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宮迫さんの焼肉屋におけるコンサルが胡散臭く見える人向けの記事
宮迫さんの動画見ていないんですよ。
でも、ネットショップコンサルをやっていると質問されます。
「あれどうなんですか?」
弊社クライアント数名からおおまかな話は教えてもらっていて、
・宮迫さんはコンサルを受けているらしい
・開店前から「再生」と謳っているらしい
と聞きました。
経験から、事前の話題性があれば開店して1.5年は持つと思います。
経営者に、もし本当に心の底から焼肉屋さんにかける思いがないなら、一期を超えたところで経営課題が解消されず、手放すことになるのではないでしょうか?
と答えています。
コンサルが表に出ることの是非
私は非です。
コンサルはなぜ槍玉に挙がるのか
コンサルが槍玉に挙がってるとも聞きました。
「胡散臭く見える」と。
この理由だけはわかります。
「良いコンサルは表に出てこない」です。
それを直感的に誰もがわかっているのです。
例えば、あなたがスポーツで世界一の成功者になったとします。
そこであなたがお世話になったコーチがいました。
コーチが「俺が育てたんだ!」とあなたを押しのけてメディアに露出したら、どういう気分になるでしょうか?
私なら「いや、そうなんだけど、それは俺も頑張ったし…」と思いますし、見ている人からすると「うわー、たしかにあんたはすごいだろうけど、それを自分でいうかね」と感じませんか?
村田諒太選手の例
ボクシングの村田選手が金メダルをとった時、奥さんがあまりにも目立ったために違和感を覚えた方もいらっしゃると思います。
私は「そりゃ奥さんもこうなるよな」と思って見ていたのですが、たしか村田選手が「お前が(金メダル)とったんちゃうぞ」といっていたと記憶しています。
そんな一言が自然に出る村田選手は、精神的にもできた人だなと思ったのと同時に、確かにそりゃそうだと思ったのを覚えています。
主役じゃないのに、主役になろうとする無名な脇役がいたら、ちょっと嫌ですね。
その脇役が、本当に本編に関係ない登場人物だとしたらなおさらです。
村田諒太さんがメダルを取れたのも、奥さんの支えがあったことは間違いないと思いますが、村田選手が主役であってほしい瞬間を邪魔してほしくないのです。
コンサルが主役?
宮迫さんの動画にお出になるコンサルタントさんは、経験も知識も実績もある良いコンサルの方たちだと思います。
おそらくYouTube番組として、台本で表に出てきているのでしょう。
本来なら主役は宮迫さんで、コンサルは脇役のはずですから、コンサルが主役であるような番組構成を許すはずがないのです。
コンサルは表に出れば出るほど「立場が悪くなる」リスクがあります。
コンサルの価値と消費者の関係
コンサルは、クライアントと共に考えることに価値があり、経営者と同等に目立つことをしません。
する必要もないです。
個人的にコンサルは表に出ないことにメリットがあると思います。
コンサルが消費者に対する仕掛けを表立って公開すると、消費者はその仕掛けにハマることを嫌います。
だって、そうでしょう?
この広告で消費者の興味をひきつけて、ここでお金を落としてもらい、更にアップセリングかけちゃいますからね。
と言われて、あなたは消費者として嬉しいですか?
ビルさんとコンサル
さらにもうひとつの理由として、ビル・キャンベルさんがそうしていなかったからです。
▽参考
シリコンバレーの「伝説のコーチ」へ、グーグル会長が贈る追悼文 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)https://forbesjapan.com/articles/detail/13304
コンサルタントでありメンターのビル・キャンベルさん。
数々の大企業の経営者から地元のレストランの店員まで、良き友人であったと。
彼が求めたのは、友人の力になることであり名声ではなかったのです。
コンサルが他者から評価されるのは良いことです。
しかし、消費者に「それを自分でいうかね」という感情を持たれてしまったら、余計な批判を招いてしまう。
コンサルへの批判は、クライアントにも同様のダメージを与えます。
広告でも電通案件に拒絶反応を示す層がいることからもわかるように、関わる人の評判やイメージが、クライアント側にフィードバックされてしまうのです。
焼き肉とコンサル
台本で決まっていることとはいえ、リスクを犯して宮迫さんの焼肉屋を「再生」しようと集まっている人たち。
しかし、コンサルは共に考えることが価値です。
実際はクライアント自らが答えを出さないといけません。
答えを出すためには、事業に対する情熱が大事で、それは経営者である宮迫さんに必須の能力です。
もし、みなさんが宮迫さんの動画を見ていて、コンサルの言いなりになっているなと感じたら、それはコンサルが悪いのではありません。
経営者の判断軸、その基礎となる情熱を感じるかどうかを判定してみてください。
コンサルを受ける前に、経営者の情熱が大切なんです。
これが私の答えになります。
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