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「価値観」というフィルター@スモーキーマウンテン🇵🇭


おっす✋Moanaです🌺


自由人すぎてプロフ欄が書ききれず自己紹介ページを作成したけど、自分の「初海外記録」は1つの記事として残すべきだな!と感じて…



2015年、初海外はフィリピン。

旅行ではなくてスタディツアーと海外ボランティア。

この写真撮った時の興奮は忘れない


ボランティアについては私も色々思うところはあるけど「一生心に残る財産」として人生に刻まれている。


ゴミ山で出会った少女から「平和」「幸せ」「価値観」について考え、貧困問題幸福度に対する自分なりの想いをデジタルタトゥーしたい💭


国際関係、貧困問題、平和。



「答え」ってなんだろう。



もしよろしければ、ぜひあなたなりの意見も聞かせてください。





初めての「0→1」の経験

学生時代の剣道漬けから解放された大学1年の夏に、初バイト代で初海外ボランティアに行った。

初めて食べた機内食まで写真撮ってる笑



自己紹介ページでも触れた通り、国際協力に強い興味があるのに我慢してたから「やっと足を踏み入れたぞワタシ!」と念願の夢を切り開いた興奮でいっぱいだった18歳の夏🍉


たべるよね🐝💚



一緒に行ったメンバーは帰国子女とか、インター出身が多く、私は家族も海外に行ったことなければ、空港のない県で生まれ、剣道しかしたことない。


大学入学してからATMの使い方もガソリンの入れ方を知った時に、あのまま社会に出てたらまずかったなと感じた。


私からしたら初めての「0→1」 経験。

パスポート申請も、国際線も、英語も、全てわからないけど家族に聞けないし、とにかく海外行きたい気持ちだけで全部準備してフィリピンに無事辿り着き、何とかなるもんだと思ったのを覚えてる。


アジア最悪のスラム街トンド地区

トンド地区にあるスラム、スモーキーマウンテンをめぐり、スアルにある児童養護施設でボランティアするコースに参加した🇵🇭

トンド地区は首都マニラに位置し、人口密度が非常に高く、貧困層が多く住む地域です。住宅は密集しており、生活環境が劣悪で、インフラも不十分な場合が多く、治安が悪いことが問題とされています。フィリピンの都市貧困の現状を象徴するエリアです。

ChatGPT


フィリピンのスラムの中には、ゴミを集めたゴミ山が存在し、積み上げたゴミが煙のように見えたことから「スモーキーマウンテン」と呼ばれてる。

写真はお借りしました



ライフルを持った警備員と現地コーディネーターを雇い、事前にポケットに物を入れないことや、荷物を前で持つことなどレクチャーを受け、スラム街へいざ突入!


入り口


実際にエリアに入ると、露店で売られていた腐りかけの魚や生肉の猛烈な匂いとギラギラとした視線に襲われる。

スラム内の露天


日本で危険予知トレーニングを受けたのと、初海外だったから必要以上にビビり散らかした18歳のワタシだった。


フジテレビ「世界がもし100人の村だったら」



時々自分の記憶力に驚くのだけど、、


2005年にフジテレビで放送された「世界がもし100人の村だったら」という番組の1シーンを10年間忘れられなくてフィリピンを選んだ。


酒井美紀さんが「スモーキーマウンテン」で働くマニカという少女に出会い、彼女が数日間ゴミを集めてやっと手に入れた「ごちそう」である「水に浸したご飯」をゲストの水野さんに振る舞うのに「せっかくご飯をくれたのに美味しいとは言えないです」みたいなことを言って涙ながらに食べるシーン。



まさにこのシーン!ChatGPTに質問しまくって見つけ出した…自分の記憶力に驚く。

  ご馳走をいただくシーン
美味しいとは言えないと涙する酒井さん


(今になってこのシーンに疑問を持つのはみんな靴を脱いでるのに水野さんだけ土足なのだ)

