【初めてのマーケティング】長崎大学情報データ科学部×長崎市②長崎市の未来を考える
こんにちは!学生マーケティング研究会です。
前回につづき、長崎大学情報データ科学部の皆さんとのワークセッション後編をお届けます。
長崎大学情報データ科学部一藤先生の講義「社会・観光情報学Ⅰ」受講学生43人の皆さんとは、3回に渡ってワークセッションを行い、最終日となる12月16日、長崎市の樋口成一様、株式会社エヌタスの八谷修様にもご参加いただき、グループワークによる企画発表を行いました。
■これからも長崎市に住み続けたくなる施設を考える
グループワークのお題は「Z世代(高校生・大学生・20代前半)の皆さんが『長崎市に住み続けたい』と思える施設について」です。
8チームに分かれて2週間かけて、企画立案に取り組んでいただきました。また、アイデアベースで検討するだけでなく、現状分析や課題解決の糸口を見つけるために、長崎市市民意識調査結果、長崎バスの利用データ(統計加工情報)、CCCMKホールディングス株式会社にて生成した顧客DNAデータ(統計加工情報)(*1)の分析にもチャレンジしました。発表では、これらのデータを効果的に活用して可視化したり、他リソースの統計データも調査して引用したり、どのチームもデータを活かした企画提案を行ってくれました。
■8チーム8様のアプローチで語る「長崎市の未来」
さっそくですが、8チームの企画と大人たちの感想を少しずつ紹介したいと思います!
★都市を繋ぐ近未来道路
「施設」と言えば、「建築物」を想定するところ、長崎市で暮らしていく中で、実際に困っていることから発想を得た「自動車道」を選択したことは、柔軟な発想でとても良かったです。(長崎市 樋口様より)
★ブラボータウン~流行ここにあります~(複合商業施設)
癖のある顧客DNAデータを正しく活用できており、そこから問題点を導き出して、提案につなげている点が素晴らしいです。(CCCMK総研 財津より)
★ミーハー女子たちのための多目的アリーナ
ただ読み上げるだけではない、元気の良いプレゼンで好感が持てた。(エヌタス 八谷様より)
自分たちの思いから、データを調べて長崎の課題をピックアップしているところが良い。(CCCMKHD 川崎より)
★若者向け総合施設(行政サービス)
提供外データを見つけてよく調べている。資料をビジュアル化する見せ方が良い。(CCCMKHD 川崎より)
★長崎に最高のエンタメを、、、VRスポーツ施設×ネットカフェ
エンタメが少ないという課題から、平地が少なく家賃が高い長崎市の地理的制約をクリアできる、VRスポーツを対策として選んだところが良かったです。(長崎市 樋口様より)
★Z世代 理想の故郷~長崎を快適な街へ~(電動自転車シェアリング・サービス)
企画提案自体が面白く、初めてのプレゼンとは思えない完成度でした。まず課題設定を行い、企画設計がよく検討されており、最後に伝えたいことをまとめるという流れ、完璧ですね。(CCCMKHD総研 財津より)
★ウラカミライ(商業施設)
「上の世代が充実している姿を見ることにより、今後も長崎で過ごしている自分を想像しやすい」は、強く印象に残りました。(エヌタス 八谷様より)
(*このメッセージには大人たち全員、どきっとしました。当たり前だけど、とても重要なことに気づかされました。)
★Z世代が担うまちづくり(保育園)
他の班と違い、若者ではなく、その少し先をターゲットにした定住対策を検討するという視点は良かったです。また、子育てサポートは非常に重要な施策で、明石市の事例をよく調べていると感心しました。(長崎市 樋口様より)
■授業を終えて
授業後のアンケートでは、「データ分析」が難しかったという回答が多く挙がっていました。
「完全にデータの波に呑まれてしまっていて、今回の発表内容はかなり悔しいものになった。他の班からかなり色々なものを学べたので次に活かしたいと思う。特にデータ分析について学びがあった」という意見も。
他には、こんなコメントもいただきました。
「マーケティング、アイデアの創る側の難しさが分かりました。そちらのことも考えながらエンジニアのようなアイデアの実装をする仕事も出来るようになりたいなと思いました。」
「大人の事情的にPrice(価格)の部分も、自分が思っている以上に重要なのだなと感じた。アイデア発想→データ分析→事業設計の流れを体感できて面白く、身になった」
今回のワークセッションを通して、社会に出てから働いている姿が、少しでもイメージできたでしょうか。大学で学ぶ「データ」が、実際の社会でどのように活用されているのか?少しでも感じて、これからの大学での学びの一助になれば、嬉しく思います。
(※1) 顧客DNAデータとは、Tカードの利用履歴から機械学習で衣食住遊働などを中心に多数の項目をスコアリングしたデータです。
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CCCMK総研では、このような取り組みに参加したい企業の皆様、大学関係者の皆様を募集中です。ご興味がありましたら、是非、下記メールアドレスまでご一報ください。
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