キャリア論

理論を学ぶのは悪いデザインを言語化するため #ノンデザ20周年

先日、こちらの本を買いました。
『ノンデザイナース・デザインブック 第4版』

今年で販売から20周年になる、デザインの超ロングセラー本らしいです。
ノンデザイナー向けに、デザインの基本中の基本を分かりやすくまとめた、「とりあえず黙ってこれ買っとけ」のやつです。

そんなこの本を、このタイミングで購入したのは、あるキャンペーンを実施しているからです。

もし『ノンデザイナーズ・デザインブック』が「2018年に書かれたとしたら」、「自分が書いたとしたら」の視点で、日本の18名のデザイナーの方々が執筆した特典PDFがもらえるというのです。
なんと86ページものボリューム。
僕も特典をダウンロードして、ざーっと見てみましたが、めちゃくちゃ充実してます。

まだ全部読めていないので、詳しい内容を受けての感想については、また後日書こうと思います。


じゃあなぜこんな風に、この本を宣伝しているのかというと、出版社からお金を貰っているから、ではありません。
世の中のノンデザイナー達に、デザインの基礎だけでも学んで欲しいからです。

はっきり言って、周りの人が作る資料が見にくいんです
読む気にならないんです。
何を伝えたいのか分からないのです。
疲れるんです。

僕も、自分のデザインに絶対の自信を持っているわけではありません。
だから、これを買いました。
ネットや本で、デザインの勉強を少しはしたことはありましたが、『ノンデザ』を1章読んだだけでも、改めてかなり多くの学びがありました。


デザイン、とりわけグラフィックデザインというものは、自分の伝えたいことを確実に伝えるためにあると思っています。
できるだけ見やすく、重要な情報は何かすぐ分かるように。
読みたくなるように、疲れないように。

つまり、100を100のまま相手に伝えるために、デザインがあります。
せっかく時間をかけて、深く考えたとしても、最後の相手に届ける部分のせいで、40しか伝わらなかったとしたら?
本当は100の価値があるのに、40しか評価されないのです。
もったいないじゃないですか。

であれば、デザインにも、できる限り気を使うべきでしょう。
それなのに、デザインを全く意識していない人が、あまりにも多いと思うのです。


誰しも、同期が作ったスライドに、町内会が作ったポスターに、自分が作った報告書に対して、「見にくいなあ」と感じたことがあるはずです。
悪いデザインを悪いデザインだと見抜く「違和感」は、おそらく全ての人に備わっているはずです。
しかし、違和感こそあれど、それのどこが「悪い」のか、何をどうすればよくなるのか、それを上手く言葉で説明できないのです。

だから、理論を学ぶのだと、僕は思います。

理論を学ぶことで、それを言語化することができるようになります。
言語化できれば、理解できます。
言語化できれば、人に説明することも、実際に使うこともできます。


良いデザインには、言葉で上手く説明できないものもあると思います。
あまりにも高度で、素人には本質を理解するのが困難な場合があります。
しかし、悪いデザインの悪い点は、確実に言語化できます

ノンデザイナーである我々がすべきは、良いデザインを作ることではなく、悪いデザインを作らないことだと思うのです。
それは、デザインのせいで損をしないために、自分の100が40しか評価されないのを防ぐために、必要なことだと思うのです。

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