脱初心者デザインへの疑問

Pinterestを見ていて思うことがありまして、仕事の合間にこのメモを書いています。

初心者デザインへのダメ出しをしているピンを見かけませんか？

ウェブ広告用のあるあるデザインを紹介する中で、多分なんですが、実機で見てない人がいるんです。

誰かが書いたノウハウを真似して掲載したんでしょうけれども、それが初心者デザインになってしまっているんです。

そのデザイン、スマホで見ると字が読めませんけど？

文字のサイズ

私は、職業デザイナーではありませんが、目の前で見ているものは、ある程度まで模写できます。

仕事によっては、見本のイラストを見ながら描いてみせることがあって、ある程度描けているので、見た目のギャップから気持ち悪がられます。

ここで広告デザインをする際に、サイズが大事だという話。

このサイズというのは、画像のサイズではなく、画像内の要素のサイズです。

文字の大きさがわかりやすいですね。

ウェブ広告用の画像は、主なターゲットのデバイスのサイズ感が大事です。

スマートフォンという、PCと比べて決して大きくはない画面内で、伝えたいこと伝えるために、画像内の文字は目立つ必要があります。

白い文字でも目立つものは目立ちます。

ですが・・・

デザインに正解はない

デザインに正解はないので、好きにデザインすればよく、初心者デザインだなんだと言われても、売上が出るものはたくさんあります。

街の商店街で、デザインのデの字もわからない人が、自分のお店のチラシを初めて作ったと。

それでも、私が作った広告よりも売れる可能性は充分にあります。

私より顧客の顔がイメージできて、具体的なメッセージも考えられますから。

デザインに正解はないので、結果が全てです。

では、ベテランの有利な点はなんでしょうか。

初心者とベテランの差

そこで初心者とベテランの差があるとすれば、訴求対象のイメージ力ではないでしょうか。

このケースだと、「あんた、他の人が良いと紹介したデザイン要素をアレンジしたつもりだろうけども、その画像、文字が読めへん」ということが起こっています。

PC上だけで画像を作って、スマホで見ていないんです。

もっと言えば、PC上のスマホエミュレータでは見ているかもしれないが、実機で一回も見ていない。

だから、そのデザインは何も伝わらない。

字が読めないから。

先のチラシの制作は、チラシという大きさの決まった中で、メッセージを入れていきました。

ウェブ広告は閲覧者の画面の大きさで、画像の大きさが変わったりします。

小さい文字、読めへんの。

細かいデザイン、意味ないの。

だから野暮ったいデザインでも売上が出るし、とりあえずメッセージを伝えるのが先で、雰囲気演出は後でという作業フローもあります。

デザインの正義

広告に関しては、ターゲットに伝わるデザインじゃないといけなくて。

それが充分にできないなら、メッセージだけでもよくて。

メッセージを字組みして綺麗に見せるだけでも、かなり全体が引き締まりますから。

初心者デザインじゃないという触れ込みの、初心者デザインに惑わされずに、伝えたいことを伝える努力、強いメッセージを作ることを先にされてはどうでしょうか。

そして、そのメッセージが小さい画面でもしっかり見えることを担保するのが大事だと思うのです。

私は、デザインの正義がどこにあるのか、今日も探します。