社内コミュニティのススメ。
この記事は #RPAコミュニティアドベントカレンダー2021 by #RPALT の12月23日分の記事として執筆しています。
今年はRPA Communityをはじめとして、様々なコミュニティに参加させていただき、実りある一年でした。
コミュニティに参加することで、情報を入手できるだけではなく、一人では続かないことも仲間がいることで頑張れるということを実感しました。
というわけで「社内でもぜひやってみよう!」と、社内に「市民開発者になろう!」コミュニティを作ってしまいました。
(名前がパクリっぽいのは許して・・・)
目的
目的はずばりIT人材の育成です。
ここで言う「IT人材」とは「業務をデジタルで変えていく人材(≠ITの専門家)」のことです。
弊社は2人情シスなので、申し訳ないのですが業務のすみずみまでカバーすることはできません。
また、業務部門の方々はその業務のプロです。
ITを使うことが当たり前になっていくこれからの時代、業務部門の方々のITリテラシーを高め、ITを業務に活用できる人材を育てるのも、我々情シスの使命だと思っています。
メンバーあつめ
まずはIT人材になってくれそうなメンバーをピックアップしました。
RPA作成の窓口になっているメンバー
マクロやその他ツールを使いこなしているメンバー
方法は分からないけど、困ったことがあると相談してくれるメンバー
この中で重要なのが③のメンバーで、「仕事の課題に気づくことができる」「その課題を何らかの方法で解決しようとする意欲がある」というスキルを持った人材です。
この人たちは、方法さえ分かればどんどん改善を進めてくれるので是非とも仲間にしておきましょう。
(逆に②のメンバーはやっかいな人が多い印象・・・)
チームを作成
弊社はコミュニケーションツールにMicrosoft Teamsを使用しているため、Teamsに「市民開発者になろう」チームを作成しました。
そして、上記でピックアップしたメンバーを招待。
「改善ツールの紹介」「ご相談窓口」「こんな改善しました」というチャネルを作成し、投稿してもらっています。
効果
うーん、まあまあ効果は出てるかなという印象です。
書き込みをヒントにPower Automateを使ってみたり、「このツールって使ってもいいですか?」と提案してくれるメンバーも出てきています。
あと意外だったのが、社長がこの取り組みを気に入ってくれています。
「市民開発者」というワードがツボだったようで、あちこちで使いまくっています(笑)
野良ロボット対策
さて、市民開発者を増やしていくと課題になるのが「野良ロボット」問題。
管理者がいなくなっても動き続けるRPAや、動かなくなったマクロが情シスに持ち込まれるやつです。
また、それ以外にも、今の業務の業務改善をせずに無理やり自動化してブラックボックス化するといった問題もあります。
実は、自らコミュニティを立ち上げたのは、これらの課題を解決する糸口になるのではという思いもありました。
主催することで相談が自分のところに来る→他の改善方法を提案することができる
改善内容が書き込まれる→他部署が行っている改善を把握することができる
そして、コミュニティ内で野良ロボットの弊害や業務改善の手法なども共有することで、メンバーのITリテラシーをあげていくことができるのではないかと考えています。
これから
今年はTeams内の交流しかできなかったので、来年は「ハンズオン」や「もくもく会」などにも挑戦したいなと思っています。
誰かにやらされるのではなく、自ら楽しく学んでくれたら!