HEB(進化宇宙存在)は所有という概念がないそうです【神との対話3巻解説】
こんにちは、宮坂です。
この記事では、私が、統一教会の信仰をやめるきっかけとなった本
「神との対話」について解説しております。
神との対話については、下記の告白本にもほんの少し書きました。
「祝福二世」〜信仰を捨てた元統一教会信者の告白〜
相変わらず論創社より発売中です。
よろしくお願いします。
では「神との対話」の解説を始めたいと思うのですが、
その前に、いくつかの前提条件についてお話しします。
一つ目の前提です。
神との対話の内容は、あまりに理想主義すぎたり、
今の人類の常識を逸脱している部分も多く含まれています。
そのため、今の私のレベルに合ったやりかたを見つけるために読む、
参考程度に留めておく、という姿勢を忘れないようにしています。
二つ目の前提です。
「神との対話」は、アメリカ人のニールドナルドウォルシュさんが、
ある日突然「神」の声を聞き取れるようになり、
対話を通じて様々な疑問の回答を書き知るしたものと言われています。
この点に、多くの人は「詐欺、でっちあげ」という否定的な感想を抱きます。
この記事では、この本がそもそも嘘か本当かを重要視せず、
役に立つかどうかを吟味して、そうであるなら取り入れよう
という姿勢を貫きたいと思っています。
なんかね、統一教会といういわゆる「カルト」をやめたのに、お前は今度はスピリチュアルにハマってるのか、って声がいつも聞こえてくるんですけど(いや聞こえてはこないんですけど)。
なんか上手く言い訳ができないので、それはまあ、そういう批判をしてくる人は(仮にいるんだとしたら)もういいやって見捨てることにしました、ごめんなさい(そもそも、多分いないし)。
スピリチュアルは、というか「神との対話」という本に限定していうと、別に信じていなくてもそれはそれで構わないというスタンスなので、意外と気楽なんですよね。
(スピリチュアルとほぼ同義語として言われることの多い、いわゆる「引き寄せの法則」というのは、心から願わないと=心から信じていないと効果がない感じなので、実はちょっと苦手です)
「こういうふうに考えたら楽じゃない?」とか、
「こういうHEBみたいなすごい存在がいるかいないかは分からないけど、人類けっこう環境問題とか格差問題で行き詰まっちゃってるから、せっかくだから参考までに提示しておくよ」くらいの温度感でいいと思うんですよね。
はい。では、さて。話戻しますか。
前回に引き続き、「HEB(Highly Evolved Being)高度に進化した存在」について話していきます。
「HEB(高度に進化した存在)」とは、神との対話3巻後半に出てくる、
地球の人類よりも進化した地球外生命コミュニティーのことです。
こnoteの記事の題名、HEBを「進化宇宙存在」と訳しましたが、もともと本には「HEB(Highly Evolved Being)高度に進化した存在」としか書かれていません。
題名だけで「人類よりも進んだ宇宙人」と分かるように即興で造語にしてみました。どうかしら。
先ほど説明した前提の繰り返しになりますが、
HEBの存在が嘘か本当かということについては触れません。
なんなら、「そういうSFフィクションの話をしている」と、
最初から作り話だと思ってくださって結構だと思います。
嘘か本当か気になってしまい内容が入ってこない人は、
いっそ「フィクション」だと思っちゃいましょう。
どうせこの世は、幻想でできているのですから(と、神との対話でも繰り返し言っています。神との対話には、ブッダの思想がかなり入ってると思います)。
で、今回お話したいのは、HEB(高度に進化した存在)には「個人所有」の概念がないということです。
彼らはそもそも、「私たちは一つの宇宙であり、ひとつの神である」という中心的信念を持っています。
例えば、私たちも自分たちの身体の一部だけが何かを所有すると思ったりはしないと思います。
右手を使ってパンを手に取ったとして、右手が「これは私のものだ。
左手には絶対にやらん」と主張することがない、ということですね。
しかし、これが人間対人間になつたらどうでしょう。
幼い兄弟は、まだ精神が幼いので、分け合うということをせず、兄と弟でパン奪い合うかも知れません。
成長して、兄弟間では食べ物分け合うようになるかも知れませんが、近所の知らない人には分けてあげないかも知れません。
さらに慈善活動などの意義を知り、貧しい人に分け与えることは正しいと頭で分かってても、
「日本人を優先するべきだ」などと思うかも知れません。
このように、我々人類には「個人所有」の概念があります。
その所有物を分け与えるにしても優先順位が存在します。
自分により近い、家族や地域、同じ国民を優先する傾向があります。
HEB(高度に進化した存在)は、個人所有という考え方がありません。
食べ物や資源はコミュニティーで共有するくらい「充分にある」と確信しています。
将来に対する不安もないので、自分の取り分がなくなるかもしれないから多めに取っておこうということもありません。
