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これから行く道より、歩いてきた道より「今」が大事。登山から学んだマインドフルネス。
ここ数年、チラチラと耳にする機会のある「マインドフルネス」という言葉。
過去の後悔や未来への不安ではなく「今ここ」に集中する。目の前のことにしっかりと意識を集中させることを指します。
ここ数ヶ月の私は、ジャーナリングをしたり読書をしたり……と、仕事からも将来の不安からも離れて目の前のことに没頭する時間を、ずっとずっと探していました。
将来の目標を立てて、未来から逆算してスケジューリングすることも大事かもしれない。
ときには過去のトラウマに囚われて苦しくなったり、これまでの経験から未来を予測することもあるかもしれない。
でも、過去よりも未来よりも、「今この瞬間」が、やっぱりなにより大切だということを思い知りました。
ー 「今ここ」に集中していないと、簡単に転げ落ちてしまう。
私が「今ここ」に集中することの大切さに気がついたきっかけは、仕事でも毎日のジャーナリングでもなく、意外にも趣味としてはじめた登山でした。
登山では、今この瞬間に歩いている山道に一番意識を向けないといけない。
なぜなら、そうしないと命の危険さえあるからです。
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先月、日本百名山に数えられる、山形県の月山を登りました。
標高1,984m。
難易度は「中級」とされている山ですが、登山をはじめたばかりの私とっては、体感値は上級レベルです。
そんな月山を登り切るには、整備された木道だけでなく、激しい岩場をくぐり抜けなければなりません。
岩はただそこに置かれているだけで舗装したり人工的に固定されたりしているわけではないので、足を置く場所を間違えると滑ったり、岩が動いてバランスを崩したり……。
よろよろと転びかけては「変な転び方をしたら本当にヤバい。本当に死ぬかも。」と何度も思いました。
転べば岩に頭をぶつけるかもしれないし、当然、山にはガードレールなんてものもないので、コースによっては山の上から転落する可能性だってあります。
だからこそ、今自分が歩いている足元に、全部の意識を集中させる必要があるのです。
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ここまでをどうやって歩いてきたとか、これからどんな道を進むとか、それも大事かもしれないけど。
なによりも大切なのは、今まさに歩いている、この瞬間。
これって、きっと人生でも同じだと思うんです。
歩いてきた過去(山道)は、もう変えることはできない。
これから目指す未来(頂上)は、「今この瞬間」を積み重ねていくことで、できあがっていく。
そう考えると、私のやるべきことは過去への後悔とか反省ではなく、当たるかも分からない未来への予想や予防でもなく、「今ここ」をしっかり踏みしめて生きていくことなんじゃないか、と思うんです。
過ぎたことや起こるかも分からないことにばかり気を取られて、「今ここ」のバランスを崩してしまったら、それこそ取り返しのつかないことになる。
大切なのは、ほかでもない「今」。
そんな「今」をコツコツと積み上げれば、確実にゴールが見えてきます。
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仕事の悩み、過去の失敗や後悔、未来への理想とギャップ……。
あらゆるモヤモヤから解き放たれたくてジタバタしていた私でしたが、必要なのは現実から目を背けることではなく、「今ここ」にピントを合わせる集中力だと知りました。
登山は、私にとって最高のマインドフルネス。
「今ここ」を見失わないためにも、また山に登りたいと思うのです。
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