
高野山旅行 8【金剛峯寺】
いよいよやってきました、金剛峯寺。
高野山真言宗の総本山。
金剛峯寺は、空海が「金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経」という経典から命名したそうです。
また、高野山内117の寺院の中心で、住職である座主が高野山真言宗管長を務めているお寺です。
金剛峯寺の入口は、大きなバス道路に面しています。

どうどうと、こちらの門から入ってしまいましたが、昔は天皇、皇族、高野山の重職しかここからの出入りは許されなかったそうです。
門を入ると本殿。

大きくてシンプルな本殿です。
入ってすぐ右側には鐘楼

本殿の右側から入れるようになっているようで、中に人がたくさんいます。


私たちも入ってみます。
かなり混雑していると思ったら、御朱印をいただく列でした。
そこで最初に御朱印をいただいてから、内覧させて頂きました。

御朱印は、遍照金剛。
遍照金剛,は、密教で大日如来の別名ですが、
空海が師匠の恵果阿闍梨からいただいた灌頂名が遍照金剛でした。
拝観受付をすまし、本堂に入っていきますと、入ってすぐに大きな木の年輪。

奥の院にあった、杉の霊木だそうです。
すごい巨木ですが、何らかの事情で、倒れてしまったのでしょう。
説明はありませんでした。
そして見事な襖絵がある大広間にでます。
ここからは、撮影禁止が続きます。
大広間の横は、柳の間。
豊臣秀次自刃の間だそうです。
秀吉の姉の子供で、後継者として秀吉の養子となった。
しかし、秀吉に子ができたので、邪魔になって、謀反の罪で切腹させられたなどと言われていますが、本当のところはわかりません。
とはいえ28歳の若さで秀吉に振り回された人生、かわいそうでなりません。
本当に、恐ろしい時代だったと思います。
ふすまに描かれた美しい柳と鷺の絵は、その悲しい最後を見届けたのだなあ、と思いました。
柳の間から、別館への廊下は、たしか(うる覚え)歩くと鴬張りのように、キュッキュッと音がしたように思います。
別館に向かう途中、京都のお寺を思わせるような、きれいな石庭。

その先には、蟠龍亭と言われる、さらに素晴らしい石庭が広がっていました。

蟠龍亭は、弘法大師入定1150年の際に造園されたもので、2,340平方メートルの石庭は、国内最大級とのことです。
雲海の中に、向かって左に雄、向かって右に雌の一対の龍が向かい合い奥殿を守っているとのことですが・・・
わかりかすか?
すみません、正直よくわかりませんでした。
別殿の隣には小さな売店があります。
私はここで、御朱印帳と、こうやくんの御朱印帳止め(弁当箱留めにも使えるとのこと)とクリアファイルを買いました。


再び主殿の方に戻ってきまして、大広間の奥の方に行きます。
茶の間には、令和2年、千住博画伯の「断崖図」という襖絵が奉納されたそうです。
私はよく知らなかったのですが、日本画の伝統と現代美術の表現を融合した画家で、滝や崖などの自然の力強さを描くことで有名な方とのことでした。
確かに、美しい。
こちらは土室。
ここからは、撮影可とのこと。
ここの襖絵も千住博画伯のもので、「瀧図」



土室の前は、台所です。

現在も、大きな行事の際、ここの台所を使用するそうです。
たくさんのお坊さんが、ここで動き回って食事の支度をする様子を想像すると、なんだか・・・私けっこうお坊さん好きなんで・・・萌えます。(笑)

登るなと書いてあると登りたくなる。
上はどうなっているんだろう・・・

下から覗き込むと、真っ黒。よく使いこまれている感じです。

これは、釜一個で約7斗のご飯が炊けるそうです。
3個では、二石、2000人分のご飯が炊けるそうです。
たき口は、後ろの床板を外し、階段を降りて焚くのだそうです。
この台所含め。本坊全体が重要文化財に指定されているそうです。
これで一周回ったのですが、最後にテレビが置いてあって、その映像で、高野山のことがよくわかる・・・という感じのもので、これらの映像は金剛峯寺の近く、デジタルミュージアムで見られると。
見たいね。
うん、見てみたいね。
でも、あと7~8分で始まるよ。
しかも、その回を逃すと、もう帰る時間に間に合わないので、見られない。
とのことで、金剛峯寺の余韻に浸る間もなく、金剛峯寺を飛び出して、デジタルミュージアムに向かいました。
それは私としては、ちょっと残念だったのですが、一人走りながら何度も振り返りつつ、金剛峯寺を後にしました。
高野山を降りる時間が、刻々と迫っていますが、まだもう少し書きたいことがあるので、今回はここまでにいたします。
次の記事はこちら↷
ずいぶんと長くなっていますが、これまでの記事はこちらです。