2005年放送当時、私は8歳だった。10年経った18歳でも、衝撃的すぎてその光景が頭から離れなかった。



本当の幸せってなんなんだろう

初めての自己投資、初めてのバイト、初めての海外の大冒険🇵🇭

スラムの中の丘を登っていきます


各エリアで説明を受けながらどんどん進みます。

スラム街の中にあるアパート


丘を越えたところで子供たちが遊んでおり、フォークで土の中の金属を拾い集めている少女に遭遇する。

スラムに住む子供たち


彼女と通訳さんが話している間、

「わぁ…こんな幼いのにかわいそう…」

「ずっとこの生活を続けるのかな…」

「この子の楽しみってなんなんだろう…」


私はいろんな気持ちが溢れて現状を飲み込むので精一杯だった。


何か聞きたいことがある人はいますか?と通訳さんから振られるも、何を聞いていいのかわからない。

すると一緒に来ていた誰かがこんな質問を。


「あなたの幸せは何ですか?」

(今ならとんでもねえ質問するな!と思うけど)


彼女とご家族の姿が忘れられない。


「私は毎日家族と一緒にいれる今がとても幸せなの」


そう言うと振り返ってお父さんとお母さんが微笑んだ


ハッ!とした。



私にとっての「かわいそう」「幸せ」この子にとっては違うのかも知れない。



私の価値観というフィルターを通して世界を見るのは歪んだ考えなのかも知れない。




自分が生きてきた世界か狭いと自覚して今日ここにきたのに、私が今まで受けてきた教育や社会とはなんだったのだろう、日本は素晴らしい国だと言われて育ったけどそれはエゴなのかと、いろんな意味で自分の小ささを実感した出来事だった。

18の剣道少女には、ものすごいインパクトだった。

だからかこの少女以外の記憶があまりない。


私たちが可哀想と見物しているこの子は、自分は幸せだと思っている。リップサービスなのかもしれないが、わざわざ、あなたは幸せですか?と質問するのはあまりにも不適切なのではないか。彼女の世界に私たちのような外部を勝手に持ち込み、勝手に同情するのはエゴなのかも知れない。💭



「自分が考える幸せ」
をこの子たちに植え付けるのはお互いが不幸になってしまうのではないか。


でも貧困解決にはならない、答えはなんなのか?と悶々とトボトボとスラム街を歩く🌀



「本当の幸せってなんなんだろう」




ライフルを持った警備員に促されるまま、その場を立ち去った。



スモーキーマウンテン到着

そしてスモーキーマウンテンに到着。

ここでは少女との会話の衝撃を引きずり、さらなる衝撃に1枚も写真を撮っていなかった。

これは違うゴミ山



まず「強烈な匂い」が立ちこめる!

テレビからは匂いや音までは分からなかったんだ..と思わずハンカチで鼻を押さえてしまった。


見たこともない量のハエが飛び回り、異臭の中で裸足でゴミを集める子供たち。さっきの少女のこともあって、説明もなんだかあまり覚えていない。


写真どころではなく目と心に焼き付けようとその場に立ち尽くした。テレビや写真ではわからなかった雰囲気や匂い、そして今まで18年間生きてきて考えたことのなかった課題。



毎日観光客が来て、勝手に「かわいそうだ」と同情しながら写真を撮られる中で暮らすってどうなんだろう



自分が生きてきた世界と、このどうにもできない現実を受け止めて進みました。

肩幅が健在でした



その後の説明では、フィリピン政府もスモーキーマウンテンは貧困の象徴として世界から注目を浴びていることをよく思っていないと聞いたけど、10年経った今でもあまり変化はなさそう。


今では日本も経済格差が広がりつつあるけど、ピラミッドのような図を見せられ、フィリピンの富裕層はピラミッドの上にたち、貧困者はこの土台の部分だと。

2017年の資料です


わかりやすく説明を受けたのが、フィリピンのお金持ちは日本人のお金持ちよりお金持ちでほんの一握りであり、その他庶民は日本の庶民より貧困層になる。


そもそもが資本家階級で繋がっているので成り上がるようなチャンスも巡ってこない、コネ社会が引き起こした現実がまさに目の前に広がっていた。

フィリピン経済の闇が隠れている。


この方のブログが大変わかりやすかったです。



トンドから離れて高層ビル群や大きな看板を眺めながら移動をすると、信号で止まるたびに物乞いの子供達がドアを叩いてきた。

(これは2015年の話です)


