【TEX】今年はプロスペクトの確保が目標(前編)
お久しぶりです。
4試合連続グランドスラム被弾から次は2試合連続の被ノーヒッターが期待されているテキサス・レンジャーズ担当もりまるです。
メジャーリーグが開幕して10日ほど立ちました。贔屓のチーム、贔屓の選手が躍動する姿を、ファンの皆様はこの日を待ち望んでいたことでしょう。
一方、このnoteの主人公であるレンジャーズの勝利を熱心に祈るファンにとっては過酷なシーズンの始まりといえるでしょう。今年のチームは100敗はおろか、1973年に記録したチーム史上最悪の105敗を超える負のポテンシャルがあります。
前回の初投稿からチームの主軸であるアンドラスがトレード、オドーアがDFAされ、かつてのワールドシリーズ進出や地区優勝を知る選手はいなくなりました。そのアンドラスとトレードで獲得したクリス・デービスが左足を故障、復調をアピールしたいカルフーンも故障。
ブルペン陣は抑えのルクラークがトミージョン手術を受けたのを筆頭に、ジョナサン・ヘルナンデス、ジョエリー・ロドリゲス、ロングもこなせるブレット・マーティンと昨年までの主力クラスが全滅し、招待選手のマット・ブッシュやイアン・ケネディがその役を担うなどという状態です。
30球団最弱のブルペン陣であることに疑いの余地はありません。
さて、そんなレンジャーズの目標はなにか。長期目標がワールドシリーズ制覇とするなら、そこに至るまでの道すじを中期と短期で見ていく必要も出てくるでしょう。
中期目標: 2024年くらいに戦える準備をする
具体的には
・今年から3~4年後も戦力として期待できる選手を数多く集める
・資金を節約して、勝負モードに出たときの余裕をつくる
あたりが挙げられます。これから3年くらいは安価な選手で賄っていく、ただしあまりにもやる気をなくしすぎると客入りに響くので、多少の期待感をもたせる(ネイト・ロウ、デーン・ダニングの獲得など)必要があるでしょう。
短期目標: プロスペクトを溜め込む
これが今季の目標です。育成方法の改善なども上げられますが、これはインハウスで進行することであり、中々見えづらいところ。
再建に関する適切な動きという意味では、既存戦力の中で戦う準備が整ったタイミングに在籍していない、あるいは峠を過ぎているであろう選手は誰であれプロスペクトと交換し、かつそういう動きで弱体化して意図的に22年のドラフトで上位の指名権を獲得する…という短期的には後ろ向きな動きが、将来を見据えると適切な動きになります。
要約すると、チームが勝つことよりも売れそうな選手の評価が上がることの方が望ましいということですね!
少なくとも日本プロ野球では考えづらい、またワールドシリーズ制覇を争うようなチームにはありえない発想ですが、これが再建チームの現実なのです。
さて、次回は誰がその売れそうな選手なのかを紹介していきます。意外性はないですが、選手紹介も兼ねて書いていきたいと思います。
(明日更新予定)
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