新しい仕事のミスマッチ(1)
いよいよ学校での仕事がはじまりましたが、そこでは苦労の連続でした。
ひとつ前の記事で、作りこまない自分で内定をいただけたと書きましたが、それは実は、英語力に限ってのお話です。
私はとにかく英語環境に身を置くことばかり考えていたので、仕事選びで大切な英語以外のたくさんの面での確認が甘かったのです。
ストレスは少しずつ心と体をむしばんでいき、2か月で体重4キロ減、4か月後には眠れない日が増えてきました。
9か月後には胃腸の病気で、休職して治療するようにと医師の診断が下りました。
しばらくは思い出したくもない記憶でしたが、やっと客観的に振り返ってみようと思えるようになった今、何がミスマッチだったのか、じっくり考えてみたいと思います。
社風の不一致
自由な校風の高校や大学を卒業し、出版社という放置プレイの職場でのびのび働かせていただきつつ、海外とのかかわりや留学をとおしてより羽をのばしていた自分にとって、学校という職場は規律がありまじめな方が多く、社風にカルチャーショックを覚えました。
そのショックの大きさたるや、自分にとっては留学で感じたショックと比べ物にならないくらい大きかったのです!
その学校には、長時間勤務が当たり前になっている謎の空気がありました。
労使協定で残業できる範囲を超えそうだからといって、タイムカードと連動しているPCをシャットダウンしてからオフラインで残業をする人や、休日に自宅でメールチェックをしている人すらいました。
これまでの就労経験から私は、限られた時間でいただいたお給料に見合った仕事をし成果を出すことを心がけていました。
また、疲れたら急ぎでない仕事は切り上げて翌日に回したり、休日はたっぷり遊んでリフレッシュして元気に仕事に臨むことがよいと思っていました。
その点、外国人教員とは気が合うのですが、日本人の上司や先輩と考えが合わず、仕事を切り上げて帰宅したことを叱責され関係が悪くなってしまいそうでした。
外国人が4時ごろ帰っていくので、最初のころは私も5~6時ごろに切り上げていましたが、そのうち周りの日本人と同じように7~8時まで残業するようになりました。
その日に終わらせなければならない仕事があるのなら残業するのは当たり前だと思いますが、あまり急ぎでない仕事や、翌日一気にやったほうが効率が良い仕事でも残業してやるように言われるため、正直、社風の違いに面喰いました。
入社初日の研修で課長から、英語部門は残業がほとんどないと聞いていたため、話が違うという不満がどんどんたまっていきました。
続きます。