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「統一教会はNHK党みたいな反社会的カルト集団と繋がったら同類と見做されるで」って言われて苦笑した話

「立花みたいな反社と繋がったら統一教会も反社と思われるで」みたいなことをリアル知人に言われた。

耳を疑った。
だって、統一教会はマスコミから既に反社レッテル貼られてて解散命令請求まで出されている。

うーん、あたしの古巣は、いつ「反社のレッテルを貼られる前」の状態に戻ったのかしら?
結局、あんだけネガキャンして反社のレッテル貼りをしたことすら忘れてるってわけ?

まじでいじめた側って、誰をどういじめたかを覚えていないよね。吐き気がします。


まあその辺は置いておいて。

確か、N国党の立花さんは「統一教会も創価学会も宗教のことは嫌い。だけど、迷惑かけてないなら自由にやったらええやん」みたいなスタンスだったと思う。

「反社」レッテルを貼られて打ちひしがられていた家庭連合(統一教会)の信者さんにとって、嫌いでもなんでも、自分たちの存在を認めてくれてるんだから、立花さんのスタンスはありがたいに決まっている。

「情報」と「まだ情報になっていない現象」の狭間で

リアル知人は、どこからか「統一教会信者とN国党が繋がっている」という「情報」を仕入れてきた。

一方で、まだ情報になっていない、私がリアルに知っている「現象」は下記の通りである。

・安倍さんの事件以降、勝手に統一教会信者像が出来上がっているが、そもそも政治に興味のない信者や自民党以外の政治家を応援している信者も多数いる。

・最近のN国党との接近もごく一部の信者に過ぎない。

・現役信者に会うと、むしろ内部の教義に関する最近の通達に納得がいっていなくて戸惑っている信者や、教会自体に魅力を感じなくなっている信者も多数。

しかし、これらはあくまで『まだ情報になっていない現象』という感じだ。

ジャーナリズムの死角

しかしどうも、誰も「情報」と「まだ情報になっていない現象」を見比べてレポートする人はいない(カッコつけて言うなら、ジャーナリズムが死んでる)ようだ。
まだ情報になっていない現象を情報にするのがジャーナリストという仕事だと思ってたけど。

これがまさにメディア報道とリアルのズレ。

「情報」と「まだ情報になっていない現象」の対比って、まさにメディアの報道が作り出す世界と、実際のリアルな現象のズレを示してる。

それで生じる問題がいくつかある。

① 「統一教会信者」としてひとまとめにされることの問題


→ 「統一教会信者=政治的にN国党と繋がる」という単純な図式 が出来上がっているけど、実際には個々の信者の考えや関心はバラバラ。

→ 信者の中にも、「政治に興味がない」「自民党以外の政治家を応援している」「最近の教会の方針に疑問を持っている」人がたくさんいるのに、それはまったく報道されない。

→ これは統一教会に限らず、特定の属性を持つ人が「こういう思想・行動をするはず」という思い込み(ステレオタイプ)がメディアによって強化されている現象 かもしれない。

② 「情報」として成立するものと、成立しないものの境界


→ 「N国党と統一教会が繋がっている」という話は、政治的な対立を煽るために使われやすいから、メディアにとって「情報」になりやすい。

→ 一方、「統一教会内部で戸惑っている信者がいる」「政治に無関心な信者も多い」という話は、政治的に利用しづらいから「まだ情報にならない」。

→ でも、本当は「信者の多様な意見」こそがリアルな現象なのに、それが報道されないのは 「情報になるかどうかの選別基準」が政治的に偏っている可能性 がある。

③ ジャーナリズムの死について


→ 本来、ジャーナリズムは「世の中の実態を伝える」ことが役割だけど、今は「世論に迎合する情報を提供する」ことが優先されている。

→ 「N国党と統一教会の関係を暴く!」という論調はあるのに(まあそれも、兵庫県知事選挙の騒動の前は、NHK党の浜田議員が現役信者の集まりに参加した時は何も騒がれなかったけど)、「現役信者のリアルな声を取材する」報道はほぼ皆無。

→ つまり、メディアは「本当に実態を知るための取材」をしていないのでは?
まあほんと、今更の話だけどね。

④ ネットメディア・個人の発信の可能性


→ 逆に言えば、今のジャーナリズムがこの現象を拾えないなら、「まだ情報になっていない現象」を拾って発信する個人が重要になってくる。

→ まあそれとて、「アテンションエコノミー」という言葉が示しているように、結局は「分かりやすい話」「みんなにウケる話」に偏っていく運命にあるのかも知れないけどね。

まとめ

• 「統一教会信者像」は勝手に作られ、それに合わない現象は「情報化」されていない。
• 「情報として報道されるもの」と「されないもの」の選別には、政治的なバイアスがかかっている可能性がある。
• ジャーナリズムは「世の中の実態」ではなく、「世論が求める情報」を優先している。
• だからこそ、ネットメディアや個人発信が「まだ情報になっていない現象」を拾う役割を果たせるかもしれない。

今日はそんなことを考えました。
それではまた。

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