【ラストマイル】レビュー ちゃんと楽しんで、ちゃんと受け止めたい映画
どうも、みことのは です。
今回は、読書ではなく映画のレビューを。
なるべくネタバレなく、感想を述べたいと思います。
最近ここ2・3年で観た映画といえば、ドキュメンタリー系やガンダム・・・ばかりだったのですが、【ミステリと言う勿れ】以来の邦画を楽しんできました。
【ラストマイル】
脚本家 野木亜紀子さんの作品が好きで、発表されて予告編がYoutubeで流れ始めてから、【絶対観よう!】と決めていました^^
いわゆる と言うか、初めて聞く言葉【シェアードムービー】だそうです。TVドラマとして放映されていた石原さとみさん主演の【アンナチュラル】と、綾野剛さん・星野源さん主演の【MIU404】と同じ世界線で描かれる映画ということなので、【ラストマイル】にはその作品のキャストの方々も出演されます!
それだけでも胸熱!なんですが、そもそも私は【アンナチュラル】という作品自体が大好きで、放送当時も配信でも、海外出張時のホテルでも通しで観ていたほどでしたので、もう期待しかない!
でも、何が好きなのかわかりやすく説明できません・・・
法医学?でもなく、それ程ミステリーでもないのに。
たぶん野木亜紀子さんが描く会話や空気が好きなのかも。
なので、準備の意味も込めて未視聴だった【MIU404】も全話観ましたw!
そして映画館へ。
本作【ラストマイル】の主人公は満島ひかりさんと岡田将生さん。
舞台は巨大外資系物流企業の関東のいち拠点倉庫。
そこで起きる爆弾事件と人間模様。
巨大外資系物流企業・・・と聞けば、皆さんあの企業を想像してしまいますよね(汗)
私も同じ様に想像し、最初は【物流業界に対しての問題提起か?】と勘ぐってしまったですが、決してそんな事はなく、あくまでそれは一側面であり主軸ではありませんでした。
もちろん人が【便利】を追求する裏側で、見えない場所で、どれだけの人達が身を粉にして頑張っているのか。それはしっかりと描かれています。
お金を払えばお客様は神様ではなく、あくまで金銭と交換の対等な交換条件。不要な便利はただのわがまま。
この作品に触れることで、【本当に今日注文したものが明日届かないと駄目なのか?】とか【送料無料って誰かが痛みを強いられた結果の魔法でしょ?】と考えさせられもしました。
そういう事もちゃんと考えさせられながら、物語としても違和感なくしっかり面白く、且つちゃんと犯人側の悲哀や想いも描かれます。
爆弾事件は誰が何のために?犯人は?
謎の先にある謎。
人間の捉え方の違い、感情の違いによって謎の見え方さえも変わります。
アンナチュラルやMIU404のキャストさんもスルスル〜っと登場し、作品を盛り上げ、私もテンション上がります!
そしてエンディング。
今回は、【語られないけど散りばめられた細かすぎる伏線の数々による隠されたままの本当の真実】まであるように見えました、思えました。
私見ですが たぶん、【あの人もあっち側】だったんでしょうね。
(触れるのはココまでw)
個人的には間違いなく、ここ何年かで一番面白かった映画でした!
加えて、エンドユーザーである我々の場所まで荷物を届けてくれる【ラストマイル】に携わる方々にちゃんと感謝をして、負担を強いられている方々が幸せになれるよう、できることを考えていきます。
きっとDVDになるでしょう、配信もあるでしょう。
まだ観ていない方は、まずはアンナチュラル & MIU404の全話視聴から準備しておいてくださいw
きっと満足できる、邦画の傑作だとオススメします。
では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。