#4 教育の「ベストミックス」とは
#1で「GIGAスクール構想」について考えました。
ここでの結論は、
「紙」と「ICT」のいいとこどり
としましたが、
文科省のリーフレットにもこのようなことがまとめられています。
「ベストミックス」を図る…
これが難しい。
「ベストミックス」とは
この「ベストミックス」という言葉に対して、あたかも当たり前のように使われているのですが、実はこの言葉、日本独自の考え方のようです。
いわゆる「和製英語」のようです。
環境用語として使われることが多い、この「ベストミックス」。
goo辞書によると、
とのことです。
気になるのは「最も効率的な解決策を得る」とあることです。
「エネルギー供給」の「安定」のために「効率的」な「バランス」を求めるための用語のようです。
教育の「ベストミックス」
この「ベストミックス」を教師目線に置き換えると、
「教育」の「安定」のために「効率的」な「バランス」を求める。
ということでしょうか。
そもそも日本における「教育」は「教育者」と「被教育者」の関係、つまり「教師」と「生徒」の関係があり、ユニークな「教師」「生徒」が存在します。
「みんなちがって みんないい」
と有名な一節がありますが、一人ひとり考え方や性質は違います。
出会う教師、生徒によって「教育」が変わるはずです。
対して、「エネルギー」は、その触媒、媒介、生成方法が同じであれば、同じ量と質の「エネルギー」が得られるはずです。もっというと、出来上がる「エネルギー」の量と質は違えど「エネルギー」は「エネルギー」。「もの」は一緒です。
しかし、「教育」ではそうはいかない。
だって、「みんなちがって」いるからです。
それぞれが得られる「もの」は異なってきます。
同じ「もの」に近づけられるように「学習指導要領」が定められているわけですね。
ということは、「ベストミックス」と言えど、「これまでの教育実践」:「ICT活用」の比率が、100:0でもいいはずなんです。
それがその人にとって一番「安定」して「効率的」なのであれば。