アメリカで大学院の授業を受けてみることにしたって話
突然ですが、来月から大学院の授業を一コマ受けてみることに。
3月にたまたま東京で受けた人間ドックで乳がんと診断されて、モンタナでのモンテッソーリ保育園の職場に、2週間の休暇の予定が、それ以降休職中。
抗がん剤の点滴、放射線治療20日間が終わったのが、10月。分子標的薬の点滴は3週間に1回、来年6月まで続く。この分子標的薬の点滴がなかなかくせもので、というか甘く見ていたってのもあるけど、胃に負担が大きくてけっこう常に気持ちが悪い。歯を抜いたってのもあるか。まだ白血球や赤血球の数も標準以下で、この免疫力では保育士の仕事に戻るのはリスクが高いレベル。
だとして、この、極寒地で、どうやって楽しく冬越えしようか。大好きなガーデニングや家庭菜園は不可能だしね。編み物するにしても、売れるわけではないし。むむー。
なぜ突然大学院に興味を持ち始めたかって
そんなとき、この夏モンタナに遊びに来た、最近立教大学の大学院を卒業した友達から、大学で講座をした時の写真が送られてきた。さらに、もう1人の友達も大学院で勉強しているというメッセージが。むむー、そうか、なんか学んでみるのも、いいかも。
先月、モンタナ州立大学の職員として働く夫が、「ルールが変わって、5年間働かなくても、配偶者は大学院の授業、無料で受けられることになったよ。」と言ってたことを思い出した。このときは、「へー。そう。大学院で勉強してる場合じゃないわ。」と、流してたんだけど。
癌サポートコミュニティーや、病院の癌センターで、ほんとに素晴らしい人たちに支えられ、地域とかコミュニティーの大事さを実感してる今日このごろ。なんか、大学院で、地域デザインみたいなことを学んだり、実践したりできないものか。
るんるん。
が、しかし、どんなに探しても、そういった学部や学科は、存在しない。かろうじて、コミュニティっぽいのは、「コミュティ・ヘルス」という学科。この学科の教授には4人いて、そのうちの1人にとりあえず、メールしてみる。彼の研究分野は、「メンタルヘルス、高齢化、健康格差」で、ちょっとわたしのイメージする地域デザインとは違うんだけど、それでも彼が一番近い。他の3人は、食、ネイティブアメリカンの研究で。
これが、先週の火曜日12月3日(火)。
この時点で、大学院の授業料は無料にならないってことに気づき、夫に問合せてみる。すると、やはり、大学の授業料は無料になるんだけど、大学院はまったく免除なしってことで、彼の勘違いだった。がーん。
まあ、大学院は秋スタートだし、それまでに、働き始めてお金稼げるかもしれないしね。そもそも受けても合格する保証はないし。
大学院の教授からのアドバイス
大学は先週で授業が終わりで、ホリデーモードってこともあって、まあ、メール返信は1月かな、と思ってたら、なんと翌日4日の朝に返信がきた。すごいな。履歴書送ってちょ、ってことで送って、一度話そうということになり、今週火曜12月10日にズームで話した。なんて素早い教授なの!
彼から2つアドバイスをもらった。
1.あなたの興味ある研究分野にぴったり合致する教授はいないかもしれない。
→学部や学科を超えて、自分の研究テーマを作ってその都度必要時に教授に支援してもらう博士号のプログラムはどうか?
2.この大学院は、社会人というよりはほとんどが大学からの進学なので、教授とのネットワークが重要。例えば、自分はもうすでに、定員数の大学生と大学院生を面倒見ることが決まっている状況。
→とりあえず、「学位を必要としない大学院生」として、いくつか授業を取ってみて、教授とのネットワークを構築するのがいいんじゃないか?
ほほー。どちらも、自分じゃあまったく考えつかなかった。やはり、他の人と話すのって、大事ねえ。ぶつぶつ。
受けるにあたり、手続きがまたしちめんどくさい
てなことで、学位を必要としない大学院生として、授業を受けてみることに決めた。
こっからなんだけど、さくっと授業を申し込めるかと思いきや。手続きがたくさんあって、なかなか。いま大学側とやりとりしてるのが、「ワクチン証明書」
これさー。モンタナ州立大学院が求める、赤ちゃんのときとかのワクチンが、日本と違ってて。わたしは、日本の50年前のルールにそくして、一回しか受けてないものを、大学は2回受けてることを要求してるという。いまさら、はしかとかおたふく風邪とかのワクチン受けたくないんですけど・・。と、メールでなんとかしてもらえないか応戦中。
授業に関しては、すんなりと。調べてみると、秋まで待たずに、春学期1月14日から受けられる授業があるではないか。と、問い合わせた教授の授業ではなく、「人間発達における現代的課題 Contemporary Issues in Human Development」というオンラインの授業をチョイス。マイナス30度でも授業開催する土地柄、確実に大学に通える体力があるかどうか自信ないからね。念のため教授に問合せてみると、OK出た。ラッキー。
さて、ワクチンのやりとり、来週にはかたをつけたいところ。