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【Mリーグ2024-25】前半戦 選手別視聴トップ5!

今回は、ここまで続けている調査で挑んでいる大きな疑問の一つ
今のMリーグは、本当のところ、どの選手が『数字(≒視聴者)』
 を持っているのだろうか?」

の答えに近づく、第1歩のデータになります。


選手の「数字」を測る指標は6つ。

 
 ここではこれまでの試合別ランキングで使用している「熱狂度」で使っている指標に、更に出る選手によって視聴動向の差が出ると推定した指標を加え、以下の6つの指標を測定・算出・使用しました。

①「選手が出た試合中のリアルタイムでの1分当たりの獲得PV数」
②「選手が出た試合中のリアルタイムでの1分当たりのコメント数」
③「選手の登板日のハイライト再生数(Youtube+ABEMA)」
④「ABEMAの『Mリーグベストコレクション』など、その選手の試合中の   名プレー・名場面がフォーカスされた動画の再生数」
⑤「選手の登板した試合(全編)の再生数(ABEMAプレミアム限定)」
⑥「選手の登板した試合の対局舞台裏の再生数(ABEMAプレミアム限定)」
※③~⑥は、試合の開催日から1週間経過時の値を測定
(実際のテレビ・ラジオ番組の評価と同じです)

そして、上記の6要素に対して以下のようにポイント基準値を
割り振りました。

基準値の偏りは視聴者属性の偏りをAIなどの推定により算出

 <各要素あたりのポイントの算出式>
 ポイント基準値×
(その選手の各要素における全登板試合の平均値÷全選手平均値)
※小数点第3位は切り捨て、また1つの要素のみで順位が決まることを
 なるべく避けるため、ポイント基準値の2倍を各要素の上限とする

<一例>ある選手の1分当たり全登板試合平均の獲得PV数がが9000の場合
        25✖(9000÷7911)=28.44(Pts)

これを6要素分加算した合計値を今後の私のnoteでは、
「その選手のタレントパワー値」と定義し、
この値の上下によって各選手をランキングすることとしました。

これにより単純な視聴数の合計では出せない、「リアルタイムでの視聴層」「タイムシフトでの視聴層(追っかけ再生組)」の比較や、
「無課金勢」「課金勢」
での比較といった、視聴動向を分析できるかなとみています。

ここでしつこいようですが、おことわり。

 今回の調査は、精度を少しでも上げるべく、クラウドワーキングサイトなどで事前に募集し、私の趣旨に賛同して下さった複数の方と共同で進めています。その中には敢えてMリーグや、それ以前に麻雀を全く知らないという方にもお願いをしております。そのため、今回の記事において出される値には一切の「忖度」「改ざん」「独断」「偏見」が含まれていないということをここで示させていただきます。

 それではあなたの推し雀士はランクインしているでしょうか。ベスト5を発表します。

第5位

「大逆風吹くチームで、ユニフォームを守れるか」


 第5位はBEASTX所属の鈴木大介選手がランクインしました。視聴動向を見ると本人の雀風を反映してか、豪快な和了がクローズアップされた「ベストコレクション」などの視聴数を集めたのに加え、コメント数からリアルタイムでの一定の注目を集めたことがわかります。

 鈴木大介選手の麻雀技術に関しては、かつて門を叩いた雀鬼会のイズム溢れる打牌のテンポの良さと、時に見せる高打点の和了に対する開幕前の期待の一方で、Mリーグ加入前に見せていた大胆さが影を潜めているのではといった、懸念の声も流れました。ただ、棋士ならではの他家の手牌・捨て牌への深い読みがズバッとハマり、チャンスをつかんで大きな逆転劇を見せた試合では「今年の大介Pと、BEASTXは昨年と違い何かやってくれるのでは」と思った人が多かったはず。ただMリーグ特有のトップ狙いゆえの選択が自滅につながった試合や、あと一歩攻めきれずチャンスを逃すといった局があり、それで「実力」とレッテル付けされることに、やきもきしたサポーターもいたかと思われます。

 藤井七冠のタイトル戦でのABEMA将棋チャンネルでのユニークな大盤解説や、チェス・囲碁・バックギャモンなどの頭脳スポーツ系のイベントで他の競技のファンとの交流を図るなど、麻雀の普及面への積極性に評価が高かった一方で、チーム状況に引っ張られる形で個人スコアが大低迷となってしまったのは大誤算だったはず。公開情報ゲームである将棋と、非公開情報ゲームである麻雀の両立はやはり難しいのではという空気がファンの間で醸成されてしまったのも事実です。
 
