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屋外派? 室内派?

メダカは屋外でも室内でも飼育が可能なお魚です。

屋外の太陽光の下で飼育すると、健康を維持しやすく成長も早いと言われています。それには太陽光の存在が関係していて、メダカが太陽から受ける恩恵はとても大きいのです。室内飼育の場合は熱帯魚を飼育するような感覚に近いのかもしれません。難しいという感じはないですが、屋外に比べて飼育に必要、もしくはあった方が良い物が多かったりするので、道具が何もない状態から始めるなら屋外飼育の方が敷居は低いです。屋外なら容器と水だけでも飼育が可能です。

僕は予備知識も何も無くメダカ飼育を始めました。最初はガラス水槽を購入して室内飼育からスタートしました。その後に数が増えてしまい、ベランダにも容器を置いて屋外でも飼育するようになりました。現在は屋外がメインですが、室内飼育も継続しています。屋外には屋外の良さがあり、室内には室内の良さがあるから両方を楽しんでいます。以下、屋外屋内飼育のメリットデメリット箇条書き。


屋外飼育のメリット

①紫外線を浴びる事で、ビタミンAやビタミンDを作り出す事ができる。ビタミンAは免疫力を高め、ビタミンDは骨形成を助ける為、健康維持や成長促進効果がある。

②紫外線の殺菌作用により病気の原因となる菌などの発生を抑制できる。

③紫外線を浴びる事で光の障害から細胞を守るためにメラニン色素が増えて体色が濃くなる。

④太陽光の下ではバクテリアや微生物が繁殖しやすい。バクテリアは水質の維持に、微生物はメダカの餌として栄養にもなります。

⑤太陽の恩恵がある為、自然環境下と変わらずに体内時計の調整ができる。変化が少ないということはストレスの軽減になります。

屋外飼育のデメリット

❶夏の暑さがヤバい。温暖化の影響もあり、毎年気温が上がるイメージですが、猛暑下では対策をしないとメダカの限界水温になりやすい。また高水温から酸欠になるリスクもあります。自然の風がない場合は、エアレーションで酸素供給の必要性も出てくるかもしれません。

❷季節によっては気温差が激しいので、メダカの体力消耗やストレスにつながる。また水中の微生物やバクテリアも水温差により死滅する事で、水質が悪化していく。派生して免疫力が低下して、水質も悪くなる事から、病気などの二次的な疾病に罹るリスクがある。雨による水温、水質の変化も同様。

❸外敵に襲われる可能性がある。鳥や小動物、水生昆虫、両生類など、外敵に襲われ食べられてしまう事がある。

❹鑑賞性が低い。屋外で育てる場合、鑑賞できる時間に限りがある。仕事をしている人にとっては、帰宅しても外が暗くてどうしようもなかったりする。もちろん照明などで補う事も可能だが、虫などが寄ってきたりもします。自由に照明が使え、ガラス水槽を使う事も容易な室内に比べ、鑑賞性は格段に低い。

ベランダ飼育スペース

一時期は片側を3段の棚にしていましたが、イマイチだったので戻しました。収納ボックスの上に座ってメダカ達を愛でたりしています。16ℓ〜60ℓの容器で飼育しています。ほぼ全ての容器でスポンジフィルターを残りの3箇所はエアレーションを使用しています。


屋内飼育のメリット

①好きな時にメダカを愛でる事が可能。ガラス水槽での飼育もしやすいので、横見も上見もいけます。コーヒーでも飲みながら、好きなメダカを眺めるのは最高の一時です。臆病なメダカにとってはストレスかもですが…。また鑑賞性の高さは、病気などの早期発見や品種改良される方には形質の変化の発見にもつながります。

②水温変化が少ない。屋外に比べると圧倒的に水温が安定します。ヒーターやエアコンを使っての管理も外に比べてしやすい。基本的に人間が部屋で快適に過ごせる室温にしていたら、夏でも冬でも、メダカも過ごしやすい水温になると思います。水温変化が少ないとメダカにとってもストレスや体力の負担が軽減されます。微生物やバクテリアも安定しやすいため、濾過環境が構築しやすいのもメリットです。

③季節を問わず繁殖ができる。温度が保ちやすく、加温も容易な為、いつでも繁殖ができる。冬場に繁殖させると飼育スペースの確保は必要ですが…。

屋内飼育のデメリット

❶太陽光の恩恵が無い。紫外線を浴びることで生成されるビタミンAビタミンDが不足しがちで丈夫に育ちにくい。紫外線の殺菌作用や色揚げ効果も無い。バクテリアや微生物も湧きにくくなる。育ちにくい=死にやすい。

❷スペースの確保が外より難しい。大きな容器が置きにくい。

❸照明、濾過器などの道具にコストがかかる。

室内飼育スペース

キッチンカウンターの下が水槽置き場になっています。室内の場合は濾過器と照明はあった方が安定して飼育ができます。効果があるかはわかりませんが、我が家では紫外線ライトも使用しています。一番右はトカゲがいます。


メダカは北海道以外の日本の大半の地域で自生している淡水魚です。水質や水温の変化に比較的強く、日本の気候に適応している為、鑑賞魚の中でも飼育しやすい部類かと思います。魚の飼育に興味がある方はにはオススメの生体です。

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