競馬の騎手で回収率100超えは?【2024年】|ランキング公開!ルメールvs川田
「競馬騎手で回収率100超えは?」の要点
過去10年の単勝回収率では横山琉人騎手がトップで109.6%
2021~2024年の近年の芝に限定すると、単回収率100%を超えているのは9名で、最高は横山琉人騎手で139.9%
2021~2024年の近年のダートに限定すると、単回収率100%を超えているのは10名で、最高は小林脩斗騎手で136.2%
ルメール騎手vs川田将雅騎手では2019年以降、毎年川田将雅騎手の方が回収率は高い
■分析データ概要
2015年から2024年の10年間
障害戦および取消・除外馬は除く
「競馬の騎手の回収率100超え」検証
騎手別の回収率をランキング形式で公開。過去10年のランキングから、2023年、芝・ダート別のランキングを掲載し、最近回収率が高い騎手、芝やダートで狙うべき騎手を探していこう。
回収率上位騎手の基本情報や騎乗の特徴も併記するので、なぜ高い回収率を生み出せるのか、各自考察してほしい。
また、リーディングトップを争うルメール騎手と川田将雅騎手の回収率観点での優劣を年単位で評価する。
記事の最後に回収率80%を切る下位騎手も載せておくので、消しの判断に使ってもらえれば。
①騎手別回収率ランキング:過去10年(騎乗回数1000回以上、単回収率80%以上)
単勝回収率では横山琉人騎手と佐々木大輔騎手が100%を超えている。
佐々木大輔騎手は2023年リーディング12位の実力者でこの回収率は秀逸。
■横山琉人騎手の基本情報と騎乗の特徴
生年月日: 2003年1月8日
出身地: 茨城県
身長/体重: 160cm / 44.9kg
所属: JRA(日本中央競馬会)、美浦トレーニングセンター
デビュー年: 2021年
騎乗スタイル:横山騎手は、特に内枠を生かしたレース運びが得意で、直線が短いコースではその特性を最大限に活かす部分が評価されている。無駄な追い出しを削減し、馬のリズムを重視した騎乗が特徴。
成績:デビューからの成績を着実に伸ばしており、特に重賞レースでの活躍が期待される。2023年にはヤングジョッキーズシリーズでチャンピオンに輝くなど、若手騎手の中でも注目株だ。
家族背景:彼は元騎手の横山義行氏の息子であり、幼少期から競馬に親しんできた。父の影響を受けて騎手を目指し、特に障害レースに対する憧れを持っているという。
将来の目標:横山騎手は「平地、障害の両方でG1を取れたら最高」と語っており、将来的には障害レースにも挑戦したい意向を示している。
■佐々木大輔騎手の基本情報と騎乗の特徴
生年月日: 2003年11月24日
出身地: 茨城県
身長/体重: 161.6cm / 46.5kg
所属: JRA(日本中央競馬会)、美浦トレーニングセンター
デビュー年: 2022年
騎乗スタイル:佐々木騎手は、特に逃げや先行のスタイルでの成績が良好。2023年には、逃げ・先行での勝率が高く、単勝回収率や複勝回収率も優れた数字を記録した。無駄のない騎乗が特徴で、スタートや折り合いのつけ方を工夫しながら勝ち星を重ねている。
成績:2024年の時点で、中央競馬での通算勝利数は143勝、2023年には68勝を挙げており、リーディングでは11位に位置している。重賞レースでも活躍しており、2024年にはG3の函館2歳ステークスで重賞初制覇を果たした。
成長と評価:デビューからの成績を着実に伸ばしており、競馬関係者からの評価も高まってきている。特に、騎乗フォームが美しいと評判で、将来が非常に楽しみだ。
家族背景:競馬に親しんできた家庭環境で育ち、父は元調教助手なので競馬に対する理解が深い。この背景が彼の騎手としての成長に寄与しているのだろう。
②騎手別回収率ランキング:2023年(騎乗回数200回以上、単回収率80%以上)
単勝回収率100%を超えているのは13名で、最高は水沼元輝騎手で240.7%。
2023年リーディングトップ20では佐々木大輔騎手が100%を超えている。
木幡巧也騎手は複勝でも90%を超えており安定感あり。
■水沼元輝騎手の基本情報と騎乗の特徴
生年月日: 2002年9月2日
