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何故、がまぐちなのか。

いや、本当にね。
自分でも「どうして……」って思います。

●時は遡ること、

 2013年、秋。
 結婚を機に、一人暮らしをしていた部屋を引き払い、引っ越すことになりました。そのとき、大量にキットが出てきたんです。設計図と、作業手順と、必要資材の揃った、あの。買うだけ買って、いつかやろうと思ってしまいこんでいたキットが、それはそれは大量に。ええ、2013年の秋まで遡りましたけれども、実際には買って熟成させていた期間があるのでもっと前なんですが、もはやそれがいつかが分かりません。
 ひとまず、出てきたんです。キットが。そこから話をします。

●どんなキットがあったの?

 簡単にいうと、がまぐちのテンプレートの詰め合わせ、でした。
 角型・くし型・丸型の3種類の形の違う口金の、大小それぞれのテンプレートと、アレンジ方法が書かれたレシピ。
 目の前には12個の口金とレシピ。(口金3種*サイズ2種*アレンジ用*2=12個)まずはこれを全部作ってみよう。話はそれからだ。口金とレシピを前にしたムクさんは、そう思いました。
 しかし、12個のがまぐちポーチ。しかも大小それぞれとはいえ、大サイズでも口金幅10~11cm程度です。手のひらサイズばかり12個あっても使い道が限られてしまいます。さて、どうしましょう。

●手作りのがまぐちポーチ欲しい人、挙手。

 募ったんです、モニターを。椋鳥小屋のアカウントを作る前のtwアカウントで。
 ありがたいことに、10人だか11人の方に挙手いただきました。(1個は夫へ小物入れを作ったので、12個全部をモニターにはしませんでした)
 それぞれに「どんな用途をご希望ですか?」「お好きな色柄は? もしくは、これだけは使ってほしくないという色は?」といった感じのヒアリングを行い、フォロワーさんそれぞれのご希望に合ったがまぐちを作り、贈りました。その一連の作業がとてもとても楽しくて、ヒアリングした内容を早く形にしてお手元に届けたい! という気持ちで、1日に1~2個のペースで仕立てていたような気がします。
 あ、このときのモニターさんにHoroskopskiさんがいらっしゃって、Horoskopskiさん宛にお作りしたがまぐちが型紙の微調整や縫い方の試行錯誤などを経て、現在のアストロダイサーに至ります。
 そしてこのモニターのときに作った日本語ハッシュタグ『#がまぐちつくるよ』は、今でもTwitterの定期ツイにくっつけております。

●楽しかった→仕事にしたい

 この辺りの思考がですね、短絡的といいますか。中・長期計画の立てられない性格といいますか。
 モニター募集~制作・お届けが2014年の4~5月でした。当時は嫁いだ先の地域で契約社員としてフルタイムで働いており、収入のバランスを考えるといきなりがまぐち一本にするのは危ういにもほどがある。たしか以前作ったminneのアカウントがあったはず……→あった!→よし、これで副業を始めよう。多少記憶が前後していますが、概ねこんな流れで、屋号【椋鳥小屋。】設立。

●結局、何故?

 そうでした、そのお話でした。
 椋鳥小屋設立秘話ではありませんでした。よく話が横道にそれて戻ってこられなくなります。
 『楽しかったから』
 この一言に尽きるんではないでしょうか。
 自分の思いつくままに生地を組み合わせ、型紙を引き、縫って口金を取り付けて完成。
 あるいは、お客様からご要望を伺い、最大限に望んだとおりのがまぐちポーチやバッグを作って、届けて、喜んでいただける。
 本当に、楽しかったんです。それこそ、寝食を忘れるほどに。忘れ過ぎて、体調を崩して本業であるはずの事務職に穴をあけてしまうほどに。それでもがまぐちを作ることをやめられなかったんです。だから、です。

●今のところ

 とはいえ。とはいえ、ですよ。
 椋鳥小屋を立ち上げてから、出産、度重なる引越し、子どもの保活、自らの社会復帰(事務職)等々あり、現在はごくごくわずかな定期注文の受付以外をお休みしている状態です。
 それでもね、手芸用品店へ行けば生地が並ぶコーナーへ足が向き、こんな生地にあの口金を合わせたら可愛いな、そうそう裏地はこんな柄で……なんて想像は尽きませんし、前述の『ごくごくわずかな定期注文』も、その時期になると卸先様との遣り取りにワクワクします。
 本業の事務職も、半年ほど前に現職場へ入ったばかりなのでまだまだ勉強することだらけなのですが、ようやく日常との兼ね合いが掴めてきました。子どもも保育園での生活に慣れてきました。終の棲家も見つかりましたし、ここにはささやかですがムクさんの個人部屋も設けてもらえました。
 義理の母が誕生日に贈ってくれた職業用ミシンを置いてもビクともしない作業台と、いくら座っていても疲れないワークチェアもあります。
 わぁい、無敵。マリオがスター獲得したときみたいな。(伝われ)この無敵感にウキウキしている間に、しっかりと下地を整えて、オーダーメイド、再開させますよ。

 乞う、ご期待。


気の早いムクさんが、オーダーメイド再開仕様のショップカードを作りましたよ。
本当、もう、会う人会う人全員に配ってまわりたいです。
……まだ、その時ではないので我慢します。笑

左から、初代・2代目・3代目。(2代目だけ雰囲気が異なるのは、本当に緊急で作ったからです)(なのにイベントも受注もお休みしちゃってなかなか捌けませんでした)(やっと初代に寄せたデザインで作り直せた!)(嬉しい!)

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あ、でも声掛けてくださったらお渡ししますんで! お気軽に!

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椋鳥小屋のドロップアイテム → 新しいショップカード

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