彼らは所有しない代わりに、対象物を「気にかけて世話するべきもの」と考えているそうです。
彼らは自分という個体から生まれた子どもであっても「私の子ども」とは思わず、
「私が世話するべきたまたま一緒にいる子ども」のように考えるそうです。
配偶者についても「私のパートナー」とは言わず、単に「パートナー」と言うそうです。
つまり、結婚制度がないということになります。
ここまで聞くと、勘のいい人は、「それって共産主義なのでは?」と思うかも知れません。
共産主義の理想は、個人が所有せず、みんなで分け合うというものだからです。
そして、共産主義に共感し学生運動に身を投じたかつての学生たちは、
「性の解放」などを主張し、奔放な性生活を実践していたという話も漏れ伝わってきます。
実は「神との対話」の著者ニールさんも、この話を神様から聞かされた時に、
「それは美しい考え方ですが、共産主義ではないんですか?」と聞き返しています。
それについて神様は、「言わせておけばいい」と一蹴します(神との対話3巻、文庫472ページ)。
そして説明を続けます。
HEB(高度に進化した存在)の言語の中にはそもそも所有格が存在しないのだそうです。
例えば「私の車」ではなく、「私が今使っている車」。
また、先ほど述べたように、家族に対しても「私のパートナー」ではなく「パートナー」、
「私の子ども」ではなく「私と一緒にいる子ども」と言っています。
その他に、彼らは嘘をつかず、競争もせず、恥を感じず、よって罪悪感もないと言います。
何なら裸で過ごし、食べたい時に食べたいものを食べ、自然で走り回るような、
野蛮人のような生活をしています。
しかし、HEB(高度に進化した存在)から見て地球人の存在は、
「所有という強迫観念」に囚われた不自由で未発達な人類と見えているそうです。
どうやらHEB(高度に進化した存在)は我々地球人に知られないように、
我々を遠くから観察する技術を持っているようです。
それなら決して、未開の野蛮人とは言えないでしょう。
HEB(高度に進化した存在)のような、「個人が何も所有せずお互いが分け合う」という超理想的な社会を実現するためには、
並大抵の精神発達では太刀打ちできません。
HEB(高度に進化した存在)は、裸で過ごせるくらいお互いに対して恥がなく、信頼や愛があり、競争がありません。
彼らは、自分が宇宙と一体の存在であることを知っており、
そのために肉体から魂が離れること=死を恐れません。
仮に他の星の侵略者から命を奪われても、
そもそも「命が終わる」という概念がなく、その後はまた新たな物質の形を取るまでだ、
と知っているので、
「個別の命を奪われた」ことに対する怒りや恨みも持ちません。
つまりHEB(高度に進化した存在)の実践する「個人所有がない」という理想を実現するためには、
我々から見るとある種サイコパス的に欲のない精神性が必要、ということになります。
共産主義の失敗の原因は、これほどの達観した精神性が伴っていなかったためではないか?
と考えることも出来そうですね。
それは裏を返すと、HEB(高度に進化した存在)のやっていることを、
今の我々の精神レベルで真似することは危険であるということになります。
とは言っても、このような理想郷がこの宇宙のどこかにある。
ということを信じてみるだけでも、希望が見出せる人は多いんじゃないでしょうか。
我々人類も、戦争、競争、搾取、資源の奪い合いを少しでも減らすために、
未熟ながら努力していきたいものです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回はHEB(高度に進化した存在)には「国家」がない、という話をしていきたいと思います。
実はもうほぼほぼまとまったし、動画は先行でアップしたのですが。
奇しくもつい先日、自民党の総裁選が盛り上がっていて、やれ保守だリベラルだとX(Twitter)を騒がせていました。
そんな中「国家がない理想の宇宙人の話」なんかをまとめていると、ものすごく冷静になれて個人的にはけっこう良かったです。
政治ってのめり込みすぎると、応援している人が総裁にならなかっただけで「日本おわた」とか、色々と大袈裟すぎると思います。
そんなこと言ったら第二次世界大戦で大敗した時点でもう日本って終わったんですよね、とか冷や水ぶっかけたくなる(多分間違っている)。
そこまで遡らなくても「2009年からの民⚪︎党政権で終わらなかったんだから大丈夫!」と言ってる保守の人は多いですけどね。
私個人的には、あの時は輸入業にいたので円高でボーナスめちゃよかったし、あの頃から株や積立保険を始めたのでその後の第二次安倍政権で日経平均が伸びに伸びて恩恵は受けてないとは言えないし(消費税とかも上がったからプラマイゼロの気もするから)、何が終わりで何が始まりなのか、よく分かりません。
まあ、そんなふうに熱中できる対象があるって、一周回って逆にちょっと羨ましくなっちゃったりなんかもして。
高市氏支持者が「自民党員やめる!!」と騒いでる中、「こんなに盛り上がれるなら、私も自民党員になりたい!」という気持ちが沸々と芽生えてしまっています。
それでは、また。