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今日は誕生日

子供たちが好きな誕生日ケーキを買って、腕を振るって料理を作って、あとは子供たちがくるのを待つだけ。
私は、子供達が大好きなメニューをたくさん作って、ウキウキと待つ。
喜んでくれるかな?
美味しいって言って食べてくれるかな?

今日は誕生日。
子供ではなく自分の…

自分の誕生日にケーキを買って、ご馳走も自分で作ってウキウキしているなんて、へんかもしれないけど、子供たちが私の誕生日を祝う為に、私に会いにきてくれるということが、何よりのプレゼント。

そしてその日を楽しみにする日々、準備をする楽しみを、プレゼントしてもらっていると感じる。

一時は、それぞれが離れた場所に就職し、子供達二人と一緒に、誕生日を祝うのは、もう無理かもしれない…
と思っていた。

しかし気づけば今、二人とも
そしてもう一人娘ができて、三人が近くにいてくれる。
お祝いに来てくれる。
こんな幸せはあるだろうか…。

だから、歳をとるのは残念な気持ちもあるけれど、誕生日を楽しみにできるのだ。

とはいえ、この先だって、ずっと近くいるとは限らない。
もしかしたら娘は遠くに嫁ぐかもしれない。

先のことはわからないけれど、私が生まれ、大切な二人の子供と巡り会えた。

だから、大変な人生ではあるけれど、生まれたことに感謝しよう。
せっかく生まれたのだから、最後まで人生を楽しもう。

こんなことを改めて考えられる誕生日が、私は好きだ。

いつか、しわくちゃなおばあちゃんになっても、一年に一回のこの日を子供達とその家族と共に迎えられたらいいな。

ピンポーン

あ、子供達が来たようだ。

    
    本文ここまで

♯シロクマ文芸部
「誕生日」から始まるエッセイ、書いてみました。
※ちなみに本日は、私の誕生日ではありません。

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