ギャグ滑りの滝【スライダーの偉大な滑り方】
その町には、龍王の滝という天然のウォータースライダーがあった。
夏になるとたくさんの親子や若者が滝滑りにやってくる。
そこで町は、町おこしとして、ウォータースライダー大会をすることにした。
人々は、滝の上で一言二言叫んでから、滝を滑る。
町民から無作為に選ばれた審査員が投票して、今年の龍王を決めるのだ。
人々は、
抱負や懺悔、愛の告白などを叫んで滑り降りた。
そんな中彼が現れた。
学祭のコントで滑り、大学受験で滑り、
3度目の滑りにやってきました。
人呼んで、スベルンダー!
かっこよくポーズを決めたが、周りは無反応。
滑る前にすべったか…
彼は急に恥ずかしくなって、すごいスピードで滝を滑り降り、勢い余って最後に大きくカーブした。
今年の龍王は
トークで滑り、更に見事なスライダーで滝を滑った彼です。
これこそが、スライダーの偉大な滑り方です!
翌年から、あえてすべるギャグを言う人が増え、主催者の意図とは違うギャグ滑りの滝として、その名を広めた。
本文ここまで 410文字
これは、たらはかにさんの
#毎週ショートショートnote
に参加したものです。
今回は、裏お題の
「スライダーの偉大な滑り方」
このお題は、苦労しました。
子供が小さい頃に行った、九州にある滝滑りで知られた滝を思い出して書きました。
もちろんその滝には、そんなイベントはありません。でも、すごく楽しくて、素敵な思い出です。
九州地方は大変な雨に見舞われています。
災害も発生しています。
まだまだ雨は続くようですので、くれぐれもお気をつけください。
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