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「わざわざの働きかた」
パンと日用品の店「わざわざ」のことは、以前から名前だけは知っていた。
このお店のこと、経営者の平田さんのことをもっと知りたいと思ったのは山の上のパン屋に人が集まるわけを読んでからで、ごく最近のこと。
何でもやってみるとか、なんでも買ってみるとか、そういう行動力があるタイプではない私ですが、この「わざわざの働きかた」は読んでみたいと思った。
そう思った理由は、noteを読んでの直感としか、今は言えないけど、掘り下げていくときっといろいろあるんだと思う。
本の内容はこの考え方が広まったらいいのにと思うことばかりだった。
その中から、いくつか選んで感想を書いてみた。
そもそも一般的な企業の組織の仕組みである、頭を使う仕事が上に立ち、手を動かす人たちが下になるという構造がよくわからない。
この部分、強く共感する。
仕事の優先順位として、内容に関係なく会議と名のつくものの優先順位が高過ぎではないかと思うことがある。
そして、「作業」「ルーティン」に分類されることは、バイトでもできる仕事とか、バイトにやらせればいいとか、そういう表現をされる。
その表現にも違和感がある。
「わざわざ」のように仕事に優劣なく、誰もが仕事に誇りを持てる環境が当たり前になればいいなぁ。
人が足りないから募集をかけるのではなく、いい人がいたから採用した、ということにしたい。
よい仕事に出会えるかどうかは、運とかタイミングとかによる部分もあって、それも含めて実力と言われるけど、チャンスが増えるのはよいことだと思う。
そして、ギリギリの人数で経営しようとするのではなく、いい人がいたら採用するという方針は、コスト優先の会社だったら、ありえないこと。
私たちのやれる範囲でパーフェクトに仕事をしようとするならば、ちょうどいいところを目指すしかないということ。
「ちょうどいいところ」という表現が、すごく好き。
八方美人なのとは全く違って、ちゃんとバランスをとって、みんなが幸せになれるところ。
仕事に限らず、「ちょうどいいところ」を目指すことは、大切にしたい。
私と同じく雇用される側の人で、今の環境に納得できなく、経営者なんてみんな同じと思っている人がいたら、この本を是非読んでほしい。
みんなが幸せになれることを考えている経営者もいることがわかるだけで、少しは未来が明るく見えるのではないかと思う。
平田さん、第3版を発行していただき、ありがとうございました。
わざわざの働きかた 第3版
http://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=113290417