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新NISAで資産運用を始める前に知っておきたい重要ポイント

現在40代後半の扶養内パートで働く主婦、nagomiです。
同じ歳で会社員の夫、大学生の一人息子との3人で暮らしています。
 
突然の年収約150万円ダウンの危機から8年間で、何とか学費など
子どもの為に合計1000万円ほどの捻出に成功した私の体験を失敗談と
成功例をもとにお伝えしたいと思います。
どうすればお金に困らない生活ができるのか、少しでもヒントになれば
幸いです。

【新NISAでインデックス投資をはじめる前に考えるべきこと】

家計管理ができ、予算も立て、ライフプラン表が完成したとなると、
お金を貯めるだけでなく増やすことも考えてみませんか?
もちろん貯めるだけでも、コツコツ確実に資産を増やすことは可能です。
でも、新NISA口座でインデックス投資をすれば、さらに資産を増やせる
可能性があります。
ただし、新NISA口座でインデックス投資をはじめる前にしっかり
考えなければならないこと、確認しておかなければならないことが
あります。
それらを踏まえた上で、ご自身に投資が必要なのかどうか、貯金だけで
資産を増やすべきなのか、適切に判断してください。

【新NISAとは】

新NISAとは2024年から開始された「少額投資非課税制度」です。
通常、投資で得られた売却益や配当金などの利益には20.315%の税金が
課されます。
新NISA制度の利用は、18歳以上の成人に限られます。
18歳以上であれば口座を開設し、いつでも運用を開始できます。
 
証券会社に申し込めば新NISA口座が作れます。
お勧めの証券会社は楽天証券または住信SBIネット証券です。
どちらもネット証券会社です。
実店舗の窓口での口座開設はお勧めしません。
なぜなら、ネット証券と比べて手数料が高いからです。
その上、証券会社がより手数料を高く取れる商品を勧められることが多く、
利益の少なくなる商品を買ってしまうリスクがあります。
私は楽天証券で新NISA口座を開設していますが、とてもわかりやすくて
使いやすいので初めて投資される方には特に楽天証券での新NISA口座開設を
お勧めします。
 
●新NISA口座の2つの枠

 新NISA口座には2つの枠があります。
2つの枠の非課税保有限度額は合計で1,800万円です。
詳しく説明していきましょう。
 
①つみたて投資枠
名前のとおり、積立で定期的に投資を行う方式です。
年間投資枠は120万円で、非課税保有限度額は1,800万円です。
つみたて投資枠で購入できる商品は、販売手数料がかからず、
信託報酬が一定以下の長期・積立・分散投資に適した投資信託のみと
なります。
投資初心者でも手軽に始められることを目的にしています。
 
②成長投資枠
つみたて投資枠と同様、積立で購入することも可能ですが、一括して
購入することもできます。
年間投資枠は240万円で、非課税保有限度額は1,800万円のうち1,200万円
までです。
前述のつみたて投資枠で扱っている投資信託に加えて、一定の条件を
満たした株式やETFなどの幅広い商品に投資できます。
 
●新NISA口座の非課税保有期間は無期限
 非課税保有期間が無期限となり、本制度の廃止や改正がない限り半永久的に
非課税で保有できます。
 

【インデックス投資とは?】

インデックス投資とは「特定の指数と連動した値動きを目指す投資方法」のことをいいます。
 
指数はインデックスとも呼ばれ、市場の値動きを示すものです。
そのため、市場に含まれる多くの銘柄で構成されるため、広範な分散投資が
可能です。
インデックス運用の主な例は、日経平均株価やTOPIX、アメリカの
株価指数であればNYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)や
S&P500などがあります。
 
●インデックス投資のメリット4点
 
①初心者にもわかりやすい
株式投資の銘柄選びは簡単ではありません。
初心者は銘柄選びから迷ってしまうことも多いでしょう。
インデックスファンドは、インデックスに連動するよう設計されており、
初心者でも理解しやすい商品です。
インデックスファンドを選択すれば、市場全体に投資するのと同様の効果が
あります。
知識や経験の少ない初心者でも、銘柄選びに迷わずにすむでしょう。
 
②低コストで運用できる
投資信託の保有や売買を行う場合、コストとして購入時手数料や
信託報酬などの手数料が発生します。
購入時手数料とは、投資信託購入時に販売会社に払う手数料です。
信託報酬とは、投資信託の運用・管理を行ってもらう手数料で、保有期間中
継続的に発生します。
インデックスファンドは、アクティブファンドと比べると手数料が安いのが
メリットです。
 
③インデックスファンドなら少額からの投資ができ、積立購入も可能
個別の株式に投資する場合、通常は100株単位で購入しなければ
なりません。
株式購入のためには、まとまった資金が必要になります。
しかしインデックスファンドは証券会社によっては、100円程度から
購入できるケースもあります。
初心者には特に購入しやすいでしょう。
 
④分散投資によりリスクが抑えられる
投資にはリスクがあるため、リスク回避の方法も考える必要があります。
投資のリスクを抑えるためには、複数の銘柄に幅広く投資する分散投資が
有効です。
インデックスファンドは指数に連動するような仕組みで設計されており、
多数の銘柄に分散投資したのと同じ効果があります。
リスクの分散が簡単にできるのもメリットです。
 
●インデックス投資のデメリット2点
 
①大きなリターンは期待できない
インデックス投資は、市場の値動きと連動した運用成果を目指すものです。
そのため、一般に市場平均を大きく上回るリターンを得ることは期待できません。
個別株式のように大きく値上がりするようなこともないでしょう。
市場全体がマイナスになっている状況では、利益が出ないこともあります。
 
②短期間では利益が出にくい
上記の理由から、インデックス投資は長期的な運用で安定した利益を
得るのに適した手法です。
短期的な投資でリターンを得たい人には向いていません。

結論、インデックス投資は、初心者にとって非常に適した投資手法です。
リスク分散が容易で、手間がかからず、コストも低い点が大きなメリットと
なります。
ただし市場全体のリスクを負うことになるため、長期的な視点での運用が
求められます。
少なくとも15年以上、長期的になればなるほど安定した利益が得られます。

●インデックス投資をする前に確認すべきこと

上記の通り、インデックス投資に向いているのは長期投資が出来る人です。
15年以内の必要なお金は貯金で蓄えるのが安全です。
インデックス投資は15年以降に必要とする資金の為に行うように
しましょう。
その上で、ご自身の「リスク許容度」についても必ず考えてみてください。
リスク許容度を考えることによって、いくらぐらい投資が可能なのか、
そもそも投資をするべきなのかの判断材料になります。

【リスク許容度とは】

リスク許容度とは運用成果がマイナスになってしまった場合に
「どのくらいのマイナス幅までなら受け入れられるのか」を表すものです。
 同じマイナス幅だとしても、気にも留めない人がいる一方で、不安になって
しまう人もいます。
これは個人のリスク許容度の違いによるものです。
資産運用に取り組む際は、自身のリスク許容度に合わせた資産配分や
商品選びが大切です。

 【リスク許容度を考える上でのポイント】

出展:マネックス証券

①年齢
若い方ほど、リスク許容度は高くなります。
運用期間を長く取れることから、損失が出ても挽回しやすいためです。
働いて収入を得られる期間も長く、資産運用の損失を労働収入で
カバーしやすい点も関係しています。
 
②年収
年収が多い方ほど、リスク許容度は高くなる傾向にあります。
大きなリスクを取って失敗しても、収入が多ければ生活に支障をきたす
不安は低いからです。
 
③保有している資産
年収と同様に、保有資産が多くなるほどリスク許容度は高くなります。
万が一、多額の損失が出ても、資産が多ければ生活への支障などに対する
不安が低いことが理由です。
 
④将来必要とされる支出
住宅ローンや子どもの教育費など、将来大きな出費を伴うライフイベントが
多い方ほど、リスク許容度は低くなります。
家族が多い人は支出も増える傾向にあるので、リスク許容度は低くなる
可能性があります。
 
⑤資産運用に関する経験
資産運用の経験が豊富な方ほど、リスク許容度は高くなります。
自分が投資した商品の値動きに対する耐性や理解があると考えられるため
です。
 
⑥性格
損失が出たときの感じ方は人それぞれです。
大きなショックを感じる場合は、リスク許容度が低いといえます。
仮に他の要素でリスク許容度が高くても、性格が慎重派であれば
リスク許容度は低くなる傾向がみられます。

【リスク許容度に合わない投資をするとどうなる?】

自身のリスク許容度を超えて資産運用をはじめてしまうと、値下がりが
発生した際に不安な気持ちが続いたり、場合によっては生活に支障が出る
レベルで損失を出してしまったりすることがあります。
 
人間は元々できるだけ損失を回避する傾向にあるため、想定以上の
マイナスが発生してしまうと、そこで資産運用をやめてしまう可能性が
あります。
上手に資産運用を行うためには、自身のリスク許容度を理解して
それに合った方法で運用することが重要です。

【資産運用を途中でやめると長期投資の恩恵を受けられない】

資産運用を途中でやめてしまうと、複利効果などの長期投資のメリットを
得られなくなります。
 
複利効果とは、運用利益を元本に加えて再び投資することで、利息に利息が
ついて資産が雪だるま式に増えていくことを言います。
運用が順調であれば元本が膨らみ続けるため、効率的に利益を得られる
可能性があり、資産運用には欠かせない要素の1つといわれています。
続ければ続けるほど、元本が大きくなり複利効果は得やすくなりますが、
途中でやめてしまうと十分に複利の恩恵を受けられなくなります。
 
また、長期投資ではリターンの振れ幅が安定する傾向にあります。
短期的な視点で投資を行う場合、投資をはじめるタイミングや
一時的な下落などが成果に大きく影響を与えますが、長期投資では
そうした影響が相対的に小さくなるためです。
運用をやめてしまえば、このようなメリットも享受できなくなって
しまいます。
 
なお、短期投資はその時々の相場に左右されるケースが多く、
安定した収益を狙うのは難しいため初心者ほど長期投資を心掛けた方が
良いと一般的には考えられます。
 
投資は継続してこそ効果があります。
お金(資産)がなくなってしまっては継続することができないばかりか、
生活に影響が出てしまいます。
どの程度まで資産が目減りしても生活に影響がなく、また投資を
継続することができるか、自分の家計や預貯金、ライフステージ、性格など
と照らし合わせて考えることが大切です。

新NISA、インデックス投資、ご自身のリスク許容度を理解したところで、
いよいよ投資を始める段階です。

【次は、新NISAでインデックス投資をはじめて資産を増やしてみましょう!】



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