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人から物を貰うのが苦手だ。 ほとんどの場合、途方に暮れてしまうからだ。 およそ2年ぶりに唯一の幼馴染と話した朝。 その連絡を取った衝動の1番は謝りたいというものだった。 6歳から18歳まで同じ学校だった。1年置いて、2年また同じ土地で過ごした。 佳作の佳が名前についてる、なんて言う彼女は、誰にでも好まれる唯一無二の美しいものを作れる佳人だった。 彼女が纏うものは全てが完璧で、 幼いわたしはよく真似ては、鏡の前で首を傾げた。 何かが違う。 その理由は今になってわか