出身地: 栃木県
身長/体重: 159cm / 47kg
所属: JRA(日本中央競馬会)、美浦トレーニングセンター
デビュー年: 2022年
騎乗スタイル:特にパワーを活かした騎乗が特徴。「同期の中ではパワーが持ち味」と語っており、馬を抑え込んだり、動きの鈍い馬を走らせたりする能力に自信を持っている。
成績:2024年の時点で、中央競馬での通算勝利数は12勝、2023年には3勝を挙げている。デビューからの成績は徐々に向上してきている。
キャリアの背景:叔父が元騎手である小林淳一氏であり、幼少期から競馬に親しんできた。競馬学校では留年を経験したが、その後も周囲のサポートを受けながら技術を磨いている。
趣味・特技:趣味はクレーンゲームや絵を描くことで、特に漫画のキャラクターの模写が得意。これらの趣味は、彼のクリエイティブな側面を示している。
■木幡巧也騎手の基本情報と騎乗の特徴
生年月日: 1996年5月9日
出身地: 茨城県
身長/体重: 159cm / 46kg
所属: JRA(日本中央競馬会)、美浦トレーニングセンター
デビュー年: 2016年
騎乗スタイル:木幡騎手は、特に「クセ馬」や「揉まれ弱い馬」に対する騎乗が得意。ダートでの成績が良好で、大型馬を扱う際の技術にも定評がある。非常に美しい騎乗フォームを持ち、レース中の姿勢や追い方が評価されている。
成績:2024年の時点で、木幡騎手は中央競馬での通算勝利数が232勝、2024年には18勝を挙げている。特に重賞レースでも活躍しており、G3のダイヤモンドステークスやレパードステークスでの勝利した。
家族背景:元騎手の木幡初広氏の息子であり、競馬の世界に自然と引き込まれた。父の影響を受けて騎手を目指し、競馬学校での経験を経てデビューした。
競馬への情熱:木幡騎手は「どんな馬でも勝たせる」という強い意志を持っており、常に勝利を目指して努力している。彼の積極的な姿勢が、成績向上に寄与のだろう。
③騎手別回収率ランキング(芝限定):2021年~2024年(騎乗回数300回以上、単回収率80%以上)
単勝回収率100%を超えているのは9名で、最高は横山琉人騎手で139.9%。
2023年リーディングトップ20では鮫島克駿騎手、津村明秀騎手、永島まなみ騎手が100%を超えている。
川須栄彦騎手は複勝回収率95.8%と非常に優秀。
■川須栄彦騎手の基本情報と騎乗の特徴
生年月日: 1991年11月9日
出身地: 福岡県
身長/体重: 159cm / 51kg
所属: JRA(日本中央競馬会)
デビュー年: 2010年
騎乗スタイル:特にダート短距離レースでの成績が良好。逃げ馬や先行馬を得意とし、レース展開を巧みに読み取る能力に優れている。特にダートでは外枠からのスタートが有利とされ、先行して粘り込む騎乗が評価されている。
成績:2024年の時点で、中央競馬での通算勝利数が411勝、地方競馬でも18勝を挙げている。特に2024年には、かしわ記念での勝利を含む重要なレースでの活躍が目立つ。
競馬への情熱:「得意分野を徹底的に伸ばす」という姿勢を持っており、特にダートでの騎乗に力を入れている。戦略的に、特定の条件下で力を発揮することを意識している。
■永島まなみ騎手の基本情報と騎乗の特徴
生年月日: 2002年10月27日
出身地: 兵庫県
所属: JRA(日本中央競馬会)
デビュー年: 2021年
騎乗スタイル:特に内枠を活かした騎乗が得意。新潟の直線コースでは、外枠有利とされる中で内ラチ沿いを通る大胆な騎乗が評価されている。彼女は馬の特性を読み取り、その馬に適した騎乗を心がけている。
成績:2024年の時点で、通算勝利数が106勝を超え、勝率は約6%に到達。特に2023年には21勝を挙げ、着実に成績を伸ばしている。
競馬への情熱:父が元騎手で現調教師の永島太郎氏であり、幼少期から競馬に親しんできた。武豊騎手や岩田康誠騎手に憧れを抱き、彼らの騎乗スタイルを参考にしている。
趣味・日常:休日は料理や音楽を楽しむことが多く、リラックスした時間を大切にしている。また、栗東での生活を楽しんでいる様子が伺える。
④騎手別回収率ランキング(ダート限定):2021年~2024年(騎乗回数300回以上、単回収率80%以上)