 対局後に「下手に打っちゃったかな」「まだまだトッププロの読みには敵わない」といった弱気なツイートをすることもありましたが、歴史あるタイトル戦である「麻雀最強戦」では6年連続ファイナル進出。さらに1年かけて行われた新しい放送対局のタイトル戦の「麻雀オールスターJapanextCup」では優勝した森川ジョージさんをあと一歩というところまで追い詰め準優勝。そして所属団体のリーグ戦ではストレートでAリーガー入りと、決して話題性先行のプロではないことは証明済み。

 チーム状況から後半戦は「ユニフォームを守るための戦い」(※Mリーグのレギュレーションにより、所属するBEASTXは前季7位で、今季も7位以下だと、来季はメンバーを最低1人入れ替えないといけないが、現在9位で点差的に入れ替えが決定的)となるので、チーム状況をむしろ逆手にとって、いい意味で思い切った勝負をみせてくれるかが、鈴木大介選手の後半戦の見どころとなるでしょう。

第4位

「1試合よりも、ワンプレーでファンの心をわしづかみ」


 第4位はTEAM雷電所属の黒沢咲選手がランクインしました。視聴動向を見るとリアルタイムでの視聴やコメランズの反応は高くなく、タイムシフトでの視聴は平均的だったものの、ワンプレーを切り取った「ベストコレクション」などの数字が高いことから、1半荘でのふるまいというよりは、短い1局のプレーでファンの心をつかむタイプのMリーガーと考えられます。

 なぜか「年齢未公表」のミステリアスなキャラながら、面前高打点寄りの打ち筋がMリーグの視聴者の間で長らく認知されている中で、「麻雀は牌を触って学ぶものだろ」という雀荘で麻雀を知ったファンからは評価が高く「ネットで数多く打って学ぶものだろ」というネトマやゲームで麻雀を知ったファンからは評価が低い傾向が見受けられます。ここまで好みが分かれるMリーガーも珍しい気がします。

 Mリーグルールで重要なトップ取りの為ならポンやチーに頼らず、山に和了牌があると見れば放銃上等のフリテンリーチも辞さない男勝りの度胸が生む大胆なプレーが、半荘における終盤戦での強さやTEAM雷電が掲げる「面白い麻雀」に直結していると評価が高く、「セオリー通りポンやチーをしていなかったら和了できなかった、逆転・着アップもなかった」というオリジナリティあふれる和了のシーンだけでも多くの視聴を集められるのは一種の才能に感じます。また「もう一度あの和了のところだけでも見たい」という気持ちにもさせてくれるサポーターも多いのでしょう。
 しかし、一方でネトマ中心の効率・スピード重視の打ち方が好みのファンにとっては、「ポンやチーをすればもっと勝てるのに」にと批判する声も未だ見受けられるようです。調べてみると、Mリーグ加入当初に比べればポンやチ―の割合は増えていて、何度も同卓している人読みが得意な選手がオリに、なんて場面も作れている方なのですが・・・。

 パチンコ店や雀荘でのゲストでのファンサービスに定評があり、麻雀への熱量が大きいといわれるTEAM雷電のサポーターもあって、ファンとのツーショットが麻雀関連のタイムラインをしめることもしばしば。今季は自身のスコアはマイナス3桁の低空飛行ながら、チームメイトの本田朋広選手と萩原聖人選手の安定感に救われている形で、2季連続7位以下でのメンバーチェンジの心配はもうひと踏ん張りでなくなりそうというところ。ポストシーズン進出へのボーダー争いや個人タイトル争いが面白くなる終盤戦で、どんなキラリと光る"1局"を見せてくれるかが後半戦の黒沢選手の見どころとなるでしょう。

第3位

「麻雀打ちがおしゃべりで何が悪い」


 第3位は赤坂ドリブンズ所属の園田賢選手がランクインしました。視聴動向を見ると4位の黒沢選手同様、リアルタイムでの視聴やコメランズの反応は高くなくて、ワンプレーを切り取った「ベストコレクション」などの数字も高いのですが、加えてプレミアム限定のタイムシフト視聴の高さが目立っていて、ABEMAプレミアムの課金勢に支持が高い選手であることがわかります。

 他家がオリたと見れば和了へ特攻、逆に他家にいい待ちで押し返されたら当たり牌でビタ止め。好配牌はしっかり和了へ結びつけて、ダメな配牌がきてもメンツをしっかり選んであれよあれよと聴牌。Mリーグ発足当初から活躍し、二つ名の「卓上の魔術師」に恥じないうち回しで、「今回は何を見せてくれるのだろう」とサポーターに期待感を持たせてくれる数少ないMリーガーの一人と言えます。ただ今季は、過去に自分が食らったトリックプレーをその相手にやり返してみせたり、大きくセオリーから外れた役満狙いの思い切った手を打ったりした場面もあり、そうしたプロレスチックな選択がファンの間で物議を呼ぶということもありました。

