[OldCityBoy的「アート」鑑賞] 秋の行楽穴場スポット 曹洞宗大本山總持寺
暑すぎる夏が終わり、よーやく行楽によい季節になりました。
で、お寺と日本ならではの自然に触れながらまったりしたいな~、と感じたとき真っ先に思いつくのは、関東圏内だと皇居や鎌倉になるのですが、人の数がものすごい…
そんな時におススメなのが鶴見にある總持寺になります。
このお寺、普通のお寺ではなく、なんせ曹洞宗の大本山であり、山の半分はお寺という、さすが大本山!、というべき広大な面積を有しており、その規模と豪華さは鎌倉のお寺とそれほど変わりません。
また、あの石原裕次郎のお墓もあり、もっと話題になっていいのに、と思いつつ、でも全く込み合っていない穴場スポットでもあります。
実は、自身は以前鶴見に住んでおり、また、実家が曹洞宗であったので愛着もあり、よくこのお寺を散歩していたのですが、あまりに良い天気だったので懐かしくなって先日訪れてきました。
以下、下記マップに基づいたご紹介になります。
お寺側から見たのが👆ですが、屋根が交差しているところがなんとも独特なデザインで、また、門幕と前面の屋根の上にある装飾瓦から作り出される全体のリズムも心地よく、さらに、重い屋根を支える梁も大変見事です。
圧倒的大きさで、京都・奈良・鎌倉以外にこんな立派な門を持つお寺があったのか!、とびっくりさせられます。ちなみに、この写真で人が全くいないところが穴場スポットの証明になります。
この写真では分からないですが、この門は非常に贅沢な木の使い方をしており、見ごたえ十分です(でも、近くで見れないのが残念…)。
見事な屋根の婉曲と張り出しです。細かいディテールも見事でまさに名建築です。かつ門幕がとてもよいアクセントとなっており、総合受付にふさわしい場所になっています。ちなみに、この門前に大型バスが止まれるようになっており、そのあたりも考慮された設計であることにとても感心しました。
苔生した地面に映る日光と影のコントラストがなんとも素敵な場所です。
ちなみに、門をくぐる際、👇の鏡のようなピッカピカな廊下を鑑賞できます。365日雑巾がけをしているとのことですが、若い時は「その行為に何の意味があるの?」と思ってましたが、今となっては「毎日同じ時間に同じ作業をすることは心の平静を保つ(悟りを開く)大事な行為である」であることはしみじみと実感できます。
瓦が見事に映えるお堂ですが、木の装飾の細かいところも見ごたえがあるお堂です。
絵に描いたような立派な殿です。ちなみに、中は正面の小さな窓から見れますが、👇のような極楽を彷彿とさえる目くるめく黄金な世界が鑑賞できます。
お堂の中に椅子があり、広大な境内で休憩できる場所です。自身が訪れた際は、たくさんのお坊さんが念仏を唱えながら何かの儀式をされておられたので、自身は椅子に座り、そのお経を聞きながら瞑想しました。お経のリズムと音程が瞑想にほどよく、とても不思議な感覚になりました。
目立たないところにある大梵鐘で人通りもほとんどありません。よって、鳥の鳴き声や木々が風になびく音が聞こえ、自然をダイレクト感じられる場所です。自身はここぞとばかりにここでも瞑想しましたが、とてもリラックスでき、自然を独り占めしているような大変贅沢な気分になりました。が、ここは蚊が多いので、瞑想する際は虫刺されに注意です(自身は3か所刺されました…)。
「なぜ、お寺に稲荷が?」な細かいツッコミはせず、その辺の日本人のおおらかさを鳥居をくぐりながら感じましょう。
ちなみに、11月には能会もするようです。自身もお寺での能鑑賞に非常に興味があったのですが平日昼間なのであきらめざるを得ず…
https://www.sojiji.jp/info/2024/07/17/5146/
と、秋の行楽におススメな穴場スポットの紹介でした~。