キャリア論

なぜ勉強するのか

世界のあらゆるテクノロジーは常に進化を続けていて、10年前よりもはるかに「豊か」な暮らしをしている。

一方で、ヒトという生き物自体は、1000年前と比べても、生物として大きく進化しているわけではないだろう。


しかし、100年前の30歳の人よりも、今の30歳の方が「優秀」なはずだ。

それは、ヒトが世代交代を繰り返す中で、前世代が積み上げた知恵を取り入れ、その上に新たに知識や技術を上乗せしているからだ。

この上乗せの連続によって進化を続けられる点が、ヒトという生物が他の生物種と異なる最大の特徴だと思う。


知識を上乗せするためには、まず前世代が積み上げた知恵を自分の中にインストールする必要があって、その作業こそが「勉強」である。

この作業によって、ヒトの生物史上一番優秀な状態からスタートすることができる。

それと同時に、先人がせっかく積み上げてくれたものを、もう一度自力で積み上げるという作業を省くことができる。


せっかくヒトに生まれたのなら、勉強をしないのはもったいない。

勉強しないヒトなどもはやヒトではない。 アルパカだ。

ただし、ただ単に先人を真似るのではダメで、あくまで、先人から学んでその上に積み重ねるのだ。



福沢諭吉は、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という言葉を残した。

これは、単に人は誰しも平等だと説いているわけではない。


「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らない。それなのに仕事や身分で差が生まれる。その違いは生まれつきにあるのではなく、学問に励んだかかどうかにあるのだ」


これが書かれた本の題名は、『学問のすゝめ』だそうだ。

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