【webライター】記事がコピペ判定される時
納品されてきた記事を検収したら、妙に他のweb上のテキストと一致率が高いライターさんがいた。
検収時には、修正依頼をせずそのまま検収完了にした。
これを修正するのは、ご本人の仕事への取り組み方を見ていて無理だと判断したからだ。
参考記事
【webライター】クラウドワークスでライター募集|気をつけるべき14のポイント
ども、ムジンです。
今日も合同会社ムジンケイカクプロは、様々なITのお悩みに対応しております。※宣伝
今回は記事制作をアウトソーシングした場合のディレクションの実体験です。
■コピーペースト
納品記事が他サイトからのコピペではないとして、ここで考えられるのは、あまりにも内容が当たり前過ぎるのだと思う。
SEOライティングでは、ユーザーニーズに合わせて記事を書くから、他サイトと記事のテイストが似てしまうのはよくある。
だが、それはライターなら誰でも意識するべきことだ。
ここに独自性を出さなければ、ライターとして書く意味がない。
特にSEOライティングなら。
私が理想とする独自性のわかりやすい例は、自身の体験談・エピソードが文中に散りばめられていることだ。
体験談は、文章への説得力の付加と、読み手に情景の想像を促せる。
体験で感じたことは人それぞれであり、その表現もその人の個性が出るものだと思っている。
では、この体験が納品記事に全くなかったかというと、そうでもない。
実際に記事を制作するために、独自に計算をしてみたりしている形跡がある。
この計算というのもよくある手法ではあるが、ここは割愛。
では、さらにと記事の問題を探るとわかることがあった。
紹介する商品だ。
■商品紹介の記事の問題
商品紹介の記事を発注したわけではないが、今回の納品物はこの形式になっているので、商品紹介記事としての評価をしていこうと思う。
まず前提として他のサイトと同じような商品を紹介している状況がある。
その上で文中に「豊かな香りが花開く」という表現があった。
いい表現だと思うだろうか?
確かに響き良い表現だが、これは某サイトの連載記事にある表現そのものである。
実際、この表現で紹介できる商品は限られるため、商品と紹介文が似てしまう。
この表現を使って悪いということではなく、前後の単語との組み合わせが似ていると、文章全体が類似してしまう。
題材が同じなら尚更全体の文章が似る。
グツグツ似てしまう。
■印象的な言葉の引用は危険
印象的な言葉ほど、前後の文の脈絡が大事だ。
大事というレベルを超えて、前後の文章を固定してしまうほど、印象深い言葉もある。
例として、名言でも一言ではない長い名言があると思う。
noteを見ていたら、矢内さんという方の記事を発見した。
画像も相まって素敵である。
アリストテレスの名言だ。
この名言、全体でひとつだ。
写真も含め情感がある。
しかし「ツバメが来ても夏にならない」だけで、幸福のことを語っていると意味が伝わる人は少ないはずだ。
「一日で人は幸せにならない」と省略しても、ツバメのクダリは欲しい。
全体でひとつのパッケージになっている文章なのだ。
こういった名言界隈では有名であろうフレーズを使うということは、その部分は他のサイトと類似するということだ。
画像を入れて情感を出したり、他の名言を紹介することで、名言集としての体裁があればいいのだが、私は名言集を発注したのではなく、SEOライティングでの記事発注をしたわけだ。
「豊かな香りが花開く」という言葉の周囲の文章も、教科書的な言葉で固められていると、読み手は新しい発見がない。
他サイトと類似してしまうということは、検索エンジンでは例の連載記事側が評価される場合が多い。
連載記事は年月的にも先に公開されており、オリジナリティを感じさせる画像も含まれた良記事だからだ。
しかも、この連載記事を書いた方もその世界で権威のある方である。
この時点でこちらの文章が勝てる要素はない。
■独自の言葉・独自の視点
ある記事で商品紹介をする時に、独自の言葉・独自の視点で記事を書くことは大事だ。
なぜなら完全にユーザーニーズにマッチした記事を書けば、あっという間に検索エンジン上位表示が可能だからだ。
既にユーザーが満たされている内容を、再度劣化した内容でお届けしても無意味になる。
枯れ木も山の賑わいというが、枯れ木を作るために記事制作を発注しているわけではない。
「人気の火付け役」「多くの日本人に愛される」
こういった表現もよくある表現だ。
綺麗な言葉だがこれ単体だと個性がない。
よくある表現が連続してしまうと、修正が難しい。
「人気の火付け役は「〇〇」だってよくいわれるが、マニアは☓☓がいいって知ってた?」
というようなスタンダードをあえて外すために、よくある綺麗な表現を使うのはライティングテクニック的にはわかる話だ。
教科書的な文章をそのまま納品されても困る。
次回からの納品物への注文は、オリジナリティという観点を例とともにライター様に伝えようと思っている。
そうすることで、ユーザーニーズを踏まえたSEOライティングが誰でもできると信じているからだ。
■良い例
最後に良い例を。
お酒の銘柄紹介として、納品いただいた記事に入っていた銘柄だ。
オールド・トムというジンだ。
カクテルのお話。
トムジンともいうし、オールドトムともいう。
私が「ムジン」だから、オールドト・ムジンの紹介をわざわざ記事に入れて納品してきた。
この配慮に教科書的なライティングを感じるだろうか?
もちろんこの記事が納品される前から、このライターさんは、弊社ライティング評価の評価上位者である。
【webディレクション記】
いつもお読みいただき、ありがとうございます。 書くだけでなく読みたいので、コメント欄で記事名入れてもらうと見に行きます。