痛み
夢のようにきらびやかな日々は、未来に行くと共に絶望に変わってしまう。未来の私、現在の私。どうでも良くなっているのにどうでも良くないし、1人になりたいのに誰かと一緒に居たいと思っている。何が言いたいかと言うと、ずっと疲れてる。全てを放棄したいけど求めているものはある。何を求めているのか、明確に分かってはいる。安定、独占、永遠。その3つはずっと私の所にはやって来てはくれない。主役にはなれなくて、いつも誰かの、そして何かの代わりになっている。(仮)が外れないまま今までふらふらと生きてきたけど、そろそろ限界が近づいているようだ。私は何者にもなれない。不安定な日々のまま、誰の物にもなれず私の物にも出来ず、いつの間にか誰かと手が離れている。過去に起きた本当の本物が、今の自分に止めを刺している。
そんな悪夢から覚めて自分の掌を見ると、今にも出血しそうなくらいの大きな爪痕が残っていた。自分で自分を苦しめて、傷つけてまでも、最後の最後まで自分の痛みには気づく事が出来ない。傷を見るまでは傷ついた事を知る事が出来ない。痛みを感じられないから、平気で自分を苦しめる。きらびやかな過去は心にナイフを刺している。いつまでも私は過去に傷つけられている。