競馬から学んだ期待値の話
人生で大切なことはほとんど競馬から学んだ。と思ってる僕なんですが、色々ありすぎて言語化できてないんですよね。
こちらの藤田さんのインタビューで期待値の話があり、「そー!期待値!」とテンションあがったので、今日はその話を。
https://sucj-osaka.com/post-750/
インタビュー見たらわかるので細かいかとは説明しませんが、僕が競馬で何を学んだかと言うと、「投資→回収の流れを何万回と体験できたこと」と、「自分の信じたことを貫くことの大事さ」の2つでした。
「投資→回収の流れを何万回と体験できたこと」
競馬は100円から賭けられます。毎週土日、大体は3会場で開催していて、1会場12レースやっています。
つまり、土日で最大72レース賭けられるんですね。
×100円でも7200円。競馬新聞は東スポ、大スポなら130円くらい。専門誌でも400円くらいです。これだけで週末楽しめるから一回みんな行ってみたらいいと思う。東京競馬場なんか東京にこんな広い空間が!って感動すると思いますよ。
起業っていうたら、お金や時間を投資して回収していくゲームみたいなもんじゃないですか。ビジネスは仕組みのハックやと思ってるのでゲーム感覚です(俯瞰しすぎて人生もゲームやと思ってる)。
競馬と一緒なんですよね。生きてる馬が走ってるから結局走ってみないとどうなるかわからない。
人生というか起業も同じでしょ。やるべきことやったらあとはうまくいくのを祈るしかない。それをやり続ける。
投資→回収のサイクルを起業の場合は数カ月、数年単位で回していくと思うんですが、競馬の場合毎週72回できるんですよね。
これって結構すごくて、72回「決断」するんですよ。
決断するのって人生でそんなにないじゃないですか。ギャンブルの良さってそういうとこやと思ってます。大事なお金をむやみやたらに取ろうとする胴元と、わかった上で乗っかって勝ってやろうとする参加者側の戦いなわけです。
経済社会と起業家の関係とほぼ一緒。カイジが人気なのもわかりますね。
競馬の話はじめたら止まらないのでこの辺にしますが、投資→回収の流れをたくさん経験できたのはよかったです。
「自分の信じたことを貫くことの大事さ」
Aのウマが本命
Bが最後まで迷ったウマ
みたいな時、レース直前に絶対迷うんですよ。
「うわ、Aちょっと元気ないな」
「興奮してんな」
「Bなんか調子良さそう」
で、Bを選んで外す経験、よくやります。でも変えて当たるときもあります。もちろん、関係ないCが勝つ時もあります。
「変えんかったらよかった!」
「変えたらよかった!」
どっちもよくある。
直前て時間もないから焦るんですよね。この感覚をコントロールするのは結構難易度高い。
この時に必要なのは決めたとおりAを買うか、そもそもレースに参加しないかです。
決してBかCか迷って変えることではない。
迷うほど自信がないなら買うべきではないし、信じれない予想しかしてないなら出直したほうがいい。
ギャンブルは基本、「我慢できる人」が勝てるものです。
競馬の胴元、JRAはなんでこんなにたくさんレースをするのか。色々ありますが、究極は「参加者に考えさせずに買ってもらうこと」です。
72レースあるって言いましたが、1会場のレース間隔は約30分です。
それを5分から10分ずらして各会場やってます。
つまり、15時、15時5分、15時10分で3会場で行われるんですよね。更にすごいのが15時の次が15時半なので、15時10分の20分後にはもう始まるわけです。
テクノロジーが発達したおかげでスマホでも買えるようになりました。どこにいても全会場のが買えるんです。いい時代ですねぇ(違う)麻痺させまくり。
これだけ時間の間隔がないと、予想なんてできるわけありません。だから前日の夕方に競馬新聞は発売され、夜通し予想するわけです。なんなら週始めに発売される週刊誌でなんとなく予想始めとくわけです。
で、生きてる馬が走ってるのがまた厄介で。気持ちが乗っちゃうから冷静な判断できないんですね。
勝つと思って買ったけど勝たなかった馬が次出てたら、「今回こそは」って思っちゃいますよね。思っちゃうんですよ。
買わなかったときに勝たれることほど悔しいことはないですからね、それが人気のない馬やったらなおさら。
しかも競馬新聞は数字の宝箱。いろんな角度から予想できるからいろんな人の予想理論をぶつけ合えるんです。これがまた楽しい。笑
熱が入れば入るほど当たらなくなる、で、たまに当たるからはまってく。怖いですねぇ。。
あれ、なんの話でしたっけ。つい熱が。。
そんなこんなで、何が勝つかは最終、運なわけです。どれだけ勝つと思ってても位置取りとか当日の体調とかで走れないこともありますから。
ただでさえ馬がちゃんと走れるかも未確定やのに、予想する側まで未確定な考え方でやってたら当たっても次に活かせません、たまたまの域をでない。
だから信じたことを貫いて、当たったらひとつの仮説が当たったと思って次また精進する。外れたらそれが何によるものなのか自分の中での答えをちゃんとみつけるために回顧をする。
未確定×未確定の状態やと回顧の量が半端ないし、自分のことは結局よくわかりませんからね。せめて予想対象内の回顧にとどめないと中々勝てないと思います。馬とか騎手のせいにしてるかぎり、勝てないです。
起業も一緒でしょ。環境のせいにしてる限りうまくいきません。だったら環境変えようよと。
で、Aがどれだけ勝つと自信があっても、周りもそう思ってたらオッズが低くなります。オッズは大衆心理で動くので競馬新聞やテレビで取り上げると想定以上に低くなったりします。
周りが注目すると当然期待値下がるんですよね。世界や経済の市場と違っていちレースなので動くお金も小さければ、時間も短いので、簡単に期待値は上下します。
だからどれだけ勝つと思っててもリターンが少なければ買わないことも大事。「我慢する」ですね。
やっちゃいがちなのは、これやったら儲からないからって吟味してない他の馬も買い目にいれて、馬単とか三連複とか三連単とか欲張っちゃうこと。もちろん当たることもあるけど、トータルで考えたら負けます。
というような一連の話を起業相談されたらよくしてるんですが、期待値を判断する経験、これが一番大きいかもなぁと、藤田さんのインタビューを読んで思ったので、これから伝えていこうと思いましたとさ。