単勝回収率100%を超えているのは10名で、最高は小林脩斗騎手で136.2%。
2023年リーディングトップ20では佐々木大輔騎手が100%を超えている。
小林勝太騎手は複勝率98.2%と安定感抜群。
■小林脩斗騎手の基本情報と騎乗の特徴
生年月日: 2001年11月8日
出身地: 茨城県
身長/体重: 165cm / 45kg
所属: JRA(日本中央競馬会)、美浦トレーニングセンター
デビュー年: 2020年
騎乗スタイル:軽量を活かした先行策が得意。特にダートレースでの騎乗において、馬の特性を活かした積極的なスタイルが評価されている。また「軽量馬が得意」とされ、ダート1200mでの成績が良好。
成績:2024年の時点で、通算勝利数は41勝で、2023年には中央競馬での勝利数が増加、成績は着実に向上している。
技術と戦略:特にスタートの技術に優れ、レース展開を巧みに読み取る能力がある。馬の状態やレースの流れに応じて柔軟に対応する能力に長けている。
家族背景:父は元騎手の小林久晃氏であり、幼少期から競馬の世界に自然と引き込まれた。家族のよい影響を受けながら、自分らしい騎乗の修練に余念がない。
競馬への情熱:競馬に対する情熱が強く、特に自分の騎乗スタイルの確立に力を入れている。「馬を勝たせることが何よりも嬉しい」と語っており、勝利に対して誰よりもどん欲だ。
■小林勝太騎手の基本情報と騎乗の特徴
生年月日: 2002年11月26日
出身地: 長野県
身長/体重: 165cm / 47kg
所属: JRA(日本中央競馬会)、美浦トレーニングセンター
デビュー年: 2023年
騎乗スタイル:特にローカル競馬や小回りコースでの騎乗が得意。彼は馬の特性をよく理解し、思い切った騎乗で穴馬の潜在能力をを引き出す技術に長けている。特に、レース展開を巧みに読み取って人気薄の馬を勝利に導く。
成績:2024年の時点で、通算勝利数は約25勝に達しており、デビューからの成績は着実に向上している。
技術と戦略:スタートの技術やレース中の判断力に優れている。特に、馬の状態を見極めて適切なタイミングで仕掛けることができるため、自らレースの流れを変えることができる。
競馬への情熱:幼少期から草競馬で腕を磨き、全国ポニー競馬選手権での優勝経験あり。競馬に対する情熱が人一倍強く、常に自己の技術向上に専心している。
人柄と評価:礼儀正しさや周囲への感謝の気持ちを大切にしており、調教師や馬主からの信頼も厚い。彼の威勢の良さや積極的な姿勢は競馬界でも好評を得ている。
⑤ルメールvs川田年度別回収率推移
10年間全体では川田将雅騎手の方が単勝回収率が高く、基準回収率の80%も超えている。
また、2019年以降は毎年川田将雅騎手の方が高い。
■近年川田将雅騎手の方がルメール騎手よりも回収率が高い理由の仮説
安定した成績:川田騎手は、特に重賞レースにおいて高い勝率を誇る。2023年のデータによると、川田騎手は重賞での勝率が30.6%に達している。
特定条件での強さ:川田騎手は、特定の条件下での成績が非常に良好。例えば、前走が高レベルなレースで4着以内に入った馬に騎乗した場合、3着以内に入る確率が高くなる。これにより、彼の騎乗馬の信頼性が増し、回収率が向上している。
騎乗馬の選定:川田騎手は、特に2歳馬や新馬戦での成績が良く、これが回収率の向上に寄与している。2歳馬においては、複勝率が71.4%に達するなど、若い馬に対する適性が高いことが示されている。
騎乗馬の質:ルメール騎手も高い実績を持っているが、近年は川田騎手が騎乗する馬の質の向上が影響している。川田騎手は、特に人気薄の馬でも高い成績を残しており、これが回収率を押し上げる要因となっている。
レース戦略:川田騎手はレースの局面を読み取る能力に優れ、直線でのスピードを最大限に引き出す技術を持っている。この戦略的な騎乗が、彼の回収率を高める要因の一つといえる。
競馬の騎手で回収率100超えの豆知識
知っておくと便利かつ競馬仲間と話すネタとしても面白い「競馬の騎手で回収率100超え」に関する豆知識をご紹介。
ルメール騎手は何がすごい?
