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vol.1 「サステナブルに」

筆者が独断と偏見と直感選んだ、ライフスタイルやファッションのニュースから、次のトレンドを考えるシリーズ!第一弾。

「イケア(IKEA)」が、サステナビリティーへの取り組みを強化する。下取り・還元サービスの対象商品の拡充や使い捨てプラスチック製品の代替品となる商品開発など様々な施策を打ち出していくという。

スタバのプラスチック製ストロー廃止が報道されたのも記憶に新しい。ますますこういった取り組みが当たり前に組み込まれていくのだと感じた。

サステナビリティ。そう横文字に表現されたものはどこか抵抗感があるものだけれども、別に"サステナブルな暮らしをしているよ"とか言いたいわけではなく、生活の中に潜むちょっとした罪悪感が減っていけば良いのだと思う。

たとえば、利用するカフェで提供されるカップ。慌てて買ったお昼のお惣菜が入っているプラスチックの容器とストロー。食事が終わってばさっとゴミ箱に捨てると、どこか心がチクリと痛む。たった一人の自分を満たすために形取られたものが、一瞬で消費されてゴミとして世界を圧迫しているのかもしれないなんて思ってしまう。特に20代の頃は何も考えず忙しさと勢いであらゆる消費をしていた気がするけど、30歳になったあたりでそれらもすべて含めて「きれいな」消費をしたいなと思うようになっていた。丁寧にお弁当をつくり、タンブラーにはお気に入りのカフェラテを入れて、家に帰って洗ってまた明日活躍してもらう。そんなささやかな循環をしている方が、ずいぶん毎日が気持ち良い。

メルカリがここまで発展したのは、日本人の精神に根付くもったいない精神がちゃあんと、その重要性を思い出したからであるとも思う。自分には不要だけれど誰かには必要なもの、自分はもう使い果たして満足したけど素敵だから誰かに譲りたいもの。そんなバトンを渡せるプラットフォームが出来上がったのは、すごく世界にとって幸せなことだと思った。だからこそ利用されているんだと思う。

消費者としては「必要なものを、必要な分だけ」選び取る賢さが必要だ。それと同時に、サービスの提供者は提供したものの命をその命が全うできる最後までつないでいくことが絶対にマストなんだと思う。その命を生み出した人が悲しくなるような望まない結末(綺麗なのに処分するとか)をどう回避するか。そのものの命が最後まで輝く道筋を、どうやって描いてあげるか。それができる組織やサービスこそが、評価されるべきだと思う。

やりっぱなし、ではなく、最後まで美しく。サステナブルとは、美しさがあることなのかもしれない。自分の身の回りのちょっぴり溢れるものを眺めながら、まずは自分の日常から始めよう、と思うのでした。

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