか?その背景とそのリーダーの特徴と彼らのビジネスのやり方を解説していきます。
それでは皆さん今日も良い1日を!