 Mリーグのファンに園田選手と近い世代の男性が多数で、共感を得やすいというのは人気面においては大きなアドバンテージなのですが、非公開情報ゲームはポーカーフェイスで寡黙にすべきというイメージをぶち破り、
裏名物と化している試合後のインタビューや、ファンとの交流や自身のYoutubeチャンネルにおいても
「こんな対局中表情を見せて、明石家さんまさんのようにおしゃべりなプロ雀士もいるんだ」
と思ったファンや視聴者は多いはず。これはMリーグの今後を見据えて、黙々と打つタイプだった加入当初から心がけてやるようにしたとのことで、卓内での技術のみならず、卓外でのこうしたサービス精神も数字を押し上げた要因だと捉えています。

 今季のチームは「ついてますね」と謙遜するくらい好調でトップを量産し、2回目の優勝が早くも見えているというポジションで自身はプラスもチーム内では最下位。ただ2年目のレギュラーシーズンで個人最下位を経験した身からすれば、大して悲観はしないタイプの選手でしょう。勝てばニコニコと自分の打牌意図を解説、負ければ嘆き節。後半戦の登板ではどんな"園田節"が聞けるのか、対局の中身同様大きな見どころとなる気がします。

第2位

「成績・表情でもギャップが魅力、Mリーグの『鉄の女』」


 第2位はKONAMI麻雀格闘倶楽部所属の伊達朱里紗選手がランクインしました。6つの指標全てにおいて基準値以上のポイントを獲得して高いレベルの人気があるのがうかがえますが、プレミアム限定のタイムシフト視聴の高さは堂々の第1位で、3位の園田選手同様ABEMAプレミアムの課金勢からの支持が高い選手であることがわかります。

 声優との二刀流雀士であることから「育成枠」「ヴィジュアル枠」という声が飛んでいたのも今や昔。副露率の高い速度を意識した麻雀が優勢となりつつある近年のMリーグにおいて、立直率1位が定位置の麻雀格闘倶楽部のカラーを守りつつ、立直精度と役満聴牌でも「ロン」を許さないほどの守備力の高さでベテラン男性雀士顔負けの成績を残せているのは、カメラやマイクのない場所での努力の賜物。また対局中の真剣な表情と終了後の表情のギャップからSNS上でついた別名は「鉄の女」。対局舞台裏の圧倒的な数値の高さもこれが理由でしょう。時々「この人は生まれた星から違うのでは?」というくらいの"ズルい"配牌や自模を引き寄せることもあり、そのたびにサポーターが歓喜し、アンチが画面の向こうで恐怖におののくか、歯ぎしりするという展開もこれまで多く繰り広げられました。ただこれを「運だけ」と評価したがる人が一定数いるのも残念ながら事実です。

 「Mリーグは他業種との兼業者ではなく、麻雀一本の人が出るべきだ」という考えがまだ根強い中、声優との二刀流で伊達選手が人気を集めたのは結果が出ているのもそうなのですが、Mリーグ加入後のSNSを使った戦略が大きいと思われます。麻雀格闘倶楽部では毎年Mリーグの開幕前にゲームに出演する雀士限定の人気投票である「投票選抜戦」が行われています。そこで伊達選手は個人のコミュニティもなく、Mリーグ以外での露出がなかなかない中で、SNSで応援や自分への投票を公言する人たちを次々に「だてまき(「伊達さんの取り巻き」という言葉の略とのこと)」と認定する上に「1号」「2号」「3号」・・・とナンバリングしていったのです。

 投票終了までに「だてまき」の人数は約3000人に達したそうで、大変な作業だったのでしょうが、認定された上に自分だけの番号がもらえるのはうれしかった人が多かったでしょう。SNSのプロフィールに「だてまき〇号」と書いている方を見かけたら格闘倶楽部サポーターは仲良くできるかもしれません。そうした地道に「応援団」を作っていくやり方で自分やチームの認知度を上げていくのは勿論、多くのファンにMリーグ視聴につながるきっかけを作った努力はもっと評価されていいと思いますし、今後Mリーガーになる雀士にとってもいいモデルケースになったと思います。

