
読むだけで面白い心理トリック
はじめに
この心理トリックを知れば、不可能も可能になる!
苦手な人だったのに、だんだんと好きになってしまった。
その意見には反対だったけれども、いつの間にか賛成してしまった。
買うつもりはなかったのに、思わず買ってしまった。
決して口にすまいと思ったことなのに、思わずポロリともらしてしまった。
こんな経験は、誰しもあるはずだ。
日常生活や職場で、心理が私たちの行動に与えている影響は大きい。
とくに自分で意識することのない心の深層部分に、人は知らず知らずのうちにひきずられ、操られている。
思い込み、誤解、勘違い―――人間の心理は騙されやすくできているのだ。
しかし、ということは同時に、それを逆手にとって、自分の都合のいい方向に相手をだますことも可能だということである。
世の中には「なんとかしたい」と思ったときに、ある種のテクニック、駆け引きが必要となる場面が山ほどある。
たとえば、どうしてもまとめたい商談があるとき、どんな場所で、どう話を進めたらいいか。
たとえば、会議でどうしても通したい自分の企画があるとき、どうすれば皆に賛成して後押ししてもらえるか。
たとえば、迷っている客に商品を買わせたい時、どう声をかければよいか。
たとえば、気になる異性をデートに誘いたい時、どう声をかければ応じてくれるのか。
ビジネスや交渉の場、あるいは、日常生活のなかで、人間関係を損なわずに、自分の意見、意思を通すには、相手の心理を読んで行動に出る必要がある。
この過酷な心理戦争、駆け引きに勝つか負けるかの差は非常に大きい。
本記事では、人間の心理のメカニズムを一つひとつ解き明かし、さまざまなトリックを取り上げることによって、他人の心理のウラのウラまで読み取るコツをぎっしり詰め込んだ。
説得の上手い人、交渉時の得意な人、あるいは口説くのがうまい人は、必ずどこかでここに紹介するような”トリック”を用いているはずだ。
それこそ、騙されたと思って一度試してみてほしい。
自分でも信じられないような現象が起こるはずだ。
不可能を可能にすることができれば―――そんな願いを叶えてくれる”心理トリック”を上手に活用して、仕事やプライベートにおける人生の可能性をひろげてほしい。
◎「イエス」と言わせる心理トリック
口説きの上手い人はココが違う!―――心を動かすテクニック
・この交渉事をどうしてもまとめたい
・会議で自分の企画を通したい
・トラブルを何とか解決したい
・上司の反対を説得したい
・部下のやる気を上手く引き出したい
・親の反対をなんとかしたい
・何とかして彼女をデートに誘いたい
・相手の怒りをおさめたい
・相手を上機嫌にさせ、イエスと言わせたい
このように、世の中には「なんとかしたい」と思うことが山ほどある。
とくに日常生活や職場においては、こんな欲求は常に起こってくる。
付き合いを円滑にしながら、かつ自分の意見を通したい。
誰しもが願っていることである。
相手にどうしてもイエスと言わせなければならない場面だってあるはずだ。
しかしながら、相手に意志がある限り、意見の衝突、食い違い、誤解、反感は生まれてくる。
問題はそれをどううまくこちら側の意向に引き付けるか、その駆け引きが重要になってくる。
「好きでもなかったのに段々と好きになってしまった」
「反対だったけれども、いつの間にか賛成してしまった」
「気がついたら相手の思うつぼにはまっていた」
「うまくいいくるめられた」
「買うつもりはなかったのに、思わず買ってしまった」
「つい思わず”なるほど”と思ってしまった」
こんな経験は誰しもがもっている。
会話の中でどんな心理的変化が生まれてくるのか?
なぜそんな変化が生まれるのか?
この心理戦争、駆け引きに勝つ人と負ける人の差は非常に大きい。
では、その違いはどこから生まれるのか?
説得の上手い人、交渉事の上手い人、あるいは口説くのがうまい人はどんなテクニックをもっているのだろうか?
これでは「ノー」と言えない―――「イエス」誘導法
相手の了解、同意を求めるための方法のひとつとして、
相手に「ノー」の「心の構え(メンタル・セット)」をつくらせず、「イエス」といわせるメンタル・セットをつくることがあげられる。
つまり、常に「イエス」と答えられる質問を次々に浴びせていくというわけである。
「イエス」と答えさせる質問がある場合、一般的に誰もが、「イエス」と答えざるを得ない問いを繰り返していき、最後に肝心の問いかけをすると、つい「イエス」と答えてしまう傾向がある。
「イエス」としか答えようのない問いに、続けて「イエス」「イエス」と答えていると、質問に同じ方向の内容がある限り、いちいち”確かめる”という感覚(確かめ感覚)が麻痺し、つい「イエス」と答えてしまうという傾向が生まれるのである。
したがって、相手に「ノー」と言わせないためには、「イエス」としか答えられない質問を連発した後で、肝心の提案を答えさせるようにすればよい。
腕利きのセールスマンや交渉上手と言われる人たちは、知らず知らずのうちに、この「イエス誘導法」を実践しているケースが多いのだ。
相手の心を開かせる法―――「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」
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