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サブカル大蔵経185本秀康『あげものブルース』(亜紀書房)
お!本秀康とからあげか…!なんか、とてつもない漫画なんじゃないかな、と思って読み進めていくと、…盛りだくさんで本当にとんでもない展開でした。珍しく読後すぐ2度読みしました。音楽に造詣が深い著者の好みが珍しく全面に出たような、しかし滋味深い、一生モノの作品でした。それにしてもあとがきでも触れられていましたが、よく各話を物語に集結できるものだと思いました。人間の怨念を描いた結末は、仏教的世界すら超えるような神話と個人の融合のような世界でした。相変わらず残酷で素敵でした。
唐揚げが二個足りない位でそんなに気にする小さい男じゃありません。p.8
おい杉山。p.12
この日以降2人で遊ぶ事はなかったという。p.34
名盤ホワイトアルバムp.93
そのお父さんの手を私は振り解いたのだ。p.98
最後の最後に取り返しのつかない親不孝してしまった。p.100
お客さんからお代はいただけません。p.159
あなた朗らかになったわね。p.188
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