騎乗技術:馬のリズムを重視し、折り合いを保ちながらレースのペースを最適に調整する技術が抜きんでている。これにより、馬がトップスピードに乗るタイミングを見極められる。
冷静な判断力:レース中の接戦でも焦らず、馬の後ろで待つことで、最後の瞬間にスムーズに進路を確保する能力がある。その結果、馬の力を最大限に引き出すことができる。
豊富な経験:フランスでの競馬経験を活かし、日本の競馬に迅速に適応してきた。特に、サンデーサイレンス系の馬に対する理解が深く、ポジショニングや折り合いの技術が高い。
高い勝率:ルメール騎手は、年間最多勝利を何度も達成しており、その勝率は非常に高い。特に、芝レースでの勝率は29%に達し、連対率も54.8%と優秀である。
馬との信頼関係:騎乗する馬との信頼関係の構築に重きを置いており、これがレースでのパフォーマンス向上に寄与している。パートナーを信頼し、その能力を引き出すことが彼の真骨頂である。
プレッシャーへの強さ:大一番でのプレッシャーを感じながらも、それを克服するメンタルの強さがある。特に重要なレースでの勝利後には、すべてのプレッシャーが消える感覚を味わうと語っている。
多様な戦略:レースごとに異なる戦略を立て、状況に応じて柔軟に対応する能力が高い。これにより、競馬の展開に応じた最適な騎乗を可能にしている。
世界一うまい騎手は誰?
2023年版 世界のトップジョッキーランキング:R.ムーア騎手が世界一上手いジョッキーとして評価されており、次いでL.デットーリ、J.マクドナルド、C.ルメールが続く。
2024年 本当にうまい騎手ランキングベスト10:C.ルメール騎手が第1位に選ばれており、騎乗技術や勝負強さ、安定感などが評価されている。
最強だと思う歴代「競馬騎手」ランキング:武豊騎手が歴代最多の全国リーディングジョッキー18回を達成し、通算GI勝利は100勝以上であることから、彼もまた高く評価されている。
武豊の年収はいくら?
武豊騎手の年収:2024年の年収は約1億1,445万円であり、騎手の平均年収の約11倍に相当する。
年収の内訳:獲得賞金、騎乗手当、騎手奨励手当などから構成されている。
平均年収:15年間のトータル年収は19億4884万円で、平均年収は約1億2992万円である。
生涯獲得賞金:2020年末時点での生涯獲得賞金は約869億円に達し、これは世界中の騎手の中で最も高額である。
騎手別回収率データ集
画面が縦長になりすぎるため掲載しづらかったデータをこちらにまとめる。
特に回収率の低い騎手騎乗馬の消し判断の参考にしてほしい。
全騎手別過去10年(2015~2024)回収率(騎乗回数1000回以上)
全騎手別2023年回収率(騎乗回数200回以上)
全騎手別回収率ランキング(芝限定):2021年~2024年(騎乗回数300回以上、単回収率80%以上)
全騎手別回収率ランキング(ダート限定):2021年~2024年(騎乗回数300回以上、単回収率80%以上)
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