 今季は好調だった昨季の反動が来たという局面がありつつも、12月あたりから徐々にポイントを戻し、チームも大きな連敗やスランプ期さえなければポストシーズン進出は固く、余計な心配は無用というところ。2桁プラスでも「不調」と言われてしまうのはどうなのかという立場ですが、今季は「男高女低」という個人ランキングの状況で、上位を占めている男性陣にどこまで食い込めるかが伊達選手の後半戦の見どころとなるでしょう。

第1位

「卓内でも卓外でも、グイグイ出ますけどなにか?」


 第1位はKADOKAWAサクラナイツ所属の岡田紗佳選手がランクインしました。6つの指標全てにおいて高い水準の視聴数を集めたのは2位の伊達選手と似ています。開幕日の「上から紗佳」がバズったのも大きいのですが、登板日の試合ハイライトとベストコレクションでの再生数が全選手中1位で、半荘単位でもワンプレーでもタイムシフトでの無課金勢の視聴を多く集めたのが特徴的です。

 レアな役満和了のイメージが濃い選手ですが、チームメイトでチーム初優勝時に獅子奮迅の活躍を見せた堀慎吾選手の打ち方を年々少しずつ浸透させ、目先の聴牌におぼれない手組からの「いい待ちづくり」で勝負を挑んでの和了は決まれば威力十分。さらに入団当初のリーチファイターのスタイルからMリーグのトレンドが変わったのに合わせてポン・チーを積極的に行う参加率高めの姿勢が何度も同卓している選手の人読みをずらす効果を生み、ずっと相性が悪かった選手相手に一撃を決めるという場面も作ることもありました。
 
 ただMリーグのファンの中には岡田選手がタレントやモデルとしても活動していることや、中国人とのハーフであることが嫌という保守的で右寄りな思考の人も多く、麻雀の内容や結果で叩けない時はそっちで叩くという意地悪な声が出てしまうことがあるのは残念なところです。

 「Mリーグのために(入団以来開店休業状態だった)タレント業をまたやりたい」と決意したのが2年前。それからインスタをあげれば、テレビ番組に出れば、歌を歌えば、賞金でロレックスを買えば、カレンダーを出せば、万馬券を当てれば、ヤフーニュースの記事という存在に。「麻雀とMリーグは全く知らないが、この人は知ってる」という声が増えたのも確かで、そうした活動に賛否両論の声が飛んだこともありました。
 しかし、MリーグでMVP争いに絡むキャリアハイの好成績を挙げ、決勝戦に当たるファイナルシリーズでもチーム内で唯一2勝を挙げたのは、タレント業を再開した後での話。麻雀に軸足を置いて活動していた時期より「麻雀はどうした?いつ稽古してる?」と言われるくらい別の仕事をしていた方が成績が良くなっているあたり、2位の伊達選手とは違うベクトルで「生まれた星が違う」選手なのかもしれません。
 また、「ルパン三世」の山田康雄さんや昨年亡くなった「ドラえもん」の
大山のぶ代さんが、テレビで活躍することで「役者の下っ端の仕事」「所詮裏方仕事」と言われていた「声優」に市民権を与えたように、岡田選手の卓外での頑張りが「プロ雀士」という職業に市民権を与え、未来のプロ雀士の環境や処遇を変えるのではという見方も一部出てきています。今は賛否両論が飛んでいても、数年後に再評価されるかもしれません。

 今季は2年連続してレギュラーシーズンでプラスしていた反動が来てしまったか、裏目と不運に泣かされる試合続きで現在はトップなしの個人最下位。(例年Mリーグの個人最下位は悪手や疑問手でというよりは不運の要素が強いのが傾向)さらにSNSで目標に掲げていた所属団体の女流Aリーグ昇級は最終節失速で叶わず。男女混合のリーグ戦でも所属クラスの中では降級争いに巻き込まれた上、2024年最後の放送対局ではダブル役満に放銃とプロ生活に入って長いトンネルに入ったかという時期が続きました。保守的で右寄りの思想の麻雀ファンや、「3歳牝馬なんか来ないよ」といいながら有馬記念の馬券を外した人にとっては「イエーイ」なんて気分になった人も多くいるんではないでしょうか。
 しかし、岡田選手が所属するKADOKAWAサクラナイツは「麻雀界に新しい物語を作る」がコンセプト。出場100試合を越え経験を積む中で、大きなマイナスでも動じない打牌と選択で華麗なる復活・成長物語を演じるか、それともさらなる残酷な転落劇のヒロインとなってしまうのか。若き岡田選手の後半戦の大きな見どころになるでしょう。

 ※この記事はGoogleの生成型人工知能「Gemini」にMリーグの情報をとりいれて作成された文章に加筆する形で執筆をいたしました。乱筆・乱文・長文、大変失礼いたしました。

 

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