「新潮」9月号の日記リレー企画に勝手に参加してみた。
例の如くサイト記事からの転載なのでタイムラグがある。まぁあまり細かいことは気にしないのがストレスフリーの秘訣。
タイトルそのままだが、依頼がなかったので勝手に参加してみた。
「新潮」のこの企画っておもしろい。誰かの日記というのはおもしろい。こんなことを言っちゃなんだが、日記なので別にどうってことない。だけど何だかおもしろい。何もない日常にこそその人の個性が出ているからだろうか。
私は日頃から創作ノート(ネタ帖)は書いているが、日記はつけていない。でも日々の行動記録は分単位で手帳につけている。これは執筆時間捻出の為に癖づいた習慣だ。ということで、私も勝手にバトンを拾って、続きの2023年7月1日から参加してみた。
2023年 7月1日〜7月7日
7/1 (土)
午前中コーヒーショップで執筆。ボクシングジムで殴り合う。MUJIの「廃本になる予定だった」と銘打たれた古本コーナーで色川武大、深沢七郎などを買う。廃本になる予定だった? じゃ、買わないとまた廃本だろうか。ズルい。買うしかないやろ、こんなん。「こめらく」で飯を食う。犬の散歩。子どもにお話し。寝る。
7/2 (日)
午前中コーヒーショップで執筆。帰宅して炒飯を食べる。近所の公園に椅子を持ち込み、蚊の襲撃をうけながら日暮れまで読書(S・ヴェイユ)。犬の散歩。子どもにお話し。寝る。
7/3 (月)
四キロ歩く。読書(昭和期デカダン短篇集)コーヒーショップで執筆。仕事。現場移動中にひたすら読書(野坂昭如)韃靼そばを食べる。シコシコした食感が癖になる。タタールを思う。帰宅。子どもにお話し。寝る。
7/4 (火)
四キロ歩く。読書(昭和期デカダン短篇集)コーヒーショップで執筆。仕事。デスクワーク。帰り、あまりの渋滞に途中でバス降りる。交通事故現場を見る。降りの車の横腹に登りの車が突き刺さっている。なぜ。道のカーブの向こう側は谷になっている。暗闇に赤色灯が躍るように燦いて山の樹林に混ざって凄まじい様相。寝る。
7/5 (水)
四キロ歩く。読書(昭和期デカダン短篇集)コーヒーショップで執筆。仕事。やはりデスクワーク。本読みたし。インドカレーを食べ、チャーイを飲む。個人サイトに試し読み機能を追加する。子どもにお話し。寝る。
7/6 (木)
四キロ歩く。読書(石川達三 蒼氓)コーヒーショップで執筆。仕事。スシローに行く。緊急対応で現場に走る。酷暑。寺院の土塀の影を歩く。コーヒーショップで冷コーを飲む。ZOOM会議で上司に反抗し、画面越しにジリジリと睨まれる。子どもにお話し。寝る。深夜、原因不明の重低音が耳について、なかなか寝られず。
7/7 (金)
バスに乗る。読書(石川達三)コーヒーショップで執筆。仕事。デスクワーク。歩いて帰る。偏頭痛に苦しむ。寝る。
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平凡。なるほど日記を書いていると、日常を「創作」したくなるということが、よーくわかりました。
おしまい
※コメントは対応していません。スミマセン。
松永K三蔵