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[理系による「音楽」考察] "I'm So Glad." in Fresh Cream(1966) and in Goodby Cream(1969) by CREAM ➡レコード盤とライブ盤が違いすぎて・ライブ盤の即興が凄すぎて、ドン引きする曲
CREAMと言えば世界3大ギターリストのエリック・クラプトンが在籍したバンドです。
表題の"I'm So Glad."は、デビューアルバム"Fresh Cream"にある曲です。このアルバムにある"I'm So Glad."はサイケデリックを醸し出す曲で、当時、Led Zeppelinにはまっていた自身にとって、初めて聞いたときは何が良いのか、さっぱりわかりませんでした。
ただ、その当時、自身はロックの勉強に大変熱心で、なんだかわからなくてもとりあえず全部聞く、の精神のもと4枚目のアルバムである"Goodby Cream"(1969)にあるLive Ver.を聞いたところ、衝撃が走りました。
1:24までは、普通の"I'm So Glad."なのですが、そこから激変します。
・ベースは唸りまくり、煽りまくり、
・ギターもそれに負けじと乗っかるし、
・ドラムはリズムを支配しようとするし、
もはや3つ巴の激し過ぎる攻防(即興)が、7:24までの6分間続きます。ちなみに、原曲は3:55なので、即興の時間が原曲の時間をもはや超えているです…
で、下のLive盤アルバムを聴いてみると、そんな戦いの応酬の曲ばかりで、いい意味でドン引き…
一般的に、バンドの曲というのは、尖ったメロディを出す演奏者の音を、曲としてうまく成立させるために、別の演奏者(大体、ベースかドラム)が黒子に徹し、あまりキャラを出さない演奏をして、曲としてまとめる役割を担い、音楽を構成するものなのですが、このバンドときたら、もう3人がそれぞれのキャラを全開にして、尖った音・メロディを戦わせて曲を成立させるという、もはやその楽器の世界ランクに入る人間でないとなせない業を実現する…
自身が、その当時のリアルタイム世代であれば、絶対にライブに行き、曲が始まると
来るぞ来るぞ…、
と待ち構え、即興が始まると、
キターーーーーー、
と絶叫したに違いませんが、
やってる演奏者からすると、そんなワガママメンバーとの関係が長続きするわけもなく、3年で解散となるわけです…
CREAMはブルース・サイケのジャンルにカテゴライズされますが、ロック好きな方はライブ盤から聞のがおススメです。