自宅の玄関を自動ドアに LIXIL、世界初の音声操作による自動開閉システムのアプリ開発
国内最大手の建材・設備機器メーカー「LIXIL」。生活者視点に立ったイノベーションを推進し、先進的な技術と製品を開発・提供しているグローバル企業だ。
モンスターラボは、同社の新規事業部門ビジネスインキュベーションセンターが手がけた電動オープナーシステム『DOAC』のアプリ開発に参画。要件定義や技術調査、UX/UIデザイン、プロダクト開発を担当した。
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■課題
公共交通施設など社会のさまざまなシーンでバリアフリー化が進む現在。LIXILは、さまざまなメーカーの玄関ドアに後付け可能で、誰でも簡単に利用できるバリアフリー製品を模索。さらにコロナ禍の非接触ニーズもあり、新たなソリューションの創出が課題となっていた。
2020年9月発売の玄関ドア用電動オープナーシステム『DOAC』と連動するアプリ開発では、社内のアプリ開発およびアジャイル開発の知見不足をカバーしながら、Bluetooth接続や音声認識など必須機能を実装できるパートナーを探していた。
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■ソリューション
まずはアプリに求められる機能要件をディスカッション。製品の担当者を含め、各ステークホルダーを交えて要件定義を実施した。その後、類似サービスを中心としたリサーチを行い、仕様を決め、実現方法を模索していった。
アプリ開発は、iOS版で全容を固めた後、Android版へ移行させる方針を策定。セキュリティ面では、パスコードを入力して特定のドアに対応する仕組みや、アプリ利用時以外は接続しないようにする仕組みを導入した。
iOS/Android間で内部フローが大きく異なるBluetooth接続では、それぞれのOSに最適な解決策を模索。また、Siri向けの機能となる音声操作に対応するため、技術調査を実施するなどして、機能を実装していった。
開発と同時並行していたデザインでは、機能一覧や画面一覧をベースにワイヤーフレームを作成。LIXILが展開する他アプリとトーンを合わせながら、シンプルでわかりやすいUIデザインを採用した。
また、同じく同時並行していたテストでは、ハードウェアを用いて画面遷移図に即した検証を実施。Bluetooth接続や音声認識の動作確認を中心に入念なテストを繰り返し、不具合やユーザビリティを損なう箇所を割り出しては改善を繰り返した。
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■結果
2021年6月『DOAC』アプリをリリース。同年9月に発売された専用のBluetoothレシーバーを追加すれば、既に『DOAC』を使用中のユーザーでも、従来のリモコン操作に加えてスマートフォンやApple Watchでのタップ操作、音声操作で玄関ドアの開閉ができるようになった。
この新機能追加により、『DOAC』は世界初の音声操作が可能な玄関ドアの自動開閉システムとして、住宅設備機器業界や各種メディアから大きな注目が集まった。
モンスターラボは、製品のバージョンアップにも適宜対応しながら柔軟に開発を進めたことが評価され、現在もサービスのさらなる拡充に向けた支援を続けている。
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■お客様インタビュー
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(情報公開日:2021年8月2日)
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