あれ以来一度しかフィリピンには行っていないのでわからないけど、今の現実はもう少し良くなっていると願いたい…

この国に住むお金持ちたちはこの社会についてどう思ってどんな行動をし、この貧困層を見ながらどんな生活をしているのか💭と考えながら田舎へ向かった。



「意見はありません」

スラム街でのツアーを終え、児童養護施設でのボランティア活動に入った🇵🇭

土砂崩れに備えて施設の石垣を作りました


日中は肉体労働があって、夜になると毎回平和についてのディベートがある。


この夜の時間が苦痛で仕方なかった。



経験豊富な帰国子女や社会人と比べて私は剣道経験しかなく、英語も話せず、自分の意見が浮かばないから何も言えない。


私の経験からすると〜と話し出す周りに圧倒されて、経験って大切なんだとその時から無形資産にお金を使う様になった。


そんな自分にショックを受ける2週間だった。

無事に石垣を作成



ホームレスにお金をあげるあげない論争

この滞在期間ではホームレスや物乞いにお金を与えないように言われていた。なんでかわからなかった。

マニラ


あげたところで救えないから、その生活からは逃れられないから、1人にあげたらみんなにあげられなくて悩むから、とか色んな考えがあった。

今でも私は答えがわからない。

カナダでワーホリをしていた時も、ホームレスにはお金を渡すなと地元の人には言われていた。結局上げたお金でドラックや酒を買って何も生み出さないし、私たちの税金で彼らは生きているのだからと。

道端に落ちる注射器


カナダでは税金でホームレスへの保護があったり、フードバンクでのボランティア活動をしたり、働いていたコストコの廃棄品🍞はフードバンクに寄付して低所得層に行き渡り、かつフードレスを心がけているのは素晴らしい取り組みだとは思っていた🇨🇦


東南アジアではどうなのだろうか。

このボランティア活動を通じて


本当の幸せってなんなんだろう。

貧困層を救うにはどうしたら良いのだろう。


と答えがわからなくなってしまった。


寄付という名の偽善

お金を渡すことも世界を変えることもできない自分は、「自分にできることを」と微々たる金額ながら難民団体への寄付や、古本や古着を売り上げたお金で途上国をサポートする団体に寄付をするようになった。



でも一度寄付した団体から毎月請求書やパンフレットが届くようになり、寄付金よりも送料や印刷代が高くなっているのでは?と疑問を持ち、辞めた。


何が正解なのだろう。


スモーキーマウンテンで感じた、価値観の押し付けや身勝手な同情を、寄付やボランティアですら感じ、正しい団体で寄付をしなければ偽善行為だと思っている


冒頭でも話した通り、そもそもがお金を集めて貧困地域に行ってボランティアをしてツアーにしてる時点で貧困を売りにしたビジネスなのではないかとか。



ここへの答えもわからない。



貧困というビジネス

バンコクの駅で見た女の子が、実は事件に巻き込まれていたことを帰国してから知った。


ユニオンモールの前によく顔面火傷をした女の子が募金を募っていた。素直に表現すると、初めて彼女を見た時に、あまりにも残酷で彼女が辿ってきた人生を勝手に悲観してしまい寄付すらできなかった。

ところが帰国してからこんなニュースを見つける。


なんと、あの女の子は拉致されて顔面を焼かれて物乞いに利用されてたと知る…!😭


しかも1日1万バーツを物乞いで稼げるとは。タイの新卒の平均月収は2万バーツほど。


貧困問題や幸福度、価値観、何が正解なのか、いまだに私はわからない。


あなたにとって「幸せ」とはなんですか

物乞いの人がいたら寄付をしますか


Moana

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Moana 🌏 🇹🇭🇨🇦🇯🇵
闘病の治療費に使用させていただきます😭🙏💰