なぜOh my teethは男性にむけて歯科矯正を啓蒙するのか 〜メンズ歯科矯正市場の可能性について〜
Nice to teeth you! Oh my teethのMakotoです。
Oh my teethは「自宅で歯並びなおしませんか?」をキャッチコピーに掲げている歯科矯正のD2Cブランドです。
歯科矯正のボリュームゾーンは女性。そんな中、Oh my teethの利用ユーザーは男性が7割。どの矯正クリニックのドクターに話しても驚かれます。
男性の歯科矯正ニーズ
男性も矯正ニーズ自体はあります。Oh my teethの調査によると、成人男性の約2人1人が歯科矯正したことある/やってみたいと回答しています。また約7割の男性が、歯並びを改善することでQOL(生活の質)があがると思うと回答しています。
しかし、価格のハードル(矯正相場は90-120万)や通院の壁(2-4週間に1度)があり、踏み込めていないのです。
男性でも気軽に矯正に取り組める文化をつくりたい
通うことが困難な、仕事や趣味に夢中で取り組む25-35歳の男性をメインターゲットにした歯科矯正ブランドがOh my teethです。
働く男のライフスタイル情報誌「Biz Life Style(ビズスタ)」に掲載されました
おかげさまでリリースから男性のシェアを多くいただいています。
自己紹介
あらためまして。Oh my teethのMakotoです。歯科矯正スタートアップをやっていると話すと「歯科医ですか?」と聞かれるのですが違います。もともとエンジニアでした。
僕とCo-Founderは、昔から歯医者さんでよい体験をしてきませんでした。
予約しても待たされるし、価格も治療内容も不透明、いつまで通えばいいのかわからない、現金only...。
矯正をはじめようと思ったときに特に疑問を感じたのが価格。透明なプラスチックの板になぜ100-200万するのだろう?と思ったのです。
実際に3Dプリンターでマウスピースを自作してみると、数万円でできてしまいました。(もちろん通常の矯正代金には、マウスピース代だけではなく、ドクターによる矯正計画立案費用など、さまざまな金額がアドオンされているため、そのまま比較するのはフェアではありません)
僕たちはこの原経験を通して、低コストで・UXのよい矯正サービスを生み出したいと思いました。昨年優勝させていただいたOnlab。実はこのタイミングでもエントリーしているのですが、1次面接で落ちていたりします。。
その後、2019年12月に正式ローンチ。ようやく1年が経ち、ありがたいことに希望者含むユーザー数は5,000名に。毎日のようにOh my teeth卒業生(矯正完了ユーザー)から「笑顔に自信を持てるようになりました」といった嬉しいお言葉をいただくようにまでなりました。
くさいですが、「僕たちはマウスピースを提供しているんじゃない、笑顔を提供しているんだ」と本気で思っています。
男性が7割
Oh my teethのユーザーは男性が7割。スタートアップ界隈ではたらくエンジニアやガジェット好き、経営者が多いです。
店舗に立つことも多いので、よくユーザーさんのことを観察しているのですが、持ち物や服装はミニマル。手ぶら率も高いです。Zoomインタビューしても部屋はシンプル。
なぜ?
歯科矯正サービスと聞くと女性を意識したサービスが多いです。ボリュームゾーンも女性。なぜOh my teethは男性の利用者が多いのでしょう。
①テックドリブンなアプローチが忙しいビジネスマンやエンジニア界隈に刺さった
僕とCo-Founderはどちらもエンジニア出身。感覚ではなく、データで何事も示してほしいタイプ。
Oh my teethのコンセプトのひとつに「データドリブンな矯正」があります。たとえば、これまでユーザーの自己管理に委ねられていた矯正進捗状況もすべてデータで管理しています。CSメンバーもこのデータをもとに「他のユーザーと比べてこれだけ遅れています」といったコーチングをおこないます。
このあたりのアプローチが男性ビジネスパーソンに刺さったのだと思います。
②ガジェット感があるから
Oh my teethはガジェット感を意識しています。ただの矯正サービスではなく、iPhoneやMacBookをApple Storeで購入し、家で開封するときのような、なんともいえない感動体験を歯科矯正でも実現したいと思っています。
後日noteにまとめる予定ですが、ユーザーとの唯一のリアル接点を持つ店舗のUXや開封体験に力を入れています。
各プロセスでNPSスコアを測定。週次のスクラムでかならず振り返り、改善サイクルを回し続けています。
MacBookのシェアは5-10%だそうです。言うべきではないかもしれませんが、ある意味Oh my teethもユーザーを選ぶプロダクトです。「別に箱なんてどうでもよくない?」と感じる方もいると思います。
しかし、僕たちは感動体験(Oh my teethではOh!体験と呼んでいます)がグロースの源泉だと信じ、ひたすらここに力を注いでいます。
ここまで言っておいてなんですが、実際にはシンプルに僕たちが納得するものを追求していった結果、今のOh my teethがあるという方が正しい気がします。僕もCo-FounderもAppleや新しいガジェットが大好物です。
③男性ターゲットの矯正サービスはなかったから
世の中の矯正サービスの広告はこんな感じ。女性を意識しているということがよくわかると思います。
男性に聞くと、「自分が行ってもいいのかな?」と敬遠してしまう原因にもなっているようです。
Oh my teethは「ユニセックス」なデザインを意識しています。僕たちが「ユーザー目線として見た時に絶対に欲しいと思えるプロダクトになっているかどうか」という基準で意思決定されることも多いため、結果的に男性に刺さるクリエイティブが多いのかもしれません。
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おまけ
マウスピース矯正市場の大きさについては以前noteにしたので興味があればぜひお読みください。
Have a nice teeth!