[OldCityBoy的「カルチャー」考察] 努力の人、宮沢りえ 51歳
少し前ですが、妻と👇を観に行きました。
理由は、妻がプライベートの宮沢りえさんを街で見かけたらしく、メディアで見る印象より普通の人だったとのことで、
女優さんは舞台に立つと、どのくらい変わるものかしら?
を知りたかったからです。
結果、妻によると、
プライベートと舞台の上とは全然違う!
とのことでした。
まあ、そうじゃないとずっと一線で活躍できないよね、と当たり前のことを再認識したのですが、自身が初めて生の宮沢りえさんを見て思ったのは、
生まれ持った才能の方ではなく、努力の方なんだ~、
でした。
そう思った理由は、👇で"沢口靖子という人間を超越した生物"を目撃したからです。
上の記事でも書きましたが、沢口靖子さんは、赤ちゃんや小動物を見て感じる可愛さを58歳にて醸し出す、もはや演技のうまさどうこうとは関係なく、そこに存在するだけで皆を癒す、そんな生まれ持った才能の基とする女優さんでした。
一方、宮沢りえさんは、本当にお美しいのですが、沢口靖子さんのような人間を超越した何かがある女優さんではなく、ひたむきな努力で女優としての地位の確立された印象でした。
というのも、この舞台では宮沢りえさんのセリフが全体の7割程度を占めるのですが、そのセリフが一般的な口語ではなく、終始詩を踏まえた難しい日本語になっており、まあ覚えにくいはず。
が、それを一切かまず、すらすらと話しながら2時間半の舞台をこなすなんて常軌を逸っしており、相当努力されたんだな~、という印象を受け、といことはあの美しさも相当努力されて維持されておられんだろうな~、と想像されました。
で、この舞台ですが、そんな努力の人である美しい宮沢りえのための舞台、とも言える作りとなっており、宮沢りえという努力の女優を鑑賞する2時間半となりました。
劇に関しては、他の役者さんも良かったのですが、ただ、脚本と演出が非常に残念なことになっており…、とこれ以上書いても読んでもあまり気持ちいい文章にならないので、本日はここまでにとしようと思います。