三分豚足
あるところに、豚足が大好きな男がいた。
奥さんは、作るのに手間がかかる豚足を、男が度々急に食べたがるので、常に大量に作って冷蔵庫に保管していた。
男が豚骨が食べたいというと、奥さんはそれをレンジで三分チンして、出していた。
そうとは知らない男は、豚足が欲しいというといつも三分で豚足が出てくるので、うちの妻は三分で美味しい豚足を作ると自慢して回った。
噂を聞きつけたテレビ局が突然やってきて、
突撃!噂の真相!
今から三分、ハイ スタート!
と言って、唖然としている奥さんに、生の豚足を数個手渡した。
説明する間もない。
困った奥さんは仕方なく、いつもの豚足を三分チンして出した。
その際奥さんは種明かしをしたが、それよりも豚足の美味しさにリポーターが驚き絶賛した。
その後奥さんの元に、美味しい豚足を売ってくれという人が溢れ、奥さんはお店を開くことにした。
そのお店は、大評判になり毎日大忙し
男も豚足を食べながら手伝った。
お店の名前は
三分豚足
ここまで 本文410文字
これは、たらはかにさんの企画
♯毎週ショートショートnote
の企画に参加したものです。
今回のお題は、そのまま
「三分豚足」
ちなみに、私の父が煮た豚足は、とても美味しいです❤️