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CLVILIAN/Never Open Door For Strangers ~痛みの中の微かな希望という光と影

待望のCLVILIANの3rdアルバムが発売された。

コヤマヒデカズ氏の言葉のセンスは、いつだって僕の胸を刺す。
たかがロックバンドの歌に、その言葉に自分は何度も救われてきた。
彼らもその「僕を救ってくれたバンド」の一つ。

信じられるモノがこの世界からどんどんと消えてゆくし、嘘にまみれた真実に心も身体も弄ばれて明日の行方すら定かでない毎日。
愛しい人は自分を残してさっさとこの世界を卒業してしまうし、絆なんてものは儚く脆い。
上手くいかない毎日毎晩で、自分の何かをすり減らしていかなきゃ先に進めやしない。
心に重く積み重なる黒い塊は日増しに量を増していく。
生きていくって事は、結局何なんだろう?って言う究極の矛盾と問いを撒き散らしながらなんとかかんとか過ごしていく。
そばにいて欲しい、この思いを理解してほしい。
1人は嫌だ。
血みどろな叫び。
誰もわかりやしない。
そう思ってた日々に出会った音楽という「たかが音の連なりと言葉の連なり」にこんなにも希望や愛情や勇気を貰えるなんて思いもしなかった。
ただガムシャラに演奏し奏でるその姿に涙すらしてしまう。
世界で唯一と言っても良いくらい「信じられるモノ」
裏切らない音楽という灯火。

今回のアルバムでも、僕の中の黒いモノが少しだけ蒸発していった様な気がした。
ありがとう、CIVILIAN。


続く。

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