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目的ドリブン思考のフレームワーク
何をするにしても、まずは目的ありきだ。
常に目的を明確に共有しておく必要がある。
そうでないと、アイディアをたくさん出すうちに、そもそもの問題が曖昧になり、やがて目的と手段がすり替わる。
目的解決のための手段であったはずのものが、いつの間にかそれをすることが目的になってしまう。
これを避けるため、あくまで目標から考え始めて、そこから順序立てて整理し、実際のアクションプランを決定するまでのフレームワークを提案したい。
目的(Purpose)
とにもかくにも、まずこれありき。
「そもそも何のためにやるの?」「そもそもそれってやる必要あるの?」
いつでもこれに即答できる状態にしておきたい。
何をするか(What)
目的達成のために考えられるWHATを挙げていく。
どういう方法で考えるかは、設定した目的の内容次第だ。
とりあえずブレストするのか、なんらかのアイディアを出すためのフレームワークを使うのか。
やり方は、いろいろあるだろう。
重要成功要因(KSF:Key Success Factor)
列挙したそれぞれのWHATについて、それによって目的を達成するためのKSFを考える。
KSFとは、それを成功させるために必要な要素、成功のための必要条件のことだ。
いきなりHOWを考え始めてはいけない。
「これをする場合、これさえクリアできればもう勝ったも同然」、そういう要素をしっかり理解しておく。
どうやってやるか(How)
KSFが整理できれば、そのためにどういう方法を取ればいいのか考えやすくなる。
繰り返すが、最初からHOWを考え始めないことだ。
リスク(Risk)
考えたHOWでKSFをクリアできれば、目的はほぼ達成される。
しかし、現実はそうはいかない。
実際にそれをするとなったときに、様々なリスクによって目的の遂行が難しくなる。
お金の問題、人の問題、時間の問題、持っているリソースや、外部環境の問題。
考えられるリスクは、全て洗い出しておく。
ノーリスクの戦略など、あるはずが無いのだから。
何をするか(What)
ぐるっと1周回って、もう一度WHAT。
今度は、アイディア出しではなく、複数のWHATの中から実行するWHATを決める段階だ。
3~5で整理した項目を材料に、以下の3点から考える。
・採算性:成功すればどれだけの効果(リターン)があるのか
・実現可能性:どれくらいの確率で成功するのか
・独自性:自分(のチーム)がそれをやる意義はあるのか
重要目標達成指標(KGI:Key Goal Indicator)
何をどうやってやるのかは決めた。
では、何をもってして目的が達成されたとするのか。
それを評価する基準が無ければ、進捗を把握することもできないし、どこに向かっているのかが分かりにくくなる。
最終的に目的がどれくらい達成されたのかを評価する指標を、KGIという。
できれば定量的に表現できる指標が望ましい。
最終的な目標値をいくつに設定するか以前に、どんな指標で評価するのかが重要になる。
重要業績評価指標(KPI:Key Performance Indicator)
最終的にKGIを達成するため、やるべきことがいくつかあるだろう。
KGIを達成するために、必要な要素を分解する。
その一つ一つの施策に対して、達成度を客観的に評価できる指標、すなわちKPIが必要だ。
中間目標やマイルストーンと言い換えてもいい。
KPIは複数設定するが、多すぎても少なすぎてもいけない。
設定したそれぞれのKPIについて、実現可能性を検討すれば、どの施策にどれだけのリソースを配分するべきかが分かる。
ここまでが完了したら、あとはタスクを洗い出して、優先順位を決め、具体的なアクションプランに落とし込んでして実行する。
まとめ
フレームワークは、あくまで思考をサポートするツールだ。
教科書通りに空欄を埋めれば、自然と正解が出るというような魔法の道具ではない。
何のためにやっているのか分からなくなったとき、何について議論しているのか分からなくなったとき、
そんなときにフレームワークという「枠組み」で頭の中を区切って、クリアな頭で考え直してみよう。
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