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20年来の推しの地元に行ったレポ

 島ごとぽるの展に行ってきました。

 20年もポルノグラフィティのファンをやっているので、因島にはいつか行ってみたいなぁと思ってはいたんですけど、決して観光地ではない土地へ興味丸出しで旅行に行くというのがどうにも気が進まず。
 ただ今回、島をあげてイベントとしてやってくれるということで、遂に踏ん切りがついた……という感じです。

 で、実際行ってみて。

 因島、大変良いところでした。
 海が近くて、風が吹いていて、空の色がきれいで、空気が穏やかで。
 始めて降り立った場所なのに妙に居心地が良いというか。
 立ち止まりたくなる景色がいっぱいあって、それは目新しさとかファン根性というよりも、純粋に好きな光景がそこかしこにあったような感じ。
 島へ上陸する直前、尾道から島へ渡るバスの車窓、因島大橋の上で光と海が広がる光景とか。
 土生港周辺の海、空、島、小さい港、デカい橋。海沿いから離れた時のふとした路地とか。
 中庄や三庄の山間な雰囲気とか、その山間からすぐに海が現れる景色の変遷とか。

 当たり前なんですけど、観光客へ魅せに来ている土地としてではなく、生活の合間につい立ち止まってしまうような景色があるというのが、なんだかすごく気持ちが良くて。
 箱庭感と開放感の両立というか。

 1日レンタサイクルで駆けずり回った日があって、まぁ酷暑だったんである程度しんどかったんですけど、あと10℃気温が低ければこのままずっと走り回っていたいだろうな……とか思ってました。
 肌で感じるのがとても気持ちいい景色ばかりで。

 あと小さくて静かな浜辺も印象的。
 海沿いにちょこちょこある小さな浜もそうだし、大浜周辺や折古の浜の、海と浜と空と島が見えて、風が緩く吹いているだけの静けさとか。時間さえあればずっと佇んでいたかった。

 そしてレンタサイクルで走り回っている時、当然jazz upのあの一説が頭をよぎるわけです。

 土生港から海沿いの道を 初恋を乗せてペダル踏んでた
 乱れた呼吸 悟られないように
 246から渋谷に抜ける今の僕と何が違うの?
 そう考えるとずいぶん遠くに来たみたい

246と土生の景色、確かにこれ以上無いほど対比の対象ではあるし、渋谷の方の景色も知っているし。
 自分にとって、あの頃と今をつなぐ一番明確なものはポルノグラフィティだなぁ、と不意に思ったりして。
 そんなことを踏まえながら、ポルノの二人にとってのあの頃があった場所を眺めて、こんな景色に浸れるのは良い気分だなぁ、と思ったりしてました。


  イベント系もなんぼか参加したし、ご飯も美味しかったんだけど、何よりもあちこちで眺めた景色と空気が記憶に残っています。
 訪れたきっかけはぽるの展だし、行きたいと思っていた理由もあのお二人の地元だからではあるんだけど、実際に行ってみたら純粋にめちゃくちゃ良いところで、好きになってしまう場所でした。

 あまりにも良かったので既にまた行きたい。もうちょっと気温が低ければもっとありとあらゆる場面でじっと佇んでいられそうだし。
 今度は夜と朝も眺めてみたいな~~~~~~~~~~~

人生で一番きれいな夕暮